楽天銀行住宅ローンの特徴とは?金利や口コミ、メリット・デメリットを紹介

インターネットでお買い物ができる『楽天市場』を利用している人も多いのではありませんか?

そんな楽天グループは、ネット通販だけにとどまらず、第4のキャリアとして『楽天モバイル』の参入、保険も兼ね備えた『楽天銀行住宅ローン』と幅広く私たちの生活に携わっています。

実際に、生活するうえで「楽天がなくてはならない!」という方も多いでしょう。

そこでこの記事では、マイホーム購入の助けとなってくれる『楽天銀行住宅ローン』について、徹底解説していきます。

  • 楽天銀行の住宅ローンがどんなものか知りたい
  • 楽天銀行住宅ローンのメリットデメリットを知りたい
  • 実際に利用している人の意見を見てみたい
  • 『楽天経済圏』を活用している人にとってお得なの?

記事を読み終わる頃には、自身のマイホーム購入に楽天銀行住宅ローンが向いているのかどうか、しっかり判断できていることでしょう。

 

楽天銀行住宅ローンとは?

楽天銀行住宅ローンの種類と特徴を解説します。

自分の借りたい金額をイメージしながら読み進めてみてください。

 

3つの住宅ローン

楽天銀行の提供する住宅ローン商品は以下の3種類です。

  • 変動金利(金利選択型)
  • 固定金利(金利選択型)
  • フラット35(全期間固定金利型)

 

2021年7月時点での金利は以下の通り。業界でも低い水準の金利となっています。

金利タイプ 基準金利 借り入れ金利
変動金利 年1.177% 年0.527%~年1.177%
固定金利(2年固定) 年1.379% 年0.729%~年1.379%
固定金利(3年固定) 年1.379% 年0.729%~年1.379%
固定金利(5年固定) 年1.379% 年0.729%~年1.379%
固定金利(7年固定) 年1.395% 年0.745%~年1.395%
固定金利(10年固定) 年1.479% 年0.829%~年1.479%
フラット35 団信あり(15年以上~20年以下) 年1.46% 年1.20%~年1.46%
フラット35 団信あり(21年以上~35年以下) 年1.59% 年1.33%~年1.59%
フラット35 団信なし(15年以上~20年以下) 年1.26% 年1.00%~年1.26%
フラット35 団信なし(21年以上~35年以下) 年1.26% 年1.13%~年1.39%

 

※金利は条件によって変わってきます。詳しくは公式HPをご覧ください。

 

4つの優遇金利

優遇金利とは、文字通り「優遇される金利」のことをいい、優遇金利の数値分だけ基準金利(店頭金利)からマイナスされます。

つまり、優遇金利が大きいほどお得だということです。

楽天銀行の変動金利もしくは固定金利の住宅ローンの場合、優遇金利は以下のいずれかになります。

  • -0.1%
  • -0.2%
  • -0.3%
  • -0.65%
おうちの悩み.com 編集部
「最も優遇される-0.65%を適用してほしい!」と思うところですが、どの優遇金利が適用されるかは、事前審査をしてみないとわかりません。

 

楽天銀行の住宅ローンポイント!7つのメリット&デメリット

楽天銀行住宅ローンのメリット・デメリットを紹介します。

生活に携わった楽天グループだからこそのメリットが豊富ですが、多少なりともデメリットがあるのも実情です。

どちらもしっかり理解したうえで検討するようにしましょう。

 

メリット:団信のがん保険特約が無料

金利選択型(変動金利・固定金利)住宅ローンの場合、亡くなった時や働けなくなった時にローン残高が0円となる団体信用生命保険(団信)に無料で加入することが可能です。

さらに、融資実行日の年齢が50歳以下の場合、がんと診断された場合にローン残高が50%になる『がん保障特約(50%)』を無料でつけることができます

万が一に備えることができるのはとても安心ですね。

 

メリット:諸経費も住宅ローンに組み込める

楽天銀行住宅ローンは、マイホームを取得する際の諸経費もローンに組み込むことができます

諸経費とはいえ、あれもこれもと意外と負担額が大きくなるもの。

手元に現金が少ない人でもマイホームを手に入れやすいのは嬉しいメリットではないでしょうか。

 

メリット:金利・事務手数料が抑えられる

楽天銀行住宅ローンは、他の銀行に比べて低い水準の金利で融資を受けることができます

また、他の銀行の多くは融資事務手数料が「借入金額×2.2%」であることに対して、楽天銀行住宅ローンはとてもお得な設定となっています。

融資事務手数料は、フラット35(全期間固定金利)か金利選択型(変動金利・固定金利)かによって異なります。

  • 金利選択型の場合は【定額型】

 一律330,000円

  • フラット35の場合は【定率型】

 借入額×1.1%

 

住宅ローンはほとんどの場合、数千万の借り入れです。

それぞれの借り入れ金額の融資事務手数料のシミュレーションは以下の通り。

借り入れ金額 他行(借入額×2.2%) 楽天銀行フラット35【定率型】 楽天銀行金利選択型【定額型】
4,000万円 88万円 44万円 33万円
3,000万円 66万円 33万円 33万円
2,000万円 44万円 22万円 33万円
1,500万円 33万円 16.5万円 33万円

 

フラット35の場合は、他行に比べて半額程度。

変動金利・固定金利の場合は、1,500万円より多くの借り入れを行う場合に楽天銀行住宅ローンがお得になります。

いずれにせよ他行よりも安くなる可能性が高く、融資事務手数料を抑えたい人にとっては嬉しいポイントです。

 

メリット:繰り上げ返済費用がかからない

楽天銀行住宅ローンは、繰上げ返済費用がかかりません

一部繰上返済、全額繰上返済どちらでも無料です。

まとまった収入があったときに少しでも多くローンを返済できるのは魅力的ですね!

 

デメリット:返済口座によっては、年利が高くなる

住宅ローンの返済口座を楽天銀行ではない口座に設定している場合、年利が0.3%上乗せされてしまいます。

借入期間が長い住宅ローンは、0.3%でも上乗せされると大きな支出になってしまうので注意が必要です。

楽天銀行住宅ローンを利用する際は、楽天銀行の口座を開設して返済口座に指定しましょう!

 

デメリット:ネット銀行の中でも審査基準が厳しめ

楽天銀行住宅ローンは、ネット銀行が取り扱う住宅ローンに比べて厳しい条件が設定されています。

金利選択型(変動金利・固定金利)の場合の条件は以下の通り。

  • 65歳6ヶ月未満かつ完済時の年齢が満80歳未満
  • 団信への加入必須
  • 年収400万円以上
  • (勤続年数1年以上)

フラット35については、楽天銀行独自の基準というよりは、住宅金融支援機構の基準をもとに行われるため、金利選択型より緩やかな審査基準である傾向です。

おうちの悩み.com 編集部
おうちの悩み.com編集部の調査では、楽天銀行の公式WEBサイトに勤続年数についてのはっきりとした記載は見つけられませんでした。しかし、他の銀行の本審査の基準等も鑑みると、勤続年数1年以上が妥当だと考えらえます。

 

デメリット:審査から融資までが長いことがある

楽天銀行住宅ローンは、審査から融資実行まで比較的時間がかかります。

事前審査 5〜10日
本審査 7〜14日
契約 14〜21日

 

公式WEBサイトには、事前審査〜融資までは最短で26日程度と記載があります。

事前審査結果は、最短で翌日、最長1週間以内にメールで合否連絡があるとのことです。

また、注意をしなければならないのは、融資の実行は毎月11営業日以降であるという点です。

本審査が終わり、融資の実行が月末に決定したとしても、融資の実行が次月の半ばになるということも。

融資を受けたい時期が決まっている人は早めに申込書や契約書の準備を進め、スケジュールに余裕をもちましょう。

 

楽天銀行住宅ローンの口コミ・評判

次に、楽天銀行住宅ローンの実際の利用者からこちらのサイトへ寄せられたの口コミを紹介します。

 

『楽天ポイントがもらえた』

 

口コミ

選んだ理由
手数料が安かったから。
普段から楽天市場を利用しており、楽天銀行のハッピープログラムで楽天のポイントが貯まること。プログラムのランクによって振り込みやATM手数料が数回無料になり、住宅ローンでランクが1つ上がる事を知ったため。


満足している点

手数料が安いネットでやりとり、管理が出来る。電話で相談出来る。
ハッピープログラムで楽天ポイントが入る


改善してほしい点

ほとんど自己にて手続きを進めるため、もう少しわかりやすく手順をサイトなどで示してもらうと助かった。電話相談は出来が、電話相談だけではわかりにくい事が多かった。

楽天市場や楽天モバイルなど複数の楽天サービスを利用する「楽天経済圏」のユーザーにとって、楽天ポイントが貯まるうえポイント還元率が高くなることがメリットであることがうかがえます。

 

3-2.『金利が安く済んで良かった』

 

口コミ

選んだ理由
他行と比べると金利が最低水準であったことに加え、融資手数料も最低水準であったことから、以前からネット利用していた楽天銀行を選択した。
契約時に店舗に出向くことなく、電話や郵送でやり取りすることが出来た点も選択した理由の1つではある。


満足している点
金利が比較的低く、各種の手数料についても地元の金融機関と比べて低い点については満足している。
繰り上げ返済の手数料無料であったり、大抵の事がネットで完結させることが出来る点も楽天銀行のメリットであると感じている


改善してほしい点
借り入れをする際であるが、担当者が複数の顧客を同時に担当しているからか、いつも借り入れ期限ギリギリとなる書類のや取りとなったことから、つなぎ融資など、支払期日に間に合うかどうか不安になる事が多かった点が不満であった。

最低基準の金利に加え、融資事務手数料や繰上げ返済手数料などの低さが評価されています。

 

3-3.『自宅でできるのがGOOD!』

 

口コミ

選んだ理由
ネット上だけでスムーズに進んで、早く出来たから。また金利も良い。


満足している点
ネット銀行で不安もあったけども、電話対応もとても良いし、専任担当的な人もありスムーズに借り入れできて満足してます。


改善してほしい点
特に無い

ネットを使い慣れている、書類の郵送等が面倒ではないという人にとって評判がよかったのがネット上で手続きが完結できる点です。

仕事や子育てなどで忙しい日々を送っている人から店頭に行かなくてもよいのは助かるという声が多数ありました。

 

 

楽天銀行で住宅ローンを組んだときのシミュレーション

楽天銀行住宅ローンを組んだ場合、総支払額や月々の返済額はどのようなものになるか事前にシミュレーションしておくことがおすすめです。

公式サイトのシミュレーターを利用して計算したものが以下の通りになります。

ぜひ参考に、ご覧ください。

  • 借入額:3000万円
  • 返済期間:35年
  • ボーナス返済:なし
  • 金利タイプ:変動金利
  • 適用金利:0.527%

 

元利均等返済の場合 元金均等返済の場合
諸費用 保証料 0円
融資事務手数料 33万円
司法書士報酬 10万円
登録免許税 3万円
収入印紙代 2万円
完済時の総支払額 3333万8102円 3325万3149円
(内利息支払額) (285万8102円) (277万3149円)

 

毎月の返済額 78,234円 84,603円

 

楽天銀行住宅ローンでは、元利均等返済と元金均等返済の2種類の返済方法から選択することができます。

今回は低金利でシミュレーションしたため、どちらの返済方法を選択しても総支払額に大差ありませんでしたが、金利次第では総支払額に大きく差ができる場合もあるため注意してください。

 

まとめ

楽天銀行住宅ローンは、金利の低さや費用の安さが魅力的な住宅ローンです。

  • 業界最低水準の金利
  • 団信、がん保障特約(50%)が無料
  • 諸費用が抑えられる
  • 金利タイプを変更できる
  • 審査基準が厳しい

このような特徴があります。

  • 楽天のサービスをよく使う人
  • ネットでの手続きに慣れている人

にとってはおすすめの住宅ローンだといえるでしょう。

この記事を参考に、住宅ローンを上手に選んで理想のマイホームを手に入れてください

 

くれぐれも、マイホーム作りは慎重に…

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