「家賃がもったいない」とか言って家を購入するバカって頭悪いよね
賃貸マンションで毎月支払いつづけている家賃。
「このままずっと家賃を支払うのはもったいないし、家を買ったほうがお得かも…?」と考えてしまいますよね。
結論からいうと、家を買うなら早ければ早いほどお得です。
ただし、コストだけを考えて家を購入するのは待ってください!
人生でもっとも重視したいものは何かを考えておかないと、マイホームを買ってから後悔したり、迷っているうちに手遅れになってしまうかもしれません。
この記事では「一生賃貸暮らし」「持ち家」長い目でみたときにどちらが幸せなのか?検証します。
これからの人生設計やマイホーム購入の参考にしてください!
住宅ローンでマイホームを買うのは無駄?
「住宅ローン」というと聞こえはいいですが、ローン=借金です。若くしていきなり数千万円の借金をつくることに抵抗を感じてしまうのも無理ありませんよね。さらに住宅ローンには金利がもれなくついてくるので「金利が無駄」という人もいます。
しかしその一方で、一生家賃を支払いつづけても絶対に自分のものにはならないので「家賃が無駄」という考え方もあります。
ではどちらが無駄でどちらが得なのか?
まずは気になる生涯コストについて考えてみましょう。
生涯コスト比較【賃貸vsマイホーム】
【賃貸の生涯コスト】
◎家賃10万円の賃貸マンションに50年住む場合
月々の費用 10万円
- 家賃 月8万円
- 管理費 月1万円
- 駐車場 月1万円
その他の費用 340万円
- 敷金・礼金(計2ヵ月分)20万円
- 保証料 10万円
- 仲介手数料 10万円
- 更新手数料(25回分)250万円
- 火災保険(2年ごと2万円)50万円
10万円×12ヵ月×50年+340万円
=生涯コスト6,340万円
【マイホームの生涯コスト】
◎3,000万円の家を35年ローンで購入し、50年住む場合
月々の費用 10万円
- ローン返済額(固定金利1.2%)月8万円
- 固定資産税(年12万円)月1万円
- メンテナンス代積立て 月1万円
その他の費用 500万円
- 頭金 300万円
- 仲介手数料 100万円
- 火災保険(10年ごと20万円)100万円
10万円×12ヵ月×35年+500万円
=生涯コスト4,700万円
家を買ったほうが約1,600万円のプラスになるので、住宅ローンを組んで家を買うことは決して無駄ではないことがわかります。
変な話、コストだけで判断するなら、今後38年以上生きるのであればマイホームを買ったほうが得ということになりますね。
「200倍の法則」で見極める
そうはいっても、この先どのくらい生きるのか予想するのは難しいですし、寿命とコストを天秤にかけること自体そもそもナンセンスですよね。
そこで、もう少し簡単に比較できる「200倍の法則」をご紹介します。
「200倍の法則」とは、同等ランクの不動産価格と家賃を比較し、家賃の200倍以内の不動産であれば「買ったほうがお得」というもの。
たとえば家賃10万円のマンションの場合、10万円×200倍で2,000万円です。
つまり、同等ランクのマンションが2,000万円以下で売り出されていたら、その物件は「買い」ということですね。
【補足】
200倍という数字は、不動産投資の利回り6%の法則からきています。利回りとは、物件を購入して賃貸にしたときどのくらい利益が出るかを計算したもので「年間家賃÷購入価格×100」で求めます。確実に利益を出せる平均的な利回りが6%前後といわれていることから、それを応用して200倍の法則に使われています。
ちなみに新築物件の場合、ほとんどが「新築プレミアム」といわれる付加価値がついて、周辺家賃の300倍で売り出されています。
どっちが大事?【柔軟性vs老後の安泰】
一生賃貸暮らしと持ち家の生涯コストがまったく同じだとしたら、どちらを選べばいいのでしょうか?
考えるべき重要なポイントは2つです。
- 現役時代の柔軟な暮らしを重視するか?
- 老後の暮らしを重視するか?
それぞれくわしく説明します。
現役時代の柔軟性を重視するなら賃貸
柔軟性を求める人にとって、賃貸ほど身軽なものはありませんよね。
定期的なメンテナンスはしなくていいし、転職、子どもの進学、親の介護などで急に引っ越さなければならなくなったときも、より便利な立地へすぐに引っ越すことができます。
また万が一離婚することになっても、賃貸物件であれば財産分与でもめることもありません。
若いときは元気なので「一生賃貸で暮らす」といってもデメリットを感じることは少ないかもしれません。しかし高齢になったとき、そこには厳しい現実が待っています。
たとえば、60歳 70歳になってから他のマンションに引っ越したいと思っても、入居審査はガクッと通りにくくなります。
大家さんからしてみれば、仕事をしていない収入の少ない高齢者は家賃滞納の不安があること、ひとり暮らしであれば孤独死のリスクが大きいことなどから、できれば入居してほしくないからです。
このように、ガンガン稼いでいる現役世代なら問題にならなかったことが、会社を退職し「高齢者」になったときに浮き彫りになるのです。
ただ、すでに住んでいる人を「高齢者」という理由で追い出すことはもちろんできません。一般に、入居審査に通りにくくなる年齢は定年をすぎた65歳以降。
つまり一生賃貸で暮らすのであれば、定年をむかえる前に“終の棲家”となる築浅物件に引っ越しておくといった準備が必要です。
- 老後に住める家をきちんと確保できる
- 転勤が多く、住宅手当がある
- 引っ越すことにワクワクを感じる
- ご近所付き合いが苦手
- 定期的なメンテナンスが面倒
このような方は無理してマイホームを買うよりも、その時々に応じて柔軟に暮らしていける賃貸のほうが幸せといえるのではないでしょうか。
老後の暮らしを重視するなら持ち家
持ち家の場合、当然ですがその土地と建物は自分の資産になります。高齢になったときに住む場所を心配する必要がなく、住みなれた家で老後を送れるのは心の安定にもつながりますよね。
また、持ち家なら自由にリフォームができるので住み心地の良い部屋にすることもできます。
さらに将来的な資産価値まで考えて都市部の物件を購入しておけば、いざというときに高く売ることもできますし、子どもに資産を残せるメリットもあります。
そして万が一ローンの名義人が亡くなってしまった場合、団信と呼ばれる生命保険で住宅ローンがチャラになるので残されたご家族にとっても安心です。
しかし、マイホームを購入すると気軽に引っ越せなくなるのが難点。隣人トラブル、ライフスタイルの変化、立地など、住んでみてから「なんか違った…」というときでもなんとか折り合いをつけて生活していくしかありません。
またローンの金利や、老朽化したときのメンテナンス費用のことまで考えて、念入りな資金計画をたてなければなりません。
もし離婚をすることになったときは、持ち家の場合だと財産分与でもめる恐れもあります。
- 老後の住まいを残したい
- いずれ子どもに資産をゆずりたい
- 今後は引っ越しをする予定がない
- ペットを飼いたい
- 自由にリフォームしたい
このような方は、高齢になったときの不安が残ってしまう賃貸物件に住みつづけるよりも、マイホームを購入して1つの場所に根を張ったほうが幸せに暮らせるのではないでしょうか。
新築に後悔した失敗談から学ぶ
家を買うと決めても、すべての人が必ずしも幸せになれるとはかぎりません。
実際に「家を買って後悔している…」という失敗談もかなり多いです。
そこで、新築マイホームでお金の失敗をしてしまった「ヒロシ」の話をご紹介します。
失敗談を知っておくことで、あなたが同じ後悔をするのを防ぐことができます!
「家賃がもったいないから家を買おうかな…」と考えている人は、ぜひ読んでみてください!
まとめ
「一生賃貸暮らし」と「持ち家」。
単純にコストで比較するなら、早いうちに家を買ったほうがお得ではあります。
ただ人生設計は人それぞれなので、コストばかりにとらわれず、あなたが重視するものは何か?を考えることが大切です。
一生賃貸暮らしのポイント
- 柔軟性があるので身軽
- 高齢になると入居審査に通りにくい
将来、高齢者用の施設に入るにしてもそれなりのお金がかかるので、そういったことも視野に入れて貯金しておくことも大切ですね。
持ち家のポイント
- 老後の住まいが安泰
- 気軽に引っ越しできない
マイホームを建てるときは、事前にしっかりとリサーチをして後悔のないようにしてください。
賃貸と持ち家、いずれにもメリットデメリットがあります。そしてお金は幸せになるためのツールです。「お金のために」と無理や我慢を重ねて不幸になってしまえば元も子もありません。
あなたと大切なご家族がずっと幸せに暮らすために、良い選択をしていただければと思います!
将来のために新築を購入するなら、こちらの失敗談も参考にして夢のマイホームを手に入れてください!