マンションを高く売るための不動産会社選びのポイント4選
マンションを売却するときは、自分で買い主を探す方法もありますが、一般的には不動産会社に依頼するケースがほとんどです。
ですので、マンション売却は不動産会社探しから始まります。
あなたのマンションを早く、高く売るためには、良い不動産会社と契約できるかどうかが大きなポイントになります。
もし、業者選びで失敗してしまうと、なかなか売れずに物件価値がどんどん下がってしまうなど、時間もお金も失ってしまうことに・・・
あなたがそのような失敗をしないよう、この記事では信頼できる不動産会社を選ぶポイント、悪質業者の特徴、すでに契約済みの場合の業者の見直しなどについてご紹介します。
不動産会社選びのポイント
不動産会社を探す際、最近ではインターネットで調べる方法が主流となっています。
しかし、どのホームページを見ても同じようなことが書かれていたり、どこも良さそうに見えて結局どこを選んだらいいのかわからないという方も多いと思います。
良い不動産会社を選ぶポイントは4つあります。
1.複数の会社を比較する
物件を査定するときは、必ず複数の不動産会社へ依頼するようにしてください。
査定基準は不動産会社によって異なり、場合によっては数百万円以上の差が出ることもあります。
そのため、1社からの査定だけではその査定額が正しいのか判断できず、相場より高すぎて売れなかったり、相場より安い金額で売って損をしてしまうことがあるので注意が必要です。
複数の業者に査定してもらって比較することである程度の相場を把握し、金額設定のミスを防ぐことができます。
また、自社の利益のために、相場より安い金額で早く売却させようとしたり、様々な名目をつけて追加費用を請求するような悪質業者を見極めるためにも、複数の業者を比較することはとても有効です。
マンション売却に失敗しないように、慎重に比較して信頼できる業者を選んでください。

2.免許番号と行政処分歴を確認
不動産売買の仲介には宅地建物取引業の免許が必須となっているので、無免許で営業している業者に引っかからないためにも、免許番号を確認しておくと安心です。
免許番号には更新回数が示されているので、営業年数を把握することもできます。
営業年数が長ければいいとは限りませんが、情報の1つとして知っておくといいですね。
また、行政庁で宅地建物取引業者名簿を閲覧することができます。
契約を考えている不動産会社に何か不安を覚えたときには、過去に何らかの違反をして処分を受けていないか確認してみてください。
3.大手と地場、それぞれの不動産会社のメリットを把握する
あなたの望むカタチで売却するためには、大手と地場の不動産会社それぞれの特徴を把握しておくことも大切です。
【大手不動産会社】
- 手持ちの物件情報や顧客リストなどの情報量が多い
- ネットワークが広い
- 広告費の予算が多い
【地域密着の地場不動産会社】
- 大手が把握していない物件情報や顧客情報を持っている
- 地元の特性を熟知している
- その地域での相場や売却に要する期間に詳しい
一般的には都市部の物件は大手不動産会社、地方の物件は地域密着の不動産会社が強くなる傾向にあります。
どちらにもメリットとデメリットがあるので、あなたのマンションはどちらに向いているのか慎重に検討してください。
4.不動産会社の得意分野を把握する
不動産会社と一言でいっても、それぞれ得意分野と苦手分野があります。
- 賃貸物件がメイン
- 不動産売買が得意
- 一戸建が得意
- 中古マンションが得意
中古のマンションを売りたいのに、賃貸物件の実績が多い不動産会社に頼んでも意味がありません。
不動産会社を選ぶときは、中古マンションの売買実績がどれだけあるのかを確認してください。
悪質業者に注意
不動産会社の中には、悪質な業者も数多く存在します。
悪質業者に売却を依頼してしまうと、売却までに長い期間を要したり、相場をかなり下回る安価で売却されたり、大きな損失になってしまう可能性があります。
では、具体的にどのような点に注意して業者を選べばいいのでしょうか?
ここから、悪質業者を見極めるポイントをお伝えします。
頻繁に値下げを提案する
「現在の販売価格では売れないので値下げしましょう」といった提案が頻繁にある場合は注意が必要です。
通常は売りに出した金額で数ヵ月は様子をみます。
しかし、悪質業者は2つの理由からやたらと値下げの提案をしてきます。
①早く売ってしまって利益にしたい
不動産会社からすると、物件が売れるまで利益は一切出ないため、1日でも早く物件を売ってしまいたいものです。
そこで、相場より大きく値下げをすることで、1日でも早く物件をさばき利益を得ようとします。
②自社で買い取ってしまいたい
時間をかければある程度の値段で買い手がつく見込みがあるいい物件や、今後開発の予定があり値上がりの期待できるエリアなど、「この物件は自社で買い取ってしまいたい」と判断することがあります。
その場合、まずは物件の価値が低いかのように見せるため「このままでは売れないから金額を下げましょう」と提案します。
そして価格を下げたところで、その金額からさらに8割ほどの価格で買取の提案をしてきます。
どちらの場合も自社の利益しか考えていない提案なので、あなたには損しかありません。
値下げの提案をされたときは、必ず値下げの根拠を確認してください。
不動産会社は近隣の相場を必ず把握しているため、値下げを提案するからには必ずあなたが納得できる根拠があるはずです。
根拠が出せないようであれば、いい会社ではない可能性が高いので、契約会社の変更を検討した方がいいかもしれません。

追加費用が多い
マンションを売却するとき、不動産会社に支払う費用は原則仲介手数料のみです。
もし、オープンハウス開催や折込みチラシを売主の依頼で出している場合は、追加で宣伝広告費を別途請求されます。
しかし、売主から特別な依頼をしない限り、追加費用は一切発生しません。
「宣伝広告費」や「測量費」などの名目で、仲介手数料以外にお金を請求してくる業者の場合は注意です。
囲い込みの疑いがある
囲い込みとは、媒介契約を結んだ不動産会社が物件情報を適切に開示しなかったり、他社からの物件紹介依頼に応じなかったりすることをいいます。
自社で物件情報を抱え込んで買い主を見つけることで、売り主、買い主の双方から仲介手数料を得ることを目的としています。
囲い込みをされてしまうと、売却期間が長引いて買い替え予定の物件が売れてしまったり、売れ残り扱いで値下げや買取りをしなくてはいけなくなる可能性が高まります。
「囲い込みされているかも…」と感じたら、他の不動産会社を通して自分の物件を内覧できるか問合せをしてみてください。
「商談中」「売却済み」などの回答があれば囲い込みをされているので、すぐに業者を見直すことをオススメします。
【関連記事】
▶不動産会社の囲い込みとは?両手取引の違いと悪質な手口を暴露!
悪い会社と契約してしまったら
もうすでに不動産会社と媒介契約を結んでいて、会社に疑問を抱いているという方も少なくないと思います。
では、そのような場合どのような対応を取るべきなのでしょう。
不満がある場合はすぐに会社の見直しを
すでに媒介契約している業者に疑問を持っている場合は、いち早く契約を打ち切り、新たに信頼できる業者を見つける必要があります。
マンションの資産価値は時間の経過とともに下がっていきます。
より早い行動が高値での売却につながることを覚えておいてください。
契約期間が残っている場合の対処法
一般媒介契約の場合は、すぐに他の不動産会社にも媒介契約の申し出をしてください。
もし、専属専任媒介契約や専任媒介契約を結んでいて契約期間がまだ残っている場合は、他の会社と媒介契約を結ぶことができません。
この2つの契約は基本的に3ヶ月単位での契約となりますが、契約期間が残っている場合でも契約を打ち切れる可能性があります。
こちら側の都合になるため、一部費用を請求される場合もありますが、正当な理由があれば何の請求もなく契約解除できることもあるので、何もせずに残りの契約期間を過ごすのではなく一度行動してみてください。
契約解除を申し出た際に高額な請求をされたら、内訳の説明を求め、あなたが感じた不満や疑問などを冷静に伝えて交渉することで、無償で解除できたり、請求額を下げられる可能性もあります。
業者見直しの時期
不動産会社を見直すときは、タイミングによってかかる費用や販売状況が大きく変わるので慎重な判断が必要になります。
すでに業者に強い不信感、不満を感じている場合はすぐにでも見直しを検討してください。
なんとなく違和感がありつつも、売り出し価格が相場の範囲内で頻繁な値下げの提案もない、追加費用の請求もない場合は、契約期間の3ヵ月間は様子をみてください。
3ヵ月経っても売れる気配もない場合は業者の力不足である可能性が高いので、業者の見直しを検討してみてください。
ただし、相場より高い価格設定をしている場合は通常よりも時間がかかることが多く、業者の努力だけではどうにもならないこともあります。
まったく売れる気配がない、内見予約も入らないといった場合は、物件価格の値下げも考える必要があるかもしれません。
マンション売却は複数の会社の比較が大切
マンション売却をする際に最も大切なことは、複数の業者を比較することです。
先ほどお伝えした通り、不動産会社の中には自社の利益しか考えていない悪質業者もいます。
そのような会社と契約をしてしまうと、あなたのマンションが正当な金額で取引されなかったり、いつまでも売れないリスクがあります。
また、査定の根拠がデータに基づいたものなのか、接客態度はどうなのか、早く売るためにどのような動きをしてくれるのかなども、比較することではじめて良し悪しがわかります。
マンション売却をする際は、必ず複数の不動産会社を比較してください。

会社比較は一括査定サイトを利用するのがおすすめ
1社1社不動産会社を訪問して査定の依頼をするのは大変なので、無料で利用できる一括査定サイトの利用がおすすめです。
数ある一括査定サービスの中で、運営歴や実績、運営会社の信頼度などを考慮し、特におすすめのサイトを4つご紹介します。
HOME4U
一番におすすめするのが、 NTTデータが運営している「HOME4U」です。
HOME4Uは、国内で一番初めに不動産の無料一括査定を始めたサイトで、17年の運営実績があります。
さらに、管理会社はNTTデータですので、あなたの大切な情報が漏洩してしまう心配がなく安心して利用できます。
◆HOME4Uの実績とおすすめポイント
- 17年の歴史をもつ国内で最も歴史のある一括査定サイト
- 大手から地域密着企業まで1000社以上の優良店が登録
- 運営会社がNTTデータなので、情報漏洩の心配がない
- 選んだ企業以外からの連絡は一切ありません
LIFULL HOME’S
不動産情報最大手の「LIFULL HOME’S」が提供している一括査定サービスです。
テレビCMでもおなじみなので家探しのイメージをお持ちかもしれませんが、日本最高峰の不動産ネットワークを使って売却査定も提供しています。
査定をするだけでなく担当者の顔を見ることができて、あなたに寄り添った提案をしてくれるのが最大の強みです。
◆LIFULL HOME’Sの実績とおすすめポイント
- あなたに寄り添った提案をしてくれる
- サービス利用者数476万人以上の圧倒的な実績
- 全国1,756社の提携店
イエウール
不動産の一括査定サイトはたくさんありますが、その中で最も加盟数が多いため、あなたの望む会社に出会える可能性が高まります。
チャット形式でスムーズに申し込みをできるのも高ポイントです!
◆イエウールの実績とおすすめポイント
- 数ある一括査定サイトの中で加盟店数NO.1
- チャット形式で依頼完了までがわかりやすい
- 地方の不動産会社が多く提携している
番外:すまいValue
他の一括査定サイトと少し違うのが、不動産大手6社直営の「すまいValue」です。
すまいValue最大の特徴は、このサイトを運営する大手6社は他の一括査定サイトには加盟していないため、ここでしか査定依頼できないという点です。
大手の査定はしっかりとした基準で行われますので、大手の査定を受けておくと他の会社を評価するものさしにすることができます。
上記3つのおすすめサイトと組み合わせて利用しているケースが多く、おうちの売却.comでもそのような活用法をおすすめしています!
◆すまいValueの実績とおすすめポイント
- 大手6社に査定依頼できる唯一のサイト
- 大手ならではの明確な基準による査定を受けられる
- 6社合計で年間成約件数10万件以上の実績
まとめ
今回は、信頼できる不動産会社の選び方、悪質業者の特徴などについてお伝えしましたがいかがでしたか?
なるべく早く、高い金額で物件を売却するためには、信頼できる不動産会社選びがとても重要です。
いい不動産会社を見つけるためには、できるだけ多くの不動産会社に査定を依頼して、査定額や査定の根拠、対応などを比較することが大切です。
少々面倒だと感じるかもしれませんが、いい会社と悪い会社では数百万円の差が出ますので、必ず比較することをおすすめします。
この記事を参考に、あなたに最高の条件でマンション売却をして頂ければ幸いです!