「よし!マイホームは建売住宅にしよう!」
自分に合っているのは建売住宅だとわかったら、次はより安く手に入れる方法を知りたいと思いませんか?
関西出身の性なのか、なんでも”値引き”ができないかと考えてしまうのですが、いざとなると「断られたらどうしよう」「どこまで交渉してもいいのかな」とためらってしまいますよね。
そこで今回は気軽に交渉ができるように、建売住宅の値引きについてプロの目線からお教えします。
- 値引き交渉はマナー違反じゃないかな・・・
- いくらくらいまで交渉を続けてもいいんだろう・・・
- 断られたらどうしたらいいんだろう・・・
- できるだけ安い価格で家を買いたい
この記事を読んで値引きへの第一歩を踏み出してください!
「注文住宅の方が自分に合っているかも?」という方は、以下の記事を先に読み、あなたに合った建築方法を知ってからこの記事を読むことをオススメします!
結論:建売住宅は値引きできる
最初に結論を言ってしまいますが、建売住宅はほとんどの場合値引きできます。
というより、ぶっちゃけると販売会社は値引きされるものとして価格設定をしています。
その価格で売れたらラッキーですし、値引きに応じてお客様に喜んでもらえるならそれはそれでラッキーですから、初期設定価格を高くすることに一つもデメリットがありません。
ですので、建売住宅を検討されるのであれば、こちらも購入予算を設定し、最初から値引きする覚悟を決めて買いに行くべきです。
ちなみに、建売住宅に対して値引き交渉をするデメリットは一つもありません。
すでに完成した物件ですので、価格が下がった分材料や設備の質をこっそり下げたりできませんから。
強いてデメリットを上げるのであれば、販売会社にお金に細かい人だと思われてしまうくらいですが、「お金に細かくて何が悪い!」というスタンスでガンガン交渉しましょう。
値引きを成功させる9のコツ
建売住宅の価格交渉は、少しでも高く売りたい営業マンと、少しでも安く買いたいあなたとの闘いです。
コツを知っているのと知らないのでは、その結果は大きく違ってきます。
交渉のコツを抑えれば、あなたが納得できる価格での契約にぐっと近づくこと間違いなし。
良い物件を見かけたらこの記事を何度も復習し、完璧に頭にいれて交渉に臨みましょう!
契約前に交渉する
基本ルールとしてまず絶対に知らなければいけないのは、契約後は価格交渉ができないということ。
契約後に価格について文句を言う行為は契約違反になりかねませんので、下手をすれば違約金を請求されることになります。
必ず契約前に価格交渉をしてください。
値引き額の相場を知る
完成直後の物件であれば、100万円程度が無難だと言われています。
例えば、2,580万円から80万円引いてもらう”端数値引き”程度であれば、かなりの確率で成功します。
もっと高額の値下げを期待するのであれば、売れ残り物件を狙うと良いでしょう。
完成から時間が経てばたつほど値下げ額は大きくなるので、気になる建売住宅を見つけた時は、売りに出てからどれくらい経っている物件なのかを事前に調べておくと交渉がはかどります。
交渉は価格一本に絞るc
分譲住宅を契約する際、設備の変更をお願いしたり、何かオプションをつけてもらったりと、色々なサービスを要求される方がいますが、これはよくありません。
建売住宅は、業務を最大限効率化しているからこそ、安い価格で販売されています。
後からオプションを追加したり、設備の変更を要求するなど、建物に手を加える変更を販売会社はとても嫌います。
もちろん高額な追加費用を支払っての変更であれば話は変わってきますが、「変更したら契約する」といった交渉はとても印象を悪くしてしまい、うまくいくはずの交渉が失敗する原因になりかねません。
細かい変更をいくつも言うのも同じで、あなたの印象を悪くする原因になってしまいます。
交渉をするのであれば、値引き交渉のみに絞ってください。
どうしても何か変更したい点があれば、下がった金額に応じて追加費用を払って変更してもらいましょう。
値引き交渉のタイミング
値引き交渉をするタイミングとしては、契約の直前がベストです。
まだ契約の意思も見せないうちに価格の話をしてしまうと、めんどくさい客だと思われてしまう可能性があります。
契約の直前までは、この物件を気に入っていて買う気まんまんのお客さんとしてふるまいましょう。
そしていざ契約になったとき、あと価格だけ下がれば契約するのですが・・・と切り出すと成功率が上がります。
ご近所の情報を仕入れる
分譲住宅のように、似たような物件がいくつか売りに出されていた時は、まわりの住宅がいくらで売れたか知っておくと交渉が有利に進められます。
例えば、別の住宅が200万円の値引きで売れていたのであれば、最低でも200万円は引いてもらえるという目安になるからです。
「この物件を200万円値引きして売ったとお聞きしました」と、ストレートに伝えることで、スタートラインが200万円からの値引き交渉になります。
何か建物に欠陥があって大きな値引きをされていたときは、交渉に使える情報ではないので普通に交渉して下さい。
逆に周りの住宅がいっさいの値引きなしで契約されていた場合、その購入者に対しての配慮から大きな値引きに応じてくれないケースもあります。
残念ですが、周りが値引きされずに売れていたときは、値引き額の設定を少し低めに設定したほうがいいかもしれません。
販売側が売りたいタイミングを狙う
決算前など、会社の資金繰りがうまくいかず、キャッシュが必要な時期は、最大の値引き交渉チャンスです。
もしかしたらこの時期に、現場を見に来たお客様に対して販売会社から一斉に連絡があるかもしれません。
その時は、一番初めに購入の意思を示し、手付金を支払った人が購入の権利を得ることができます。
狙っていた物件が安く売りに出された時に備え、決算期の前には手付金をあらかじめ用意しておくなど、すぐに動ける準備をしておいてください。
ただし、売れていない物件には何か売れない理由が必ずあります。
立地なのか、価格なのか、もしくは何か重大な施工ミスがあるのか、その理由を調べておきましょう。
調べる方法としては、販売会社に「なぜ売れないのでしょう?」と聞いてしまえばOKです。
理由を聞いておくことで、契約の後に施工ミスが発覚した場合、販売会社側が説明責任を果たさなかっことを主張できますので、あなたの立場が強くなります。
真剣に購入を考えている態度を見せる
”交渉のタイミング”の項目でも少しお伝えしたように、購入する意思の見えない”冷やかし客”は、販売会社からすれば時間を取られるだけのうっとうしい存在です。
一度そう思われてしまうと、あなたが何をいっても受け入れてもらえない可能性もありますので、あなたは買う意思を感じられる”営業にとっての良い客”でいなければなりません。
少しオーバーなくらい、物件を気に入っている素振りを見せておきましょう。
契約ギリギリまでお金の話はしない
ことあるごとにお金の話をするお客様、いわゆる”値切る気まんまん客”も販売会社にとってはとても嫌な客です。
値切る気があるそぶりはできるだけ見せないようにしましょう。
「こいつ値切るぞ」と思われた時点で、値引き交渉は確実に不利になります。
できるだけお金の話はせず、契約直前に予算などのお金の話をするようにしてください。
一度ふっかけてみる
いよいよ契約目前になり、値引き交渉の段階に入ります。
あなた 「あとは価格さえなんとかなれば・・・」
営業 「具体的にいくらの値下げをご希望ですか?」
と、ほとんどの場合は具体的に値引き額をこちらから提示する流れになります。
その時、一度は希望金額より大きい金額を提示してください。
200万円引いてほしいなら250万円、100万円引いてほしいなら130万円といった具合です。
それで希望が通ればラッキーですし、通らなければ、妥協案として希望額を言うと効果的です。
このとき、あまりにもバカげた金額をふっかけてしまうと意味がないので、希望額から離れすぎない額を言ったほうが良うようにしてください。
値引きできなかったら・・・
9つのコツをうまく使い値引き交渉したものの、物件の条件によっては値下げしてもらえないこともあるかと思います。
しかし、値引きできなかったからといって諦めないでください。
少しでもいい条件で契約するためにできることを3つお伝えします。
オプションをつけてもらう
値引き交渉がダメでも、簡単なオプションならつけてもらえることがあります。
間取りの変更は恐らくできませんが、まだ建築中の物件であれば、設備のグレードを上げてもらえる可能性は十分にありますので、交渉してみるといいでしょう。
すでに完成した物件であれば、設備の変更も難しいと思います。
その場合は、仲介手数料を引いてもらう、何か家具家電をつけてもらうなどの提案をしてみましょう。
購入時期を見直す
まだ完成していな物件や、売りに出されて間もない物件であれば、販売会社側はまだ焦って売る必要が無いので、値引き交渉に応じないこともあると思います。
その場合、ある程度期間を空けてもう一度行くことで、値引き交渉に応じてもらえる可能性は格段に上がります。
しかし、別の購入者が出てきてしまう可能性もありますので、売れてしまったら仕方ないと思える物件であるか、もう一度確認しましょう。
もし、本当に気に入っている物件であれば少々予算をオーバーしていても、思い切って購入するという決断も必要かもしれません。
購入検討リストに名前を残しておく
販売会社は、物件を見に来たり問い合わせをしてくれたお客様のリストを残しており、値下げのタイミングや何かイベントをするタイミングでお客様にアナウンスをすることがあります。
あなたにとって良い情報が送られてくるので、受け取れるよう準備をしておきましょう。
具体的には、住所・氏名・電話番号などを、渡される記入シートに記入するだけです。
たまに電話番号や住所を記入するのを嫌がるお客様もいらっしゃるのですが、記入しないと冷やかしだと判断される可能性が高く、情報を受け取れないだけじゃなく値引き交渉においてもマイナスの印象を与えてしまいます。
個人情報を記入することに抵抗がある方もいらっしゃるとは思いますが、良い条件で建売住宅を手に入れるためにも、ぐっとこらえて記入してください。
まとめ
建売住宅の価格交渉方法を紹介しましたが、いかがでしたか?
値引きを成功させる9のコツは以下になります。
- 契約前に交渉する
- 値引き額の相場を知る
- 交渉は価格一本に絞る
- 値引き交渉のタイミング
- ご近所の情報を仕入れる
- 販売側が売りたいタイミングを狙う
- 真剣に購入を考えている態度を見せる
- 契約ギリギリまでお金の話はしない
- 一度ふっかけてみる
もしも値引きができなかった場合にも、諦めず以下を実践してみてください。
- オプションをつけてもらう
- 購入時期を見直す
- 購入検討リストに名前を残しておく
家は金額の大きい買い物ですので、その値下げ額も数十万円から数百万円になります。
値引き交渉をしない手はないですね。
今回お伝えした9つのコツを念頭おき、少しでもいい条件で購入できるようトライしてみてください。
交渉で浮いたお金で家具や家電を買いそろえたり、新築のお祝いを家族で盛大にできちゃいます。
また、トータルでの支払い金額を下げたいなら、値引きだけではなく、住宅ローンの金利にも注目してください。
住宅会社に言われるがまま住宅ローンを組むと、数十万円から数百万円の損をしてしまう可能性があります。
あなたの建売住宅購入に少しでも役立てれば幸いです。