ウォークインクローゼットとは?クローゼットとの違い、間取りや種類など
最近「ウォークインクローゼット」のある新築が増えています。
便利そうだし、うちもウォークインクローゼットがほしいなぁ…とお考えの方も多いのではないでしょうか?
収納力が高く、洋服がラクに取り出せるウォークインクローゼットは、サイズや形状などさまざまなタイプがあります。
あなたにピッタリのウォークインクローゼットを選ぶことで、使いやすくておしゃれなクローゼットになるでしょう♪
この記事では、ウォークインクローゼットの特徴と種類、おすすめの収納術をインテリアコーディネーターがご紹介します!
ウォークインクローゼットを上手に活用するための参考にしてください。
ウォークインクローゼットとは?クローゼットとの違い
ウォークインクローゼットと普通のクローゼットは、具体的にどのような違いがあるのでしょうか?
ウォークインクローゼット【WIC】
ウォークインクローゼットとは、人が中に入って歩けるクローゼットを指します。
奥行きがあるのが特徴で、使いやすいウォークインクローゼットのサイズは2畳~3畳です。
ウォークインクローゼットの広さによって、棚やハンガーパイプの位置、形状が変わってきます。
ウォークインクローゼットは間取り図で【WIC】と表記されます。
クローゼット【CL】
クローゼットとは「洋服用の収納スペース」です。
奥行きは60cmほどと狭く、洋服をハンガーにかけたときにちょうどいいサイズです。
モノがある状態で中に人が入ることはできないので、外側から洋服を出し入れすることになります。
横1本のハンガーパイプ+枕棚がついているクローゼットがよくあるタイプですね。
普通のクローゼットは、間取り図では【CL】と表記されます。
失敗したくない!ウォークインクローゼットのメリット・デメリット
ウォークインクローゼットの設置に失敗しないために、メリットデメリットについても見ていきましょう。
メリット1.トータルコーデが完成する
広々としたウォークインクローゼットには、ファッションアイテムのすべてが収納できます。
- 洋服
- バッグ
- 靴
- アクセサリー
- 帽子
これらを1つにまとめることで、洋服を出し、バッグを取ってきて、玄関で靴をコーディネート…といった移動の手間が省けます。
鏡や着替えのできるスペースがあれば、ウォークインクローゼット内ですべて完結するので、朝の身支度もラクになりますね!
メリット2.布団・家具など大きいものが収納できる
奥行きのあるウォークインクローゼットは、大きくてかさばる冬物の布団も収納できます。
大型のキャビネットを置くこともできるので、ウォークインクローゼットの整理整頓もしやすくなるのもうれしですね。
メリット3.季節の衣替えをしなくてもいい
大きなウォークインクローゼットには、1年分の衣類をまとめて収納できます。
季節ごとにわざわざ衣替えをする必要がないのはラクですよね♪
いままであちこちの部屋に分散されていた衣類が1ヵ所にまとまるため、家がスッキリ片付くメリットもあります。
デメリット1.ある程度敷地が必要になる
ウォークインクローゼットを取り入れるには、広いスペースが必要です。
敷地に余裕がないと、せっかくウォークインクローゼットを設けても、狭くて使いづらいスペースになってしまいます。
また、ほかの間取りが圧迫されて生活しにくくなる可能性も…。
デメリット2.上手に収納しないと後悔する
ウォークインクローゼットはとにかく広いので「たくさん入るから…」と適当に収納してしまいがちです。
しかし上手に収納しないと、必要なものが取り出しにくいごちゃごちゃした空間になってしまいます。
どんなものをどのくらい収納するか把握して、棚を取りつけたり造作家具を設置しておいたりなど、計画性も大切になります。
ウォークインクローゼットの種類や間取り
ウォークインクローゼットにはさまざまなタイプがあります。
家族の人数、しまうものの量や種類と照らし合わせて、参考にしてください!
ハンガーメインタイプ
出典:OPEN HOUSE
洋服をかけるハンガーパイプが多いタイプです。
- スーツやコートなど、丈の長い洋服が多い
- 洋服屋さんのように見やすく収納したい
- 洋服をたたむのが面倒くさい
このような方に向いています。
ハンガーメインのウォークインクローゼットは、設置費用が安く狭いスペースにも納まります。
ただし、下半分にできる空間をデッドスペースにしてしまわないように、収納を工夫する必要があるでしょう。
収納棚全面タイプ
出典:dinos
ウォークインクローゼットの壁が、すべて収納棚になっているタイプです。
- 帽子、バッグ、小物などがたくさんある
- タオル類もまとめて収納したい
- 裁縫セットや生活用品も保管したい
このように、洋服以外のこまかいものを収納したい場合におすすめです。
圧迫感を感じやすいため、広めのウォークインクローゼットに向いています。
ユニット棚タイプ
出典:無印良品
ウォークインクローゼットの一部に、ユニット棚を入れるタイプです。
ユニット棚とは、好きなサイズ・形状を組み合わせられる、自由度の高いアイテム。
- 収納したいモノの種類・大きさがバラバラ
- 1人分ずつ分けて収納したい
- 収納棚もハンガーもほしい
このような方に向いています。
ユニット棚には、扉付きキャビネットや、“見せる収納”のシェルフ、ハンガーパイプ付きなど、さまざまなタイプがあります。
4種類のウォークインクローゼットの形状
ウォークインクローゼットの棚とハンガーパイプの形状は、大きく4種類にわけられます。
コの字型ウォークインクローゼット
コの字型のウォークインクローゼットは、3面すべてに棚やハンガーパイプを設置するタイプです。
たっぷり収納できる反面、2つのコーナー部分がデッドスペースになりやすいデメリットも。
広めのウォークインクローゼット向きです。
L字型ウォークインクローゼット
L字型のウォークインクローゼットは、隣り合った2面に収納棚を取りつけるタイプです。
コの字型と同じくコーナー部分がデッドスペースになりやすいため、収納方法を工夫する必要があるでしょう。
狭くても、ある程度の収納スペースを確保できるため賃貸マンションなどでもよく採用されています。
Ⅰ型ウォークインクローゼット
Ⅰ型は、ウォークインクローゼットの1面のみに棚とハンガーパイプがあるタイプ。
デッドスペースがなくものが取り出しやすいメリットがあります。
細長い形のウォークインクローゼット向きです。
Ⅱ型ウォークインクローゼット
Ⅱ型は、ウォークインクローゼットの両サイドに棚やハンガーパイプを取りつけるタイプ。
それぞれの棚を夫婦や兄弟で分けたり、片側はハンガーパイプ、もう片側は収納棚といった使い方もできます。
Ⅱ型は、幅のあるウォークインクローゼット向きです。
2畳の間取りのウォークインクローゼット
夫婦2人分の収納には、2畳のウォークインクローゼットがおすすめです。
正方形の2畳(約180cm×180cm)の間取りなら、Ⅱ型やコの字型のウォークインクローゼットにすることも可能に。
着替えをするにはやや狭いので、棚の奥行きを50cmほどにおさえるか、L字型やⅠ型のウォークインクローゼットにするのもおすすめです!
3畳の間取りのウォークインクローゼット
3畳のウォークインクローゼットは、3~4人分の収納スペースにおすすめの間取りです。
家族みんなの衣類が1ヵ所にまとまるので、洗たく物を各部屋にしまう手間が省けてラクです!
3畳のウォークインクローゼットを2人で使う場合、大きめの鏡を置いてコーディネートを考えたり、イスに座ってゆったり着替えをしたり…なんて贅沢な使い方もできますよ♪
おしゃれなウォークインクローゼット収納術5選
広々としたウォークインクローゼットは、上手に収納しないとごちゃごちゃしてしまいがち。
そこで、簡単でおしゃれに見えるウォークインクローゼットの収納術をご紹介します!
キャスター付き衣装ケース
出典:CAINZ
ハンガーパイプの下の空間には、使い勝手のいい衣装ケースが殿堂入り!
同じデザインの衣装ケースを選べば、統一感のあるおしゃれなウォークインクローゼットに。
コロコロ転がせるキャスター付きにすると、移動がラクでお掃除もしやすいので一石二鳥ですね!
フタ付きソフトボックス
出典:無印良品
ウォークインクローゼットの枕棚の上には、フタ付きのソフトボックスがおすすめ!
小物をまとめたり、出番の少ない衣類をスッキリ収納できます。
フタ付き収納ボックスなので重ねることができますし、ホコリが被らないのもうれしいポイント♪
取っ手のついたやわらかい布素材で、高いところから降ろすときにも取りやすくて安全です。
吊るす収納
出典:天馬フィッツワールド
ウォークインクローゼットのハンガーパイプがあまっているなら、“吊るす収納”の出番!
シャツはもちろん、型くずれしやすいバッグや帽子、ストールまでさまざまなものが収納できます。
省スペースなうえ、一目でパッと見やすいのでコーディネートがしやすい優秀な収納アイテムです♪
ブックトート
出典:LEE
小物やバッグは大きさ・形がバラバラで、意外と収納スペースをとられてしまうもの。
そんなときは、ブックトートに入れて収納するのがおすすめです!
ブックトートとはその名の通り、本を入れるためにつくられた大型のトートバッグのこと。
マチが広く生地が丈夫なので、革のバッグをまとめて入れても型くずれしにくく、きれいに収納できますよ!
ドアハンガー・S字フック
出典:山﨑実業
ファッション小物は、気がつくとどんどん増えていってしまうものですよね(^^;
収納スペースが足りない!そんなときは、ドアフック、ドアハンガーがおすすめです。
ドア裏に引っかけるだけで、ウォークインクローゼットに新たな収納スペースができちゃいます!
小さいけれど絶大な効果を発揮してくれるのが、S字フック。ベルトなどの細長いものを吊るしたり、アクセサリーや帽子、バッグをかけておくこともできます♪
まとめ
ウォークインクローゼットは、家族の人数や収納したいものによって、間取りやレイアウトを決めるのが失敗しないコツです。
ウォークインクローゼットのメリット
- トータルコーデが完成する
- 布団・家具など大きいものが収納できる
- 季節の衣替えをしなくてもいい
ウォークインクローゼットのデメリット
- ある程度敷地が必要になる
- 上手に収納しないと後悔する
ウォークインクローゼットのタイプ
- ハンガーメインタイプ
- 収納棚前面タイプ
- ユニット棚タイプ
ウォークインクローゼットの種類
- コの字型
- L字型
- Ⅰ型
- Ⅱ型
ウォークインクローゼットの間取り
- 2人・・・2畳
- 3~4人・・・3畳
ウォークインクローゼットをおしゃれにする収納術
- キャスター付き衣装ケース
- フタ付きソフトボックス
- 吊るす収納
- ブックトート
- ドアハンガー・S字フック
ぜひ、あなただけの素敵なウォークインクローゼットをつくってみてくださいね♪
この記事があなたのお役に立てれば幸いです!
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