10坪は何平米?どのくらいの広さで何ができるかを解説!

わずか10坪?いいえ、されど10坪!

譲り受けた大切な土地や、やっと見つけた理想の立地が10坪だったとしましょう。

その10坪の土地の有効活用や、快適に暮らすことはできるのでしょうか?

今回は10坪の広さ、狭小住宅で快適に暮らすコツ、メリット・デメリットなどを詳しく解説していきます。

【記事監修】
嵯峨根 拓未(株式会社ドレメ 取締役(現場責任者))
資格:一級建築士、宅地建物取引士
戸建て住宅、ヴィラ、グランピング等幅広い物件の現場を経験。

実際の経験を基に、あなたのおうちの悩みを解決します

10坪とはどれくらいの広さ?

住居の広さを表す面積の単位には、以下の3つがあります。

  • ㎡=平米(へいべい)・平方メートル、どちらの読み方でも大丈夫です。

 

1坪は3.3㎡

3種類の床面積を変換する方法は、とてもシンプルです。

1坪は、正方形でいうと1辺1.82m✕1.82mの面積で、つまり、約2畳分の広さがあります。

式にしてみると以下の通りです。

  • 1坪=3.3㎡=約2畳

いかがでしょう?これなら覚えられそうですね!

この換算方法を知っていると

  • マイホームの購入計画
  • 土地など不動産の売買
  • アパートやマンションなど賃貸物件を探す
  • 旅館やホテルのお部屋探し

このような場面できっと役に立ちますので、ぜひ覚えてみてくださいね。

 

10坪は33㎡は約20畳

次に10坪の広さを考えてみましょう。10坪の計算方法もシンプルです。

前述した1坪の式を10倍してみましょう。

  • 10坪=33㎡=約20畳

約20畳の広さは、一般的な1DK~1LDKのイメージが思い浮かびます。ビジネスホテルならツインルームくらいの広さでしょうか。

10坪あれば十分に小さな事業が展開できるイメージです。

狭い土地であるほど開業資金や賃料、人件費も抑えることができますね。

実際、小さなカフェや雑貨店を開業する方に人気なのは、10坪以下の物件なのだそうです!

10坪のカフェの場合、客席は坪数✕1.3〜1.5と仮定すると、13〜15席ほど。

ざっくり1人1畳と少しをイメージすると分かりやすいですね。
厨房を約5畳くらいとするならば、残り15畳に14席と通路などがあるイメージです。
自分1人で営業すると考えた場合、全体が見渡せるちょうど良い広さと言えるのではないでしょうか。

 

10坪に住めるのは何人?

次に、10坪という土地に住めるのは何人くらいかを考えていきましょう。

国が定める基準をもとに説明していきます。

 

住生活基本計画による面積の水準

国土交通省の「住生活基本計画」によると、住生活に必要な広さの目安が次のように定められています。

10坪=33㎡=約20畳と比較しながら見てみましょう。

 

健康で文化的な住生活に不可欠な住宅の広さ

基準 単身者 2人以上の世帯
最低居住面積水準 25㎡ 10㎡✕世帯人数+10㎡

 

多様なライフスタイルを伴う豊かな住生活の実現に必要な住宅の広さ

基準 単身者 2人以上の世帯
誘導居住面積水準(都市居住型) 40㎡ 20㎡✕世帯人数+15㎡
誘導居住面積水準(一般型) 55㎡ 25㎡✕世帯人数+25㎡

 

なお、子どもは年齢に応じて、以下のように世帯人数を調整します。

  • 3歳未満:0.25人
  • 3歳以上6歳未満:0.5人
  • 6歳以上10歳未満:0.75人
  • 10歳以上:1人

 

れでは実際の家族を例にあげてシュミレーションしてみましょう!

 

都内マンションで、2人暮らし

基準 広さ
最低居住面積水準 30㎡(10㎡✕2人+10㎡)
誘導居住面積水準(都市居住型) 55㎡(20㎡✕2人+15㎡)

 

都市部マンションで、家族3人暮らし(子ども2歳)

基準 広さ
最低居住面積水準 32.5㎡(10㎡✕2.25人+10㎡)
誘導居住面積水準(都市居住型) 60㎡(20㎡✕2.25人+15㎡)

 

郊外一戸建てで、家族3人暮らし(子ども2歳)

基準 広さ
最低居住面積水準 32.5㎡(10㎡✕2.25人+10㎡)
誘導居住面積水準(一般型) 81.25㎡(25㎡✕2.25人+15㎡)

 

郊外一戸建てで、家族4人暮らし(子ども2歳・4歳)

基準 広さ
最低居住面積水準 37.5㎡(10㎡✕2.75人+10㎡)
誘導居住面積水準(一般型) 83.75㎡(25㎡✕2.75人+15㎡)

 

この基準を参考にした場合、子どもの成長に合わせて広さの目安が変わってくるのが分かります。

子どもが巣立ったあと夫婦2人暮らしになれば、また目安も変わります。

住み替えや、家を建てる際の参考にしてみてくださいね。

 

 

10坪は一人暮らしが可能な広さ

国土交通省の基準によれば、10坪=33㎡=約20畳は一人暮らしが可能な広さということになります。

  • LDK:6~7畳
  • 寝室:6畳
  • クローゼットなどの収納スぺース
  • 浴室
  • トイレ
  • 洗面脱衣室
  • 玄関

このような1LDK程度の部屋の広さをイメージすると分かりやすいですね。

小さな平屋に一人暮らしというスタイルの需要も高まっています。

掃除もラクラク、自分にぴったりのコンパクトなお家…想像は膨らみます。

ただし、建ぺい率など建築面積のルールがありますので注意が必要。そちらも詳しく解説していきます。

 

10坪で家は建てられる?

10坪の土地いっぱいいっぱいに10坪の家を建てることは、残念ながらできません。

ですが法律の範囲内で工夫し土地を利用することで、メリットもたくさんの素敵な家を建てることができますよ。

 

10坪の土地は狭小住宅が建てられる

狭小住宅とは、一般的に15坪より小さい建坪に建てられた住宅のことをいいます。

10坪の土地に10坪の家を建てることはできないと前述しましたが、それは「建ぺい率」「容積率」というものが定められているからです。

では、10坪の土地にはどのくらいの広さの建物が建てられるのでしょう。

  • 建ぺい率とは
    • 敷地面積に対して、建てられる建築面積の割合のこと
    • 建坪(たてつぼ)とも呼ばれます
  • 容積率とは
    • 敷地面積に対して、建てられる延床面積の割合のこと

建ぺい率の制限は最大80%と定められていますので、10坪の土地には、最大26.4㎡の建物が建てられるということになります。

26.4㎡というのは、だいたい1DK~1LDK程度の部屋の広さを想像するとイメージしやすいですね。

平屋だと1人暮らしのイメージですが、ロフトを活用したり、間取りを工夫したり、2階建て3階建てにしたりすることで、家族で住むにも問題のない家を建てることができます。

 

10坪の狭小住宅のメリット

  • 土地代や建築コストを抑えられる
  • 固定資産税や光熱費などの、ランニングコストが抑えられる
  • 収納に収まる最小限の物を持つことで物の管理がしやすくなり、支出を抑える効果がある
  • 都市中心部や駅の近くなど、立地条件の良い場所に住める可能性が高くなり
    電車やバスを利用し、自家用車を持たない生活ができる可能性もある
  • 掃除やメンテナンスの負担も小さくなる

このように、土地や建物が小さくなるほど、初期費用はもちろんランニングコストなどさまざまな費用が抑えられるのは、大きなメリットですね。

 

10坪の狭小住宅のデメリット

  • 土地面積が狭い分、どうしても間取りの自由度は下がる
  • 居住空間が狭くなると、圧迫感を感じる可能性がある
  • 2階以上の住宅の場合、階段での移動が多くなるので、小さなお子様や高齢者は注意が必要
  • 収納スペースをたっぷり作るのは難しい
  • 立地によっては、防音性能などを強化する場合や建築時に重機の搬入が難しい場合など、別途費用がかかる可能性がある

一方、デメリットとしては実際の暮らしのなかで狭さによるマイナス面を感じてしまうこと。

そのため、起床から就寝まで1日の生活をシュミレーションするなど、どのような場面で狭さを感じてしまうのかをしっかりイメージして、デメリットを感じられないような工夫をすることが、快適に暮らすためのコツと言えるでしょう。

 

10坪の狭小住宅を快適に作るコツ

前述のように、狭小住宅の大きなメリットとしてコストパフォーマンスの良さや、立地の良さが挙げられます。

とはいえ、同じ坪数でも建ぺい率や容積率の違いで、建てられる広さや階数が変わってきます。土地探しから始められる方は、次の2つのポイントを意識して土地を選びましょう。

  • 建ぺい率や容積率が高い
  • 立地条件が希望に近い

また、以下のようなポイントを抑えながら家づくりを計画すると、26㎡くらいの建築面積でも家族が快適に過ごせる住まいをつくることができます。

  1. 防音性や耐震性を意識する
  2. 家族が増えたときのことを想定する
  3. 生活動線を意識した間取りを考える
  4. 吹き抜けやスキップフロア(中2階)をつくり、部屋を広く見せる
  5. 壁紙は白を多用したり、採光用の窓を設けたりして、空間を広く見せる
  6. 見える景色を考えて窓を設置することで、開放感を感じさせる
  7. 階段下などのデッドスペースを、トイレや収納などに有効活用する

 

小さなデッドスペースも無駄にせず、さまざまな工夫を凝らすことで、狭小住宅ならではのオリジナリティのある素敵な家をつくる事ができます。

 

駐車場を作る場合

狭小住宅では、駐車スペースの確保が難しい場合もあります。

その場合、1階部分にビルトインガレージをつくる方法が一般的。

ただし、地域によっては建物の高さ制限があり、駐車場をつくったことで居住空間を削ることになる可能性もあります。

また、ガレージの出入口として広い開口部を設けるため、建物に十分な耐久性や耐震性を確保できるような建築を意識することが重要です。

居住空間を減らしたくない場合は、自宅駐車場は作らずに近隣の駐車場を借りたり、カーシェアリングなどを利用するなどの手段も検討してみてはいかがでしょう。

 

10坪の狭小住宅の価格

実際に狭小住宅を建てる場合、価格はどのくらいになるのでしょうか。

土地の価格は、地域によって異なりますが、狭い分価格は抑えられます。

住宅の価格についても、建てる内容によってさまざまですが、約10坪の土地に家を建てると、坪単価は50~70万円程度だといわれています。

容積率が150%と仮定した場合の価格は、750~1,050万円という計算になります。

ただし、これはあくまで建物本体にかかる価格の目安。

地盤工事などの付帯工事費や諸費用などが別途かかります。

注意点として、一般的な住宅よりも手間がかかる分、狭小住宅の方が坪単価での建築費が高くなってしまう場合があることを覚えておきましょう。

これらの金額はあくまで目安なので、実際には見積もりなどを出してもらい、事前に確認をすることが大切ですよ。

 

まとめ

  • 10坪=33㎡=約20畳の広さ
  • 10坪の広さでできること
    • 小さな飲食店や雑貨屋さんの開業に人気
    • 一人暮らしが可能(1DK~1LDKほどの広さ)
    • 2階3階建てにすることで家族で住むことも可能
  • 10坪の狭小住宅のデメリットである狭さを感じる部分は、間取りなどを工夫することで広く感じさせることができる
  • 10坪の狭小住宅は、金銭面でのメリットが大きいが、建てる家によって坪単価が大きく異なる

 

10坪の土地のイメージ、できることの可能性を感じていただけましたか?

狭小住宅については、土地が安く、コストパフォーマンスの高さが魅力ですが、建築時の注意点がたくさんあります。

間取りを決めるときには、実際の生活をしっかりイメージすることが大切です。

狭小住宅の建築経験豊富な工務店などに相談するのもおすすめです。

狭いということは決してマイナス要素だけではなく、コストや利便性を求めると狭い方が良いという考え方もあります。

このようにメリットデメリットを十分に比較検討し、10坪でできることを最大限に有効活用できるといいですね。

 

 

くれぐれも、マイホーム作りは慎重に…

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