指定された期間内に住宅を購入した人が対象になる「すまい給付金」。
聞いたことはあっても、詳しい内容までは知らない…という人も多いのではないでしょうか?
自分が住むための家を取得することで、年収に応じて補助金を受けられる制度。
最大50万円の補助金を受け取ることができる知らなきゃ損な制度なのです。
ぜひ利用したいこの制度ですが、制度自体が深く広まっていなかったり、勝手に支給されるものだと思われていたりと、対象者の多くが受け取れていないのが現状です。
そこで今回は、すまい給付金の受け取り対象・申請時期・申請方法についてまとめました。
- すまい給付金ってなに?
- 申請は簡単にできるの?
- 私はいくらくらい給付してもらえるの?
- すまい給付金はいつまでもらえるの?
- 絶対に損をしたくない!
この記事の通りに申請して頂ければ、最大で50万円ものすまい給付金を受け取ることができるので、お見逃しないよう気をつけてくださいね!
すまい給付金とは
すまい給付金とは、消費税率の引き上げによって発生する住宅購入者の負担を軽減するためにできた制度です。
よく住宅ローン減税(控除)と同じだと思われがちですが、まったく別の制度です。
すまい給付金と住宅ローン減税を合わせて、住まい取得時の負担を軽減しようという考えのもとに整えられた制度なので、住宅ローン減税で十分に負担軽減をされない人ほど、すまい給付金で多くの補助金をもらえるようになっています。
住宅ローン減税は、住宅ローン借入残高の1%が所得税から減額される仕組みになっているため、高所得で高額の住宅ローンを借りている人が大きな恩恵を得られます。
それに対してすまい給付金制度は、住宅ローン減税の控除効果が薄い所得層に対しての補助を主な目的としており、収入によって給付額が変わる仕組みです。
簡単に言い換えると、すまい給付金は収入が低い人ほどもらえる金額が多くなる制度ということです。
住まい給付金の対象者
すまい給付金の補助対象となるには、3つの条件があります。
- 取得した住宅の所有者であり、その住宅に自分で住んでいること
- 世帯年収が一定以下(775万円以下)であること
- 住宅ローンを利用しない場合、年齢が50歳以上(年収が650万円以下)
この3つの条件を満たしていると、すまい給付金の補助対象となります。
ただし、家族構成や家族に収入があるかによっても多少増減があります。
夫婦でペアローンを組んでいるなどで住宅を共有している場合は、ふたりの合計ではなく夫と妻それぞれが申請する必要があるので注意しましょう。
給付対象となる住宅
すまい給付金は、新築住宅・中古住宅ともに補助対象になりますが、新築と中古では対象となるための要件が違うため、注意が必要です。
それぞれについて、補助対象となる要件を確認します。
新築住宅の要件
新築住宅を取得する場合、主な要件は2つです。
- 床面積が40㎡以上である
- 施工中に第三者の検査を受け、一定以上の品質を確認されている
ここで言う一定以上の品質は、具体的には以下の3つです。
- 住宅瑕疵担保保険に加入した住宅
- 建設住宅性能表示利用した住宅
- 瑕疵保険法人の現場検査によって保険加入と同等であると認められた住宅
この3つのうち、いずれか1つを満たしている必要があります。
住宅ローンを使用せず、現金で新築住宅を取得する場合は上記に加えてもう1つ、フラット35S基準を満たさなければいけません。
フラット35Sの基準とは、下記4つのうちいずれか1つに優れた住宅であることです。
- 省エネルギー性
- 耐震性
- バリアフリー性
- 耐久性・可変性
住宅ローンを利用する場合は2つ、利用しない場合は3つの要件をクリアしていれば、住まい給付金を受け取ることができます。
中古住宅の要件
中古住宅を取得する場合、主な要件は3つです。
- 床面積が40㎡以上である
- 現行の建築基準法(2000年施行)の耐震基準を満たしている
- 売買時に第三者の検査を受け、一定以上の品質を確認されている
住宅ローンを利用しない場合も、住宅に求められる要件は同じです。
夫婦の年収で決まるすまい給付金額
前述あるように対象者の要件と、住宅の要件どちらも満たしている場合、世帯収入額と扶養人数に応じた給付額を受け取ることができます。
給付額は世帯収入の額によって5段階に分かれています。
すまい給付金の支給額目安一覧 | ||
消費税 | 年収 | 給付額 |
10%
|
450万円以下 | 50万円 |
450万円〜525万円 | 40万円 | |
525万円〜600万円 | 30万円 | |
600万円〜675万円 | 20万円 | |
675万円〜775万円 | 10万円 |
上記の金額は、妻には収入がなく、中学生以下の子どもが2人いる場合の目安です。
国土交通省のこちらのページで簡単にいくらもらえるかをシミュレーションすることができます。
夫婦の収入と扶養人数、所得割合、持分割合、住宅取得者を確認してシミュレーションしてみましょう!
最大で50万円もの補助金を受け取ることができるので、対象者・住宅のどちらの要件も満たしている方は、忘れずに受け取ってくださいね。
すまい給付金の実施期間
すまい給付金制度現在、令和4年12月までに引き渡し・入居が完了した住宅を対象に実施される予定となっています。
ただし、消費税率5%が適用される住宅は除きます。
毎年もらえるの?
住宅ローン減税は毎年適用されますが、すまい給付金は一回だけの給付です。
お間違いのないようにしてください。
すまい給付金の申請時期と申請方法
申請の時期は、住宅取得から1年(当面の間1年3ヶ月)以内です。
申請者の要件と住宅の要件を満たした場合は、必ず1年以内(当面は1年3ヶ月以内)に申請してください。
では、申請から給付金受取までの方法を順を追って説明します。
まずは申請書をダウンロード
記入するための申請書をダウンロードします。
国土交通省のこちらのページからダウンロードできます。
(出典:国土交通省 すまい給付金)
例えば、住宅ローンを利用して新築住宅購入した場合の申請方法は、上図のように左から、新築→本人受領→住宅ローンとすすみ「申請書」をダウンロードします。
他にも、中古住宅や現金での取得用の申請書もありますので、ご自身が購入された条件に該当する申請書をダウンロードしてください。
申請書に記入
次に、ダウンロードした申請書に記入します。
先ほど申請書ダウンロードページの下部に、「記入の仕方」という項目がありますので、その手順通りに書き進めていけば問題ありません。
書類を揃えて、申請窓口へ持参または郵送
申請書の記入が終わったら、その他の必要書類と一緒に窓口へ持参するか、郵送で送ります。
その他の必要な書類は以下になります。
すべて提出
- 給付申請書(原本)
- 建物の登記事項証明書・謄本(原本)
- 住民票の写し(原本)
- 個人住民税の課税証明書(非課税証明書)(原本)
- 工事請負契約書 または 不動産売買契約書(コピー)
- 住宅ローン契約書(コピー)
- 通帳など(給付金受け取り口座を確認できる書類)(コピー)
以下のいずれか1つを必ず提出
- 住宅瑕疵担保責任保険の付保証明書(コピー)
- 建設住宅性能評価書(コピー)
- 住宅瑕疵担保責任保険法人検査実施確認書(原本)
提出の書類について詳しくは申請書の2ページ目にチェックシートがついていますので、そちらを活用し、抜けている書類がないように注意してください。
(出典:国土交通省 すまい給付金)
窓口へ持参する場合、国土交通省のこちらのページから、最寄りの窓口を探して、事前に電話で予約をしてから行くようにしてください。
郵送で贈る場合、赤羽郵便局にすまい給付金申請係がありますので、そちらまで郵送します。
[surfing_su_note_ex note_color=”#fef9bf”]〒115-8691 赤羽郵便局私書箱38号 住まい給付金申請係[/surfing_su_note_ex]
給付金の受領
書類の審査が完了すると、あなた宛てに「住まい給付金の振込みのお知らせ」というハガキが届きます。
そのハガキに、給付金額・振込予定日・振込予定口座が記入されていますので、確認してください。
書類に不備がなかった場合、申請の受付から振込みまで、1ヶ月半から2ヶ月程度です。
書類に不備があった場合、申請窓口から連絡があり、不備を修正した後、もう一度審査になりますので、振込みまで時間がかかります。
できるだけ不備の無いよう、記入漏れはないか、不足書類はないか確認してから提出するようにしてくださいね。
記事を読んでも申請の仕方がわからない・・・
この記事を読んでも申請の仕方がわからないという方は、「すまい給付金サポートセンター」に問い合わせてみましょう。
サポートセンターでは、下記のような相談を受け付けています。
- 私は対象?
- 申請書が欲しい
- そのほかの必要書類の取得方法がわからない
- 申請書の記入方法がわからない
など、すまい給付金に関する幅広い質問に答えてくれます。
まとめ
申請方法さえ知っていれば、すまい給付金の申請は簡単です。
申請期限も住宅取得から1年と長いので、忙しすぎて申請できないという心配もありません。
もし、住宅を取得して1年(現在は1年3ヶ月)以内であれば、今すぐ申請して補助金を受け取ってください。
これから住宅を取得する予定の方も、忘れずに申請するようにしましょう。
申請は以下の手順で行ってください。
- まずは公式サイトにアクセスし、申請書をダウンロード
- 参考を確認しながら、申請書に記入
- 窓口へ持参または郵送する
- 給付金を受領
記事を読んでも申請の仕方がわからない場合は、すまい給付金サポートセンターに問い合わせをしましょう!
50万円は月収以上の大きな金額です。ぜひ、受け取るようにしてください。
この記事が、あなたのすまい給付金を受けとるのための参考になれば幸いです。
すまい給付金以外にも、受け取れる補助金があるかもしれないので、以下の参考記事をご覧ください。
住宅取得時にもらえる補助金をまとめているので、他にも該当する補助金があるか、確認しておくことをおすすめします。
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