結露防止に役立つ対策11選!じめじめ結露にさようなら!

冬が近づき気温が下がってくると、結露が心配になりませんか?

「ただ窓が濡れるだけでしょ?」

と思って放っている方も多いようですが・・・

実は結露って怖いんです!!

結露を放っておくと、あなたやご家族の身体に悪影響を及ぼしてしまいます。
さらに、身体だけでなく家の寿命もどんどん短く・・・

でも安心してください!

結露は簡単な日々の対策で防止できます。

今年の冬はジメジメ結露とおさらばして快適に過ごしましょう!

この記事では、結露の原因と、結露による身体や家への影響、簡単にできる結露対策から、お金をかけてしっかり対策する方法まで、結露についての全てをお伝えします。

 

結露の原因

 

そもそも、どうして結露してしまうのかご存知でしょうか?

この章は理科の授業みたいになってしまいますので、別にそこまで詳しく知りたくない方は、「暖かい湿気を含んだ空気が窓や壁などの近くで急激に冷やされると結露する」とだけ理解し、次の章からお読み頂ければと思います。

>>詳しい結露の原因を飛ばす

 

空気中にはもともと水分が含まれています。
水が空気に溶け込んでいる状態を『水蒸気』と言い、空気中に存在できる水蒸気の量は気温が高くなれば増え、気温が低くなると減ります。

この空気中に存在できる水蒸気の限界量のことを、『飽和水蒸気量』と言います。

(出典:飽和水蒸気量 Hi-Ho)

 

グラフでわかるように、気温30℃では1㎥あたり30.4gの水分まで空気中に存在できるのに対し、気温20℃では17.3gの水分しか空気中に存在できません。

例えば1㎥あたり30gの空気を含んだ30℃の空気が20℃まで冷やされると、12.7gの水蒸気が水に変わります。

夏場に、冷たい飲み物を入れたコップの周りに水滴がたくさんついていたという経験をしたことはありませんか?
「コップが汗をかく」なんて表現をしますが、夏の暖かい空気が冷たいコップに触れて冷やされ、水蒸気が水になってコップの表面に現れています。

結露はコップの汗と同じ原理です。

温かい部屋の空気が急激に冷やされ、空気中の水分が水になって現れるのが結露です。

 

 

結露を放っておくと・・・

結露は暖かい部屋の空気が冷やされることで発生します。

極端な話、部屋の温度と外の温度が同じであれば絶対に結露することはありません

そのため、暖房がついていないときや家に誰もいないときには結露は発生しにくいので、外出から帰ったときは結露していない方も多いのではないでしょうか?

その経験から「放っておけばそのうち乾くでしょ」と結露をそのままにしておく方が多いのですが、これはとても危険です。

結露を放っておくと人体にも家にも悪影響を及ぼします。

ここから、結露が原因で発生する可能性のある害をご紹介します。

 

カビ

カビの繁殖条件は以下の3つです。

  • 温度
  • 湿度
  • エサ

冬場の室内は、暖房によって温められた空気と、キッチン・浴室・暖房器具などから発生する湿気によって、カビが好む温度と湿度になっています。

そして最後の一つ、「エサ」の条件をクリアさせてしまうのが、結露です。

空中に巻き上げられたゴミやほこりを結露がキャッチして絶好のエサ場となり、爆発的にカビが繁殖します。

あまり知らない方も多いのですが、カビが繁殖する際に目には見えない胞子を飛ばします。

この胞子を吸い込んだり皮膚に付着すると、ぜんそくやアトピーなどの健康被害を引き起こします。

さらに、それ以上に恐ろしい『カビ肺炎』と呼ばれる病気のリスクも・・・

カビ肺炎は、カビの胞子を吸い込むことで引き起こされる肺炎で、高齢者や幼児が発症すると最悪の場合死に至ることもあります。

 

 

ダニ

ダニはある程度室温が高く、湿気の多い環境を好みます。

ダニに噛まれたときのかゆみは、蚊に刺されたときの数倍で、さらにそれが数週間から1ヶ月程度続くと言われています。

考えただけでもゾッとしますね。

ダニの被害はそれだけではおさまらず、ダニのフンはアレルゲンにもなりますし、ぜんそくの原因にもなると言われています。

ダニについてさらに詳しくは、こちらの記事を参考にしてください。

 

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シミ・腐食・虫

結露した水分を壁紙が吸い込むことで、壁紙がはがれたり、シミになったりします。

それでもなお結露を放置すると、壁の中や床まで水が入り込み、壁の内部の断熱材や木材、床下を腐らせます。

ボードや木材まで腐食が進行した場合、カビやダニ、シロアリなどの発生原因となります。

こうなると家はもうボロボロで、地震に弱く、室内はカビ臭く、様々な菌や虫が住みやすい環境になり、当然家の寿命もどんどん短くなっていきます。

1ヶ所腐食すると、その他への浸食が加速してしまいますので、早期の対策が必要です。

すでに長いこと結露を放置している場合、腐食がどこまで進行しているのか、一度業者に見てもらった方がいいかもしれません。

 

 

簡単結露対策4選

カビ、ダニ、シミ、腐食、どれも絶対に避けたいですよね。

あなたや家族に健康被害が出たり、おうちがボロボロになってしまう前に、対策をして結露を防止しましょう。

すぐにできる対策から、家庭にあるものでの対策、お金はかかるけど効果の高い対策、最後はDIYで対策グッズを自作する方法まで、簡単にできる対策をまとめました。

大切な家やご家族が被害を受ける前に、今すぐできる対策から順に試してみてください。

 

今すぐできる対策

まずは、お金をかけず、物を使わず、生活習慣の見直しだけでできる対策から取り組んでみてください。

今すぐにできる対策を3つご紹介します。

本当に簡単で、しっかりと効果が期待できる対策です。

こまめな換気

結露は、室内で温められた湿気を含んだ空気が冷やされ、空気中の水蒸気が水滴となって現れる現象です。
つまり、室内の水蒸気が少なければ絶対に結露しません。

洗濯・料理・暖房・加湿器・浴室など、日常生活では水蒸気が発生する状況がたくさんあります。
こまめに換気をし、できるだけ室内の水蒸気を外に逃がしてください。

また、押入れなどの収納も、こまめに換気するようにしてください。
収納を締め切ったままにしていると、収納内部の温度が下がり、部屋と収納内部で温度差ができてしまいます。

温度差ができると納内部が結露し、カビが生えたりダニが発生する原因になりますので、収納もこまめに開放し、換気するようにしてください。

 

室温を上げすぎない

室温が低いと空気中に存在できる水蒸気の量が減るので、空気が冷やされても結露しにくくなります。

室温を高くしすぎないように注意してください。

また、天井と床や、部屋の中央と隅など、室内の温度にムラがあると、意外なところが結露してしまいます。
室内の温度差にも注意できるとさらにGOODです。

窓の他にも、家具や家電の裏側に暖房が行き渡らず、その部分の壁が冷やされ、結露してしまうケースもあります。
暖房が家具や家電の後ろまで回り込むよう、壁との隙間を10cm程度あけるようにしてください。

 

植物や水槽を窓や壁の近くに置かない

植物や水槽からは、常に水蒸気が出ています

窓や壁の近くに植物や水槽を置くと、窓や壁付近の湿度があがってしまいます。

部屋のレイアウトを考えると、どちらも自然と窓や壁の近くになってしまうものですが、結露してしまうようであれば窓や壁から離してください。

同じ室内でも、暖房の当たり方などによって結露が発生しない場所があると思いますので、どうしても置きたい場合は、結露しにくい場所を選んでおいてください。

おうちの悩み.com 編集部
この3つの対策は本当に簡単で、即効性抜群です。結露に悩んでいるなら、今すぐ試してみてくださいね!

 

 

家庭にあるもので対策

換気と室温調整を試してもまだ結露するようなら、次は家庭にあるアイテムを使って対策をします。

実はご家庭にある以外なもので、簡単に結露対策ができちゃうんです。

家庭にあるものを利用した簡単対策を3つお伝えします。

 

食器用洗剤

食器用洗剤には、界面活性剤という成分が含まれています。

界面活性剤には水をはじく性質があり、窓に界面活性剤の膜をつくることで結露を防止することができます。

 

【結露対策液の作り方】

水100ml~200mlに対し、大さじ1杯の食器用洗剤を入れるだけ。

あとはこの液を染み込ませた布で、窓を拭きます。

最後に窓についた細かい泡を、乾いた布で拭き取れば終わりです。

ちなみに効果は1週間程度で薄くなってしまうので、週に1~2回ほどこの液で窓を拭くようにしてください。

 

ぷちぷち包装シート(段ボール)

割れ物などの包装に使われるぷちぷちシートですが、実はこれ、断熱効果抜群なんです。

ぷちぷちシートを窓の室外側に貼り、窓をできるだけ冷やさないようにします。

少し見た目の問題はありますが、部屋は暖かくなるうえに結露対策の効果も高く、一石二鳥です。

断熱効果の高い段ボールでも同様の効果を期待できます。

しかし、ダンボールは湿気に弱く、光も通さないので使える場所はかなり限られてくるかと思います。

 

扇風機・サーキュレーター

サーキュレーターという名前はあまり聞いたことがないかもしれませんが、扇風機のようなものだと思ってください。
どちらも同じ風を作り出して空気を循環させるものですが、直線的に強い風をつくって部屋の空気の循環を目的としたものがサーキュレーター、広範囲に風を生み出し人が涼をとるものが扇風機です。

扇風機やサーキュレーターを特に結露のひどい窓の前に設置し、窓の付近で空気が停滞しないようにします。

窓で冷やされてしまう前に、窓付近の空気をどんどん入れ替えてしまおうという作戦です。
結露防止効果とともに、暖房を部屋全体に行きわたらせる効果も期待できます。

 

お金をかけて効果の高い対策

ここまで試してダメなら、少々お金はかかってしまいますが、さらに効果の高い方法を試してみましょう。

お金はかかる分、ここから書く方法は強力なものばかりなので、どれを試してもらってもかなりの効果を期待できます。

 

開放型の暖房機を使わない

暖房器具には、開放型と呼ばれる種類があります。

代表的なものとしては、石油ストーブやガスストーブ、石油ファンヒーター、ガスファンヒーターなどです。

これらの暖房器具は、ガスや石油を燃焼させて熱を発生させますが、灯油やガスは燃焼の際に大量の水蒸気を空気中に放出するため、湿度が上がり、結露の原因になります。

同じ石油やガスを原料とするヒーターでも、FF式・非開放型と呼ばれる排気を外に逃がすタイプの暖房器具であれば、室内に水蒸気を放出しないので結露の原因にはなりません。

同様に、ハロゲンヒーターなどの電気式のヒーターも、燃焼させずに部屋を暖めるので結露の原因にはなにくいです。

暖房器具を非開放型・FF型のものか、電気式のものに取り換えると結露対策になります。

 

カーテンを替える

室内の電気をつけると、外から部屋の中が丸見えになってしまうので、特に夜はカーテンを閉めるご家庭も多いかと思います。

カーテンを閉めると暖房の熱気をカーテンが遮断してしまうので、室内と窓際の温度差が大きくなり、結露の原因になります。

しかし、だからといってカーテンを開けたままにしておくのは嫌ですよね。

そこで、おすすしたいのがミラーレースカーテンです。

ミラーレースカーテンは、厚手のカーテンに比べて窓まで暖房が届きやすいので結露になりにくいです。

紫外線カット・保温効果・断熱効果もかなりアップし、1年を通して省エネにもなります。

普通のレースカーテンでは、室内の電気をつけると外から見えてしまいますが、ミラーレースカーテンなら遮光性を持っているので外から中が見えません。

もしレースカーテンを検討されるならこちらがおすすめです。


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結露防止シート(フィルム)

この記事内でご紹介したぷちぷちシートや段ボールのように、窓に貼ることで窓が冷えてしまうのを防ぎ、結露を防止する効果があります。

段ボールやぷちぷちと大きく違うところは、デザインを意識している点です。

こういったシートのほとんどは室内側に貼り付けるものが多いので、あまりにも結露のひどい窓は、室内に防湿シート、室外にぷちぷちシートを貼ると、結露防止効果は相当高くなります。

せっかくの窓にぷちぷちシートや段ボールを貼るのは嫌だと思われる方は、こういったおしゃれなシートで対策してみてはいかがでしょうか?

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窓用結露防止ヒーター

特に結露がひどいケースでは、対策をいくらしても結露が改善できない場合もあります。

そのときは窓際ヒーターの出番です。

窓際を温めることで結露を防ぐことができるので、ピンポイントで窓際を温めてくれるヒーターはかなりの効果を期待できます。

窓際が寒くて、暖房をつけていても寒いと感じるようなおうちに住んでいる方には、普段使いの暖房としても優秀なのでオススメです。

効果は抜群な反面、価格が高いというデメリットがありますので、全て試してもダメだった場合の最終手段として、導入を検討してみてはいかがかと思います。

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それでもダメなら・・・

ここまで簡単にできるものから順に11通りの対策をご紹介してきました。

結露の95%は、ここまでの対策を組み合わせることで防止できます。

しかし、ごくまれに見る筋金入りの結露は、もしかしたら完全には防げないかもしれません。

ここからは対策をしても結露が防止できなかった時の対処法をお伝えします。

 

結露を放っておかない

対策をしても結露してしまうからと言って、放っておくと人体に悪影響を及ぼしたり、家の寿命を縮めたり、かなり危険です。

どうしても結露してしまう場合、少し面倒くさいかもしれませんが、寝る前や外出前に結露を取るようにしてください。

しかし、お仕事や、家事、育児でお忙しい中、毎日結露取りに時間はかけられないと思います。

そこで、簡単に結露を取る方法を3つご紹介します。

 

結露取りワイパー

タオルで結露をふき取ると、いちいちタオルを洗濯しないといけませんし、糸くずが窓についたりして面倒ですよね。

その悩みを解消する、結露取りワイパーという商品があります。

使い方は簡単で、ワイパーで結露した窓をなぞるだけ。

面白いほど結露が取れます。

凹凸のある窓には使えないのが難点ですが、フラットな窓であれば窓拭きの仕上げにも使えますので、一つあると本当に便利です。

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吸水テープ

結露を放っておくと、溜まった水滴が木部や壁紙に垂れ、カビや腐食の原因になります。
「垂れる結露をいちいちふき取るのは面倒だ」という方には、吸水テープをおすすめします。

発生した結露が垂れてしまう前に吸収してしまうことを目的としたテープです。
絶対に水滴を窓から逃がしたくない方は、超強力なこちらがおすすめです。

 

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「水滴が垂れるのは嫌だけど、かわいくないものは使いたくない!」

という方は、様々なデザインの吸水テープが売られていますので、お部屋の雰囲気に合わせて使用してください。

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新聞紙を貼る

吸水テープにお金を出したくないという方は、新聞紙で代用することもできます。

寝る前に結露のひどい窓に新聞紙を貼っておき、朝起きたら濡れた新聞紙を回収してください。

回収するとき、濡れた新聞紙で軽く窓を拭くと新聞紙のインクが窓をコーティングし、窓がピカピカになります。

見栄えはかなり悪いので、外やお客さんから見えない窓でお試しください。

 

 

窓をリフォームする

本当に何をしてもダメな場合、最終手段として窓をリフォームする方法もあります。

最近の家だとペアガラスが主流になっているので、比較的結露は少ないかと思いますが、少し昔に建てられた家で結露がひどい場合、ガラスが1枚のタイプの窓の可能性があります。

自分の家の窓が一枚ガラスかどうかは、寒い日に窓を触ればすぐにわかります。

まるで冷蔵庫に入れていたかのように窓が冷たかった場合、1枚ガラスの可能性が高いので、あまりにも結露がひどい場合はリフォームも検討してください。

 

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内窓を作ったり、部屋を開放的にするなどして結露対策をすることもできます。

あなたに最適なリフォーム計画を、業者と作ってみて頂ければと思います。

 

 

まとめ

いかがでしたか?
結露に悩まれている方は非常に多いのですが、

正しい対策を行えば、意外とあっさり結露は防止できちゃいます。

たかが結露と思っているあなた!
体や家など、結露は本当に悪い影響を及ぼします。

今回ご紹介した11個の結露対策で、ジメジメ結露にさよならしちゃいましょう!
あなたが結露の無い快適な生活を送れますよう、応援しております。