ローコスト住宅で失敗しないために、後悔しがちな注意点や対策方法を解説!

大手ハウスメーカーが販売している一般的な新築注文住宅より、建築費用を抑えられる「ローコスト住宅」。

マイホームを安くで手に入れられるのは、とても魅力的ですよね!

ローコスト住宅には多くのメリットがある一方で、デメリットもあるため、事前に下調べをしないまま購入すると、後悔する可能性があります。

今回の記事では、ローコスト住宅の基礎知識やメリット・デメリット、注意点などをしっかりお伝えします。

ローコスト住宅の購入を検討している方、ローコスト住宅について知りたい方はぜひ参考にしてください!

 

「ローコスト住宅」とは?

「ローコスト住宅」は、一般的な新築注文住宅よりも安く建てられる住宅のことです。

大手ハウスメーカーの建てる新築注文住宅の2/3〜1/2程度の坪単価で建てることができます。

「ローコスト住宅」と呼ばれるもののほとんどが1,000万円以下〜1,000万円台と手が伸ばしやすい価格で、マイホームを持つことも夢ではありませんね。

 

なぜ安くできるの?

ローコスト住宅が、なぜ低価格にできるのか気になりますよね。

「建築を簡単に済まされているのでは…?」と予期せぬ想像をしてしまう方もいるでしょう。

そこで、なぜ安く販売することができるのか大きな3つの理由を紹介します。

  • 建材を一括で仕入れることによるコストダウン
  • テレビCMなどの広告宣伝費をカットしている
  • 住宅展示場にかかる人件費をカットしている

このような企業努力の積み重ねで安い家を実現しています。

決して手を抜いた家ではないので、ご安心ください。

 

ローコスト住宅のメリット・デメリット

ローコスト住宅に該当するメリットとデメリットを解説します。

「安いし買っちゃおう!」と何も知らず購入するのではなく、きちんとメリット・デメリットを把握しておくことが重要です。

 

メリット

ローコスト住宅の最大のメリットは、なんといってもその価格の安さです。

  • 住宅ローンが組みやすい
  • 毎月のローン返済額が少ない
  • 頭金が少なくても家を建てられる
  • 将来建て替えが検討しやすい

価格が安いと毎月のローン返済額が少なくなります。

そのぶん、外食や趣味にお金をかけることができ、ゆとりを持って毎日の生活を楽しむことができるでしょう。

ローコスト住宅は安く家を建てることを重要視しているため、一般的な注文住宅に比べると耐久性が高くないぶん、建て替えを検討するサイクルが短いのが特徴です。

「ライフスタイルに合わせて建て替えやすい家」といえます。

 

デメリット

ローコスト住宅のデメリットは、

  • 設計の自由度が低い
  • 住宅の性能が低い
  • 設備のグレードが低い

という点が挙げられます。

ローコスト住宅は、設計コスト削減のため大体の間取りなどの規格が決まっており、デザインや設計の自由度が高くありません

また、建材や設備のグレードを下げ、住宅性能を最低限のラインにすることでもコストダウンをはかっています。

住み始めには品質に問題はなくても、長い目で見ていくと家としての寿命が短いことがデメリットです。

長く同じ家に住みたいと考えている人や高性能な住宅を求めている人にとっては、満足できる家とは言い難いでしょう。

 

 

知らないとやばい!ローコスト住宅で後悔しがちな注意点

ローコスト住宅の購入をおすすめしないわけではありません。

しかし、購入検討時にぜひ一度冷静に考えて欲しい注意点を4つ解説します。

せっかくのマイホームで後悔しないように頭の片隅に置いておきましょう。

 

こだわりの家にはできない

前項で説明した通り、ローコスト住宅は、間取りやデザインを規格化し、設備のグレードを下げることで低価格を実現しています。

そのため、

  • シンプルな間取り
  • 床材のフローリングや壁紙は一種類のみ
  • グレードの低い水回り設備

となるのは考慮しておきましょう。

 

とくにこだわりがない人にとっては十分快適に過ごせる住宅です。

間取りや壁紙、床材、水回りなどの設備にこだわりたい人にとっては物足りなさを感じることになるでしょう。

 

オプション追加が高い

ローコスト住宅の標準仕様の建材や設備のグレードは、必要最低限に抑えられています

標準の価格が安いからといって、グレードの高い設備に変えたり、内装を変更したりすれば、どんどん価格が上がるのは当然です。

結果的に「ローコスト住宅とは言えないほどの価格になってしまった!」と最悪の事態になってしまう可能性も否めません。

オプションを検討するときには、どのくらい価格が上がるのか、本当に必要なオプションなのかを確認しながら進めましょう。

 

安全性が最低限レベル

ローコスト住宅であっても、耐震性や耐火性など、安全性についての法律の基準は満たしています。

耐震性について近年では、「耐震等級2」を満たすローコスト住宅も増えてきました。

それだけに安心することはなく、耐火性や耐水性などについてもしっかりと確認しましょう。

また、不幸を防ぐために、『住宅を建てる予定の土地は地盤が強い場所か』『水害が起きづらい地域であるか』など、しっかりと事前にリサーチしておくことが大切です。

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光熱費・メンテナンス費用がかかる

ローコスト住宅であっても、一定の断熱性能は基本的に確保されています。

しかし、断熱材の量や施工技術が十分ではない場合、断熱性を保つことができず、冷暖房などの光熱費が高くなることも考えられます。

壁の中に結露やカビが発生してしまうと、修繕の費用がかかることも。

断熱材の種類はどのようなものか、断熱性のある窓ガラスやサッシを使うのかなど事前に詳しく確認しておきましょう

完成後のアフターサービス、メンテナンスの保証期間終了後や、対応範囲外の修繕については自己負担になってしまうので要注意です。

 

 

ローコスト住宅で後悔しないための対策方法

ローコスト住宅を建てて後悔しないために、5つの対策方法を紹介します。

満足いくマイホームで、素敵な生活を過ごしましょう。

 

マイホームの条件と合うか確認

ローコスト住宅を建てる際には、マイホームに対する希望を加味した金額で検討することが大切です。

希望を実現させるために、以下の費用を比較してみましょう。

  • ローコスト住宅+オプション
  • 通常の注文住宅の標準仕様

 

おうちの悩み.com 編集部
マイホームに対する「絶対に譲れない条件」を家族でしっかり話し合っておくことが大切です。

 

間取りについて隅々まで担当者に確認

ローコスト住宅の間取りには、どんなものが取り扱われているのか不動産会社の担当者に確認しましょう。

一般的に以下の2パターンから選ぶことができます。

  • 間取りが規格化されているプラン
  • ローコストで実現可能なシンプルな間取り

と、とてもシンプルな間取りプランが提案されることが多いです。

しかし、「将来、家族が増えることを見越して部屋を増やしたい」「趣味のグッズが多いため収納を増やしたい」といった、ライフプランに沿った希望を叶えてくれるメーカーもあります。

間取りに対する希望がある場合は、一度担当者に尋ねてみると良いでしょう!

 

 

20年後も30年後も保証してくれるメーカーを選ぶ

ローコスト住宅を購入する際は、アフターフォローが充実している会社を選ぶことが大切です。

  • 倒産の心配がないか
  • 保証範囲が納得のいくものか
  • 定期点検がきちんと行われているか

会社によって、「長期保証が受けられる家」や「維持管理がしやすい家」など、得意分野が異なります

せっかく建てたマイホームに快適に住み続けるための、保証やアフターフォローについては念入りに確認することをおすすめします。

 

 

複数のハウスメーカーを確認

ローコスト住宅に限らず、新築住宅を検討する際には、同じ条件で複数の業者から見積もりをとることがとても大切です!

  • 価格
  • 建物の性能
  • 設計プラン
  • 担当者の対応力

これらは複数の業者を比べてみないと差がわかりづらい点です。

見積書が揃ったら、どの項目が標準仕様に含まれているのか、材料費・工事費にどのくらい違いがあるのかなどを比べてみましょう。

おうちの悩み.com 編集部
大手ハウスメーカーと工務店ではコスト削減の箇所に違いがあり、それぞれ特徴的な見積書になっているはずです。見比べてみると面白いですよ!

 

 

建築中・仕上がりまでしっかり確認

ローコスト住宅を建てている間も、こまめに現場を訪れ、出来上がっていくまでを観察してみましょう。

営業担当者へいくら希望を伝えても、実際に家づくりをしてくれるのは大工さんです。

完成してからでは難しい場所でも、早めに直して欲しい箇所を報告すれば、コストを掛けずに修正することが可能なケースがあります。

おうちの悩み.com 編集部
遠方に住んでいるなどといった理由で現場を見にいくことが厳しい場合は、代わりに担当者に見に行ってもらい、工事の進捗状況などを報告してもらうとよいでしょう。

 

まとめ

メリットやデメリット、注意点などを確認したうえで、もしも自分の希望に合うようであれば、ぜひ検討していただきたい「ローコスト住宅」。

質を下げずに価格を下げるためには、仕入れや工法・広告宣伝などを工夫して、それぞれの場面で生じるコストを徹底的に省く企業努力が必要です。

会社選びの際には、どこでどのような工夫をしてローコストを達成しているのか、必ず確認するようにしましょう。

この記事を参考に、あなたにぴったりのローコスト住宅を購入できることを祈っています!