ダニアレルギーの症状は?ダニは刺されるだけが怖さじゃない
「なんだか最近咳が長引く・・・」
「鼻がつまってくしゃみが出るなぁ」
そんな経験をされた方も多いのではないでしょうか?
風邪でもない、時期からして花粉症でもなさそう。
それは、もしかするとダニのせいかもしれません。
実は、そういった症状のほとんどはダニが原因だと言われています。
住宅の問題としてよくとりあげられる“ハウスダスト”も、その多くはダニが原因です。
「でも、軽いくしゃみや咳くらいなら・・・」
そう考え、何も対策をしない方もたくさんおられます。
実際、ダニを原因とする咳やくしゃみは、大人にとっては我慢できる程度の軽い症状も多く、直接的に大きな病気に繋がることは少ないです。
しかし、それはあなたの身体が出来上がって免疫力も十分にあるからです。
免疫力が不十分なお子さまやお年寄りにとっては、大きな脅威になることもあります。
症状を軽く見て何も対策をしなければ、ダニはその間に繁殖し、大切なご家族の健康が脅かされることに・・・
でも、
- どれがダニを原因とする症状なのかわからない
- どの種類のダニが原因なのかわからなくて対策ができない
このような悩みをお持ちの方も多いと思います。
そこで、この記事では主なダニの種類と、ダニが原因で発症するアレルギー性疾患の症状をまとめました。
この記事を参考に、あなたのご家族がダニの脅威にされてはいないか判断する基準にして頂ければと思います。
ダニの種類
ダニはムシと思われている方も多いのですが、正確には昆虫ではなくサソリの仲間です。
屋内に生息するダニは屋内塵性ダニ類と呼ばれ、アレルギーの原因となるのはヒョウヒダニ(チリダニ)類だけです。
屋内塵性ダニ類はヒョウヒダニ(チリダニ)類、コナダニ類、ツメダニ類、その中でもヒョウヒダニ類のコナヒョウダニとヤケヒョウダニが全体の7割~9割を占めます。
基本的にダニは高温多湿を好み、梅雨時から秋口にかけて大繁殖します。
コナダニ
繁殖力が極めて旺盛な種類で、体長は0.3mm~0.5mm程度の小さなダニです。
コナダニ自体はアレルゲンではなく、人間の食べかすを主食として繁殖を繰り返すだけのダニですが、コナダニが大量発生すると、コナダニを餌とするツメダニが大量発生する原因となります。
家のダニ対策は、他のダニの餌となるコナダニの繁殖を抑えることが基本となります。
ツメダニ
0.5mm~1mm程度の比較的大きなダニです。
ツメダニは基本的には人を狙わず、小型の虫を捕食しますが、たまに間違えて人を刺すことがあり、刺されると一週間以上も続く強いかゆみを引き起こします。
ツメダニの餌はコナダニで、家の中にコナダニが大量繁殖すると、それを餌としているツメダニも大量繁殖してしまいます。
数が増えるとそれだけ人を刺す頻度も増えますので、少ないうちに退治することが大切です。
イエダニ
1mm程度の大きなダニで、主にネズミや鳥に寄生する吸血性のダニです。
寄生している宿主が死ぬと次の獲物を求めて移動する習性をもち、宿主を探しているタイミングで近くに人間がいた場合、人間にも寄生します。
主に夜間に活動し、締め切った屋内で寝ている間に、何かに、似たような場所を頻繁に刺されることがあれば、イエダニが犯人の可能性が高いです。
ツメダニと同じく強い痒みを引き起こし、一週間以上続くこともあります。
イエダニやツメダニに刺されると強いかゆみを引き起こしますが、同じくかゆみを引き起こすムシとして広く知られている蚊に刺されたと勘違いをしてしまい、対処を間違えて症状を長引かせてしまったり、別の感染症を引き起こすケースがあります。
付近を数か所噛まれている、かなり強いかゆみが続くなど、症状から蚊かダニを素早く判断し、適切な対処をすることがとても大切です。
ダニに刺されたときの症状と対処法はこちらの記事を参考にしてください。
【ダニに刺されたら?画像でわかるダニの種類ごとの症状と正しい対処法】
ヒョウヒダニ(チリダニ)
一年中見られる0.4mm程度のダニで、絨毯や布団を始めとした家具に大量発生します。
ヒョウヒダニの死骸やフンはアレルゲンとなり、アレルギー性疾患をひきおこします。
人間の皮膚剥離物や食べかす、汗などを餌にする雑食性で、人間の汗1gに300匹のヒョウヒダニ(チリダニ)が生息できると言われています。
屋内に発生するダニのほとんどがこのダニで、実はハウスダストと呼ばれるもののほとんどがヒョウヒダニ(チリダニ)の死骸やフンが舞い上がったものです。
さらに、子供のアレルギー性疾患の8割程度はこのヒョウヒダニの死骸やフンが原因とも言われています。
ダニ由来のアレルギー性疾患
アレルギー性疾患の原因となるのは、ヒョウヒダニの死骸とフンです。
特にフンがアレルギー性疾患の主な原因になります。
- ダニのフンはとても小さく気管に入りやすい。
- 1匹が死ぬまでにフンをたくさんするので、フンの量が多い
- フンの方が死骸よりもアレルギー活性が高い。
ダニを退治しない限り根本的な解決にはなりませんが、ダニが原因だと思われるアレルギー性疾患の症状が現れたら、応急対応として掃除機を頻繁にかけることで、ダニ由来のアレルギー症状を抑えられることがあります。
ダニの死骸やフンを原因とするアレルギー性疾患は4つあり、特に子供がこれらの疾患を引き起こす原因の8割程度はダニが原因だとも言われています。
次の4つの症状が見られたら、ダニが繁殖している可能性を疑い、対策をしてみてください。
アレルギー性鼻炎
通年性のアレルギーで、発作的なくしゃみ、鼻水、鼻づまりが一般的な症状です。
他にも、鼻水が水っぽくて粘性が無い、鼻の奥に妙な違和感を感じるなどがあれば、アレルギー性鼻炎の可能性があります。
鼻を頻繁にすすることで、中耳炎などの耳の病気に繋がることもあります。
アレルギー性結膜炎
アレルギー性結膜炎では、目のかゆみ、目の充血、涙が出るなどの症状が出ます。
他にも、目に異物感を感じる(目がゴロゴロする)、湿り気を帯びた目やにが頻繁に出る、まぶたの裏にぶつぶつができるといった症状が出ることもあります。
多くの場合は目薬をさしても改善せず、慢性的に長期間悩まされることが多いです。
アトピー性皮膚炎
主な症状は湿疹とかゆみで、良くなったり悪くなったりを繰り返すのが特徴です。
湿疹の特徴としては赤みがあり、湿り気を帯びていて掻くと液体が出てくる、ささくれて皮が剥ける、長引くと固くなって盛り上がるなどです。
左右対称に出ることが多く、おでこ、目の周り、口の周り、耳の周り、首、脇、手足の関節の内側などに出ることが多いです。
根本的なダニ退治を行っても暫く治らないということも多く、ダニが原因だと特定するのが難しい症状の一つです。
気管支喘息
気管支喘息になると、炎症によって気道が敏感になります。
普段から頻繁に咳が出るなどの症状が見られる病気です。
ひどくなると、汚い空気を吸ったり、(運動などで)息があがって空気が頻繁に出入りすると、突然呼吸困難に陥いることもあります。
かかった年齢で成人気管支喘息と小児気管支喘息に分けられ、特に小児気管支喘息は悪化すると日常的な会話もままならなくなる程呼吸数が不安定になることもあり、非常に危険です。
アレルゲンが特定できない場合も多く、病院に連れて行っても中々完治しないということも珍しくはありません。
お子様が頻繁に咳をするようであれば、早めに病院に連れていってあげてください。
ダニかな?と思ったら
ダニの繁殖を疑った時点で、早急にダニを取り除く必要があります。
今30匹のダニがいたとすると、3か月後には1万匹に増えると言われています。
爆発的な繁殖力をもっているので、様子を見ている間に手遅れになる可能性があります。
1万匹のダニに襲われる前に、退治しましょう。
ダニ退治の基本は高温と乾燥です。
【参考記事】
ダニの繁殖を疑ったときは、すぐに高温と乾燥でできるかぎり退治をした後、ダニ対策グッズを利用するのがオススメです。
数あるダニ対策グッズの中で、私のおすすめは「ダニピタ君」です。
30万枚の販売実績があり、満足度は94.2%、さらに返金保証までついています。
ダニ対策グッズは数多くありますが、中には効果を実感しにくいものもあります。
返金保証がついていると安心して購入できますよね。
ダニに悩んでいる方は、是非チェックしてみてください!
まとめ
いかがでしたか?
基本的に、ダニ由来のアレルギー性の疾患はヒョウヒダニ(チリダニ)の死骸とフンが主な原因です。
ヒョウヒダニの死骸とフンを原因として引き起こされる症状は、代表的なものが4つあります。
- ・アレルギー性鼻炎
- ・アレルギー性結膜
- ・アトピー性皮膚炎
- ・気管支喘息
特に、子供のアレルギー性疾患の8割程度はダニが原因だと言われているので、子供にこれらの症状がみられたときは、まずダニを疑ってください。
多くのアレルギー性疾患は違和感程度の軽い症状でとどまり、我慢できてしまうケースが多いので、ついつい軽視してしまいがちです。
しかし、今は軽い症状でも、日常的にアレルゲンにさらされ続けることで症状が悪化したり、慢性的な疾患になると大人になっても治らないこともあります。
軽いアレルギー症状を軽視してしまったばかりに、後悔することのないように注意してください。
ダニの繁殖を少しでも疑われたときは、プロにクリーニングを依頼して、徹底的に退治することをオススメします。
実際にダニの恐怖を経験し、克服したあるご家族の体験談をご紹介します。
次はこちらをお読みください。
この記事が少しでも皆様の快適な生活の助けになれば幸いです。
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