マイホームの顔といっても過言ではない「エクステリア」。
なんとなく聞いたことはあるけど、きちんと理解できていない人も多いですよね。
そこでこの記事ではエクステリアとは?や、エクステリアの構成要素について徹底解説していきます!
お招きするお客さんや通行人、おうちで暮らす自分や家族が見ても「素敵だな」と思うおうちにしたいですよね。
記事後半には、素敵なエクステリアを作るためのポイントやデザインの種類についても紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
新築住宅を計画中の方はもちろん、リフォームをしたいと考えている方もエクステリアづくりの参考にしてくださいね!
エクステリアとは?
「エクステリア」とは、建物外部の空間を指す言葉です。
好みの装飾デザインで、理想の空間を作り出すことから、建物内部の空間装飾を行う「インテリア」の対義語といえます。
インテリアは、表現していきたいデザインテイストに合わせた、室内のクロスや照明、家具などの形、カラーを選んで配置していきますよね。
このように比較してみると、エクステリアがどのようなものかお分かりいただけるのではないでしょうか。
「エクステリア」と「外構」の違いは?
同じような意味で捉えられる「エクステリア」と「外構」ですが、その意味には少し違いがあります。
「エクステリア」という言葉は、家の外側の空間全体を表す言葉です。
一方、「外構」とは、門・塀フェンス・カーポート・倉庫など、家の外の空間を作る構造物ひとつひとつを意味する言葉です。
つまり、「エクステリア」とは、いくつもの「外構」で作られた空間ということですね。
エクステリアの構成
エクステリアを構成する要素はいくつもありますが、中でも重要な8つを紹介します。
視界に入る面積が大きく、エクステリアのイメージに影響を与える箇所なので、しっかり確認しておきましょう。
門扉
建物を見たときに最初に目に入る「住まいの顔」門扉(もんぴ)。
門扉は、選ぶ素材や形によって大きく印象が変わります。
家の壁や塀、フェンスの雰囲気にマッチする形や素材を選ぶことで統一感が出ます。
門扉はよく開け閉めするものなので、操作しやすいタイプを選ぶのがおすすめ。
また、外からの目線を遮ることができ、プライバシーが確保できるかも考慮して選びましょう。
玄関アプローチ
玄関アプローチとは、門扉から玄関に続く通路のことです。
コンクリート・タイル・レンガ・石材などさまざまな素材を使って作ることができます。
子どもや年配者がいるご家庭であれば、凹凸の少ないデザインや濡れても滑りにくいデザインを採用すると良いでしょう。
また、家族分の自転車スペースがあると便利なのでおすすめです!
玄関アプローチを作ることで防犯性がグッとアップするので、ぜひスペースが確保できる自宅であれば作ってみてくださいね。
庭
ガーデニングをしたり、テーブルや椅子、パラソルを設置したりすることで、外に憩いの空間を作ることができます。
敷地内の空間なので、気兼ねなく子どもやペットと遊ぶことが可能です。
フェンス
庭や玄関アプローチの周囲にフェンスを設置することで、周りの視線を遮ってプライバシーの確保をすることができます。
また、敷地内に人が簡単に入りづらくなるため防犯効果も高まります。
アルミ製や木製、鉄製など、さまざまな素材やサイズがあるのでマイホームに適したものを選びましょう。
駐車場(カーポート)
カーポートとは、屋根があり壁のない駐車場のことをいいます。
大切な車を太陽光や雨、雪から守る役割があり、採用している住宅も多いです。
カーポートを設置する時には、乗り降りのしやすさや、車が出入りする時の見通しの良さなど、デザインだけでなく動線や安全に配慮してレイアウトしましょう。
テラス
テラスは、主に庭に設置する、地面より一段高くなってるアウトドアなスペースです。
BBQやプールなどレクリエーションの場として使うのはもちろん、屋根をつけることで雨風や強い日差しを避けられるため、物干しスペースとして活用することもできます。
テラス屋根はリフォーム工事でつけることも可能です。
ウッドデッキ
ウッドデッキとは、庭に設置する木製テラスのことです。
天然の木材のものや樹脂を混ぜた合成木材で作られたものなど、その種類はさまざまです。
最近ではネットで手軽に購入し自分で設置する商品も増えてきているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
サンルーム
サンルームとは、日光をふんだんに取り入れるため、テラスの天井や壁がガラス張りになっている開放感のあるスペースのことです。
洗濯を干す場所として利用したり、家庭菜園を行ったりすることができます。
エクステリアのデザイン
エクステリアのデザインは、大きく分けて3つのタイプがあります。
マイホームはどのデザインと相性が良さそうなのかを想像しながら読み進めてみてください。
クローズデザイン
クローズ外構とも呼ばれ、敷地の周囲を塀や門、フェンスでぐるっと囲むスタイルのエクステリアデザインです。
塀や門があることで、庭や1階部分が道路から見えづらくなります。
プライバシーを保つことができるため、人通りの多い場所に建てられた家に向いているでしょう。
しかし、空間が閉鎖的になるため、窮屈な印象を抱く場合もあります。
オープンデザイン
オープン外構とも呼ばれ、その名の通り建物の周囲を塀やフェンスで囲まないエクステリアデザインのことです。
クローズデザインとは対照的に、表札やポスト、インターホンなど必要最低限のものだけを設置します。
敷地が狭い場合でも開放的に見えるのが特徴ですが、プライバシーや防犯面での対策が必要になるデザインです。
セミクローズデザイン
クローズデザインとオープンデザインの両方の特徴を併せ持つのがセミクローズデザインです。
- 一部だけフェンスを設置しプライバシーを確保する
- 敷地を囲う塀やフェンスを低くする
といった工夫で、見せる部分と隠す部分のメリハリをつけることが可能です。
エクステリアのポイント
マイホームのイメージアップに大きく関わるエクステリア。
後悔しないエクステリアづくりのために、抑えておくべきの5つのポイントを紹介します。
配置計画を立てる
エクステリアの計画で大切なのが、敷地全体を把握すること。
いざ住み始めて「失敗した」と思わないように、何をどこにどのくらいのサイズで配置するのかを決めていきましょう。
- 隣の建物との距離
- 周りからの視線、周りの環境
- 防災・防犯性
- 日当たり・風通し
- 玄関アプローチの動線、広さ
- 駐車場の動線、広さ
などを考慮することが重要です。
カーポートや玄関アプローチを作ってから移動させることは難しいので、慎重に計画していきましょう。
動線・目線の確認をする
エクステリアは、屋内外の動線を意識することも重要になります。
駐車場、ゴミ捨て場、物置、洗濯干場に向かうにはどのような動線を辿ることになるのか、日々の暮らしをイメージすることが大切です。
また、各部屋の窓から、どのように庭が見えるかという目線について考えるのもとても重要。
たとえば、小さな子どもやペットが庭で遊んでいる様子がリビングにいる大人の目線に入っていれば安心ですよね。
動線・目線を意識することでより安心で快適なエクステリアに繋がります。
建物に合わせたデザイン性にする
建物のデザインイメージとエクステリアのデザインイメージを合わせることで、より敷地内全体に一体感が出ます。
- ベースのカラー
- アクセントになるカラー
- 使われている素材感
- デザインモチーフ
- 植栽の種類
これらを統一することで、まとまりのある空間を作ることができます。
建材の特徴を確認する
エクステリアに設置される外構は、屋外で使用されるぶん、屋内の設備より劣化が早いものが多いです。
雨風や日光の影響による経年劣化や、保証の期間、必要なメンテナンスの頻度などを把握し、ライフスタイルに合った建材を選んでいくことで、後々トラブルが少なくなるでしょう。
どの建材にもメリット・デメリットがあるので、それを踏まえて選択していくことが大切です。
費用を把握しておく
既製品を利用して作り上げていくインテリアと違って、エクステリアの要素である外構は、ほとんどが敷地のサイズに合わせたデザインになるのでオーダーメイドです。
そのため、エクスリアの工事費用の平均的な予算は、建物本体価格の10〜15%ほどといわれています。
2,000万円の家であれば外構の予算は200〜300万円程度をみておくとよいでしょう。
外構工事、外構リフォームの費用相場の目安は以下の通りです。
玄関アプローチの床 | 15〜30万 |
庭のウッドデッキ | 20〜30万 |
門扉や門柱など道路との境界部分 | 20〜40万 |
テラス屋根の設置 | 15〜20万 |
カーポート屋根(ベーシックなもの1台あたり) | 10〜15万 |
カーポートの床コンクリート(ベーシックなもの1台あたり) | 15〜20万 |
選ぶ素材やグレード、形によって上下するためあくまで目安としてご覧くださいね!
塀やフェンスは、素材や地面が建てやすい状態になっているかでその価格が大きく変動していきます。
リフォームを考えている場合は、リフォーム会社で工事費の相見積もりを行うことをおすすめします。
まとめ
エクステリアを充実させることは、暮らしを豊かにすることに繋がります。
理想通りに仕上がったエクステリアを見ると、満足感と生活の質が上がること間違いなしです。
今回の記事を参考に、ハウスメーカーやリフォーム会社と念入りに打ち合わせ・計画し、ベストなエクステリアを手に入れてくださいね!