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瓦屋根の構造や特徴、メリットデメリットから瓦の種類、修理法・注意点まで

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日本の住宅の特徴のひとつに、屋根瓦があります。

新築で家を建てる時やリフォームをする時に屋根瓦が候補に挙がっているのであれば、まずは瓦の特徴やメリット・デメリットを把握することから始めることが大切!

この記事では、瓦屋根の特徴や種類、メリットデメリットまで幅広く解説していくのでぜひ参考にしてくださいね。

 

瓦屋根の構造や特徴とは?

 

「瓦」は主に住宅の屋根に使われる建材です。

土を練って作った粘土を整形し高温で焼いたもので、食器や壺などと同じ焼き物のひとつになります。

瓦は一般的に約30cm×30cmほどの大きさで、一定の形のものを魚の鱗のように重ねて使います。

瓦の中には、粘土を整形したあとに液体の染み込みを防ぐ釉薬(うわぐすり)をかけるものもあり、そういった瓦は「釉薬(ゆうやく)瓦」と呼ばれます。

次にメリットデメリットについて見ていきましょう。

 

メリット

瓦は焼き物のため耐久性が高く、強い衝撃が加わらない限り半永久的に使えることが最大のメリットです。

特に釉薬瓦は、ガラス質の釉薬を塗っているため水を弾き、浸透することがありません。

また、焼き固める過程で美しく発色するため、デザイン性が高いうえ、色あせせず美しい色を保つことができます。

そのため、他の屋根材では必要な再塗装が不要です。

 

瓦は熱を伝えにくいという特徴もあり、夏は涼しく、冬は暖かいという快適な室内環境を生み出すことができるのも瓦ならではのメリットといえるでしょう。

 

デメリット

瓦のデメリットは、耐久性が高いぶん建築時にコストが高くなってしまうことです。

瓦の原料は土のため他の屋根材に比べると重くなり、そのぶん重心が高くなってしまう仕上がりになります。

そのため、より耐震性を上げる必要性が生まれ『住宅自体の構造を強くする=建築コストが上がる』ことにつながるのです。

とはいえ、耐久性をより高いものにすることで特別なことがない限り買い換える必要がありません。

考え方によってはコスパの良い建材ともいえますね。

しかしその特別なこと、大地震や台風など大きな災害が起きた時には瓦が落ちて割れるといった危険性が発生することも考えられます。

最近は屋根瓦の制作技術も進化し、以前より軽量化したものが多くなってきました。

簡単に落ちたりずれたりしない構造にもなってきていますが、災害時の危険性はデメリットになり得るといえるでしょう。

 

瓦・屋根材の種類や名称、特徴とは?

瓦をはじめ、屋根材には様々な素材や形の種類があります。

それぞれ特徴があるので順番に紹介していきます。

 

スレート

「スレート」は薄い板状の建築材で、天然スレートと化粧スレートがあります。

日本で普及しているのは人工物の化粧スレートです。

化粧スレートはセメントに繊維素材を混ぜて薄い板状にしたもので、屋根材や外壁材として使われます。

「カラーベスト」「コロニアル」「スレート瓦」と呼ばれ、デザインや色が豊富なため、今では住宅の屋根材として一番多く使われています。

軽くて価格も安いので費用を抑えて工事をすることができますが、防水性が低いので、10年ごとに塗装工事を行うなどの定期的なメンテナンスが必要になります。

 

トタン屋根

「トタン」とは、鉄板に亜鉛のメッキ加工をしたものを指し、主に建築材として使われているものの呼称です。

加工がしやすいうえに軽くて安く、つなぎ目も少ないため雨漏りしにくいのが特徴です。

ひと昔前は多く使われていましたが、サビが発生しやすく、断熱性、遮音性が低いというデメリットから、最近ではトタンが選ばれることも少なくなってきました。

 

ガルバリウム鋼板

前項のトタンに代わって金属屋根として多く使われているのがガルバリウム鋼板です。

こちらも加工がしやすく軽いのが特徴で、断熱材を入れることで断熱性が高くなります。

トタンとの大きな違いは錆びにくいこと。

トタンに比べて耐用年数が10年ほど長くなっています。

浸水に弱いため屋根にある程度の勾配をとらなければならないという特徴もあります。

 

ステンレス

ステンレスはサビや腐食に強いのが最大の特徴で、強度があるうえに軽いので、耐震性にも優れています。

耐用年数がとても長いのが特徴ですが、経年劣化により色あせてくるため定期的な表面の塗装は必要です。

他の屋根材に比べて熟練の加工技術が必要で価格が高いためあまり普及していません。

また、傷に弱いという特徴もあるため、強風が続いた時は屋根の点検をしてもらうことをおすすめします。

 

アスファルトシングル

アスファルトシングルは、海外でポピュラーな屋根材商品のひとつです。

アスファルトにグラスファイバー(ガラス繊維)をしみ込ませてコーティングし、表面に砂粒を吹き付けて接着してある素材です。

他の屋根材と違ってシート状になっており、やわらかく軽くいため、複雑な屋根の形に合わせて施工できます。

シート状のため、割れる心配がありません。
また、サビに強いこともメリットのひとつです。

砂粒の色によって様々なバリエーションがあり、洋風・和風どちらのデザインにもマッチする優れものです。

ただし、軽いぶん風に弱いため、台風や強風が続くと反ってしまったり、破れてしまったりする可能性があります。

また、湿気や気温で劣化しやすいというデメリットもあるので注意です!

扱いやすいぶん、強度には欠けるため定期的な点検やメンテナンスが必要といえるでしょう。

 

粘土瓦

粘土瓦とは、その名の通り粘土を材料とした瓦です。

冒頭にあるとおり、瓦の形に整形した粘土を窯の中で高温で焼いて作ります。

粘土瓦は非常に耐久性が高く、また熱断熱性、防水性、耐火性、防音性にも優れているのが特徴です。

粘土瓦には液体の染み込みを防ぐ薬をかけた「釉薬(ゆうやく)系」と、何もかけずに焼く「無釉系」、蒸す工程を作業を加えた「いぶし瓦」の3種類があります。

釉薬系の瓦は釉薬によって様々な色を作ることができ、また、陶器のようにツヤが出るため、建物のイメージに合わせて選ぶことができます。

釉薬瓦

 

 

無釉瓦は釉薬を使用しないため、艶のない渋い印象の焼き上がりになります。
粘土に色をつけずそのまま焼いた「素焼瓦」、粘土に顔料を練り込んで色を加える「練込瓦」など様々な種類があります。

無釉瓦

 

セメント瓦

セメント瓦は、その名の通りセメント・砂・水を混ぜ合わせて作られた瓦のことです。
型に流しこんで作るため、ひとつずつ整形する粘土瓦に比べて均一性に優れています。

セメントと砂でできているため耐火性が高く、軽いので災害時にも強いのが特徴です。

しかし、経年劣化で塗装が剥がれてくると、素材のセメント部分が水を吸ってしまい、少しの衝撃で割れるくらい劣化してしまいます。

一度劣化してしまったセメントは塗装しても治らないため、定期点検を行うようにしましょう。

 

瓦屋根をメンテナンスする方法

災害の多い日本では、地震や台風、豪雨によって屋根が剥がれたり飛ばされてしまったりする可能性が0ではありません。

安全な状態を保つために、定期的な点検やメンテナンスを欠かさず行いましょう。

 

傷んだ箇所だけ瓦交換する

瓦は一つひとつが個別となっているため、欠けたり傷んだり劣化したりする瓦だけを交換する、部分補修工事が可能です。

多くの場合、雨漏りなどなんらかのアクションが起こってから瓦の傷みに気がつきます。

しかし、雨漏りになっているということはすでに瓦に傷がついていて、さらには住宅の構造にまで染み込んでいるので手遅れのケースが多いです。

そうならないよう、地震や台風などの自然災害にあった後は、業者に点検してもらうようにしてください。

 

劣化した漆喰を塗り直す

屋根と建物や瓦と瓦の隙間を埋めるために使われるのが漆喰(しっくい)です。
セメントのような質感の溶剤で、防水や接着の目的で使われます。

漆喰が剥がれたり崩れたりしてしまうと、そこから雨水が入り込み、雨漏りの原因になってしまうので補修が必要になります。

瓦自体に問題がなければ、漆喰の塗り直しのみ補修することが可能です。

 

瓦の全体の葺き替え

葺き替え工事とは、屋根の下地から上に乗せている瓦まで、屋根全体を新しいものに交換する工事のことをいいます。

瓦によって時期は異なりますが、瓦にも耐久年数があるため、数十年に一度は屋根の葺き替え工事をするようにしましょう。

とはいえ、部分補修工事に比べて工事規模や使う建材が多くなるためメンテナンス費用は大きくなります。

瓦の種類によって費用相場は変わりますが、新しい屋根にも瓦を使う場合は100〜200万円かかると思っておくと良いでしょう。

また、屋根葺き替えが屋根を取り換える工法なのに対して、現在の屋根をほとんど残して新しい屋根を被せる「屋根カバー工法」もというものもあるので業者に相談しながらどちらが適正か検討してください。

 

瓦屋根の修理・リフォームするときの注意点

瓦屋根の修理やリフォームする時に気をつけたい3つの注意点を紹介します。

 

DIYは危険なので業者に依頼する

まず、心得ていて欲しいことは、「屋根の修理は自分で行なっていけない」ということです。

住宅の中でも、屋根は専門性の高い作業が必要な箇所です。

もしも必要な部分を壊したり傷つけたりしてしまうと雨漏りを引き起こし、状態が悪化する可能があります。

プロがであれば部分補修工事で済んだのに、素人が触ったせいで屋根全体を葺き替えなけならなくなった・・・という悲劇が起こらないように気をつけてくださいね。

 

メンテナンス箇所・方法に合わせた業者に依頼

根の修理は、メンテナンス箇所やメンテナンス方法によって依頼業者が異なります。

例えば、

  • 屋根の色の塗装をしたいときは塗装専門家
  • 雨漏りが発生した場合は雨漏り補修・防水の業者
  • 屋根の構造から修理するのであれば大工さん

に依頼することになります。

屋根のどの部分を修理したいかを決めたら、ネットで検索するなどして専門業者にあたりましょう。

少し値段が高くなりますが、屋根の構造から雨漏り補修、色の塗装など屋根に関わる補修を一括で引き受けているリフォーム業者もあるのでおすすめです。

 

怪しい業者に注意する

残念ながら、リフォーム会社の中には手抜き工事をしたり、高額な工事費用を請求してきたりする悪徳業者も存在します。

悪徳業者に騙されず、適切な工事費用で適切な工事をしてもらうためにはリフォーム費用相場を知ることが大切です。

適切な工事の相場を知るポイントは以下の3つです。

  • 訪問営業してくる業者に依頼しない
  • 相見積もりをとって相場を知る
  • 屋根工事の実績が多い業者を探す

今はスマホやパソコンで簡単に相見積もりをとれる時代です。

最初から一社に絞らず、数社の業者を比べて適切な業者と出会ってくださいね。

 

まとめ

今回は瓦のメリットデメリットや、屋根材の種類や補修について詳しく紹介してきました。

瓦は、耐久性が高く半永久的に使うことができる伝統的な屋根材です。

また、瓦の中にも様々な種類があり理想的な家に合わせて検討することもできるでしょう。

 

価格やメンテナンスなど多方面から考えて採用してくださいね!

 

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嵯峨根 和正

嵯峨根 和正

おうちの悩み.com 編集長
株式会社ライフプラスハウス 代表取締役
株式会社ドレメ 取締役

生活が豊かになる家づくりをテーマに、新築住宅のご提案をしています。
おうちの悩み.comでは、住宅会社しかしらない情報や現場の生の声なども含め、おうちに関するお悩みを解決して頂くきっかけとなる記事をお届けします!


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