ペットを飼っていたマンションを高く売却する3つのコツ!
「ペットを飼っているとマンション売却は不利になるよ!」
このような話を聞いて不安になっていませんか?
- ペットを飼っていたマンションは売れないの?
- 査定額にはどのくらい差が出るの?
- 少しでも高く売りたい!
結論からいうと、ペットを飼っていたマンションでも高く売却することはできます。
しかしそのためには、価格を下げる原因と対策を知っておくことが大切です。
コツをおさえれば、相場より高く売ることも夢ではありません!
この記事では、ペットを飼っていたマンションを高く売る3つのコツをお伝えします。
ぜひ参考にしてマンション売却を成功させてください!
ペットを飼っていても価格が大幅に下がることはない
ペットを飼っている人にとって心配なのは、マンションの価格が下がってしまうことですよね。
「ペットを飼っている」という理由だけで、査定が何百万円も安くなることはありません。
なぜなら、ペットが原因で起こるマイナス要因はすべて対策可能だからです。
ペット可マンションの需要は増えている
近年、一人暮らしや少数世帯が増加し、それにともなって犬や猫などのペットを飼う人が増えています。
ペットと暮らせるようにと、以下のような設備が標準装備になっているマンションもあります。
- 滑りにくいフローリング
- 犬用リードフック
- 消臭クロス
- 共用部分の足洗い場
- 屋上ドッグラン
このような、ペットを飼うことを前提として設計されたマンションは、価格は下がりにくいと言えます。
古いタイプのマンションは要注意!
問題なのは、ペットを飼うことを想定していない古いタイプのマンションです。
このようなマンションでは、ペットを飼うことで以下の影響が出やすくなります。
これらは値引き交渉の材料にもなりやすいため、売却前の対策をしておく必要があります。
ペットの傷対策
猫は爪とぎをする習性があるので、壁や床が傷つきやすいです。
しかし、普通に生活していればついてしまうような小さな傷であれば査定に響くことはありません。
補修が必要なのは、一か所だけボロボロになっていたり大きな傷が目立っている場合です。
フローリングの傷
フローリングや柱についた傷は、リペア業者に依頼するのがおすすめです。
ホームセンターにも補修用グッズは売っていますが、正直きれいにはなりません。
プロなら、どこに傷があったのか分からなくなるほどきれいになります。
リペア業者に依頼する費用は数万円ほどです。
クロスの傷
猫の爪研ぎでボロボロになったクロスも、ホームセンターに売っている補修グッズはおすすめしません。
きれいにするならクロス業者に依頼するのが一番です。
ただし、購入後に自分で好きなクロスを貼りたいという買主もいるので、せっかくの補修がムダにならないように不動産会社と相談しながら決めてください。
全面リフォームは不要
あまりにもボロボロだと、いっそのことリフォームした方が早いんじゃないの?と思うかもしれません。
しかし、中古マンションの売却でリフォームまでする必要はありません。
なぜなら、中古マンションを購入する人は、ある程度の傷は想定内だからです。
- 高いマンションで傷なし
- 安いマンションで傷あり
この2つがあれば、安いマンションの方を選ぶ人がほとんどです。
お金をかけてリフォームしたところで、費用を上乗せした価格で売れることもありません。
ペットのニオイ対策
ニオイ対策は、ペットに限らずタバコ臭も同様です。
住んでいる人は慣れてしまってニオイを感じないため、第三者の意見も参考にしながら対策をしてください。
布製品を処分する
カーテン、ソファ、カーペットなどの大きな布製品はニオイが染みついています。
丸ごと洗濯するか、または処分してニオイの元を取り除くことが大切です。
消臭クロスに貼り替える
ニオイが染み込んでしまっている場合は、消臭クロスに貼り替える方法があります。
消臭クロスとは、表面に消臭剤が加工されており、悪臭を吸着・分解、ニオイを発生しにくくするという機能性クロスです。
消臭リフォームは不要
消臭リフォームとは、内側のコンクリート躯体の消臭を行う工事です。
ただし、高額な割に効果を実感しにくいといったデメリットがあるので、消臭リフォームをするくらいであればその分値引きをした方が買主には喜ばれます。
また、日常的にできる以下のニオイ対策も有効です。
ペットの抜け毛・ノミ・ダニ対策
アレルギーのある人にとって、ペットの抜け毛やダニは死活問題になります。
内覧時にマイナスな印象を与えないようにすることが大切です。
ノミ・ダニの駆除
ダニやノミの駆除は、バルサンを焚くか業者に依頼するかがおすすめです。
ダニは敷きっぱなしのカーペットなどに大量に生息していますので、布団乾燥機でダニを死滅させたあと掃除機をかけるのも効果的です。
マンション規約で「バルサンを焚くときは近隣住民の了承を得ること」と決められている場合がありますので、トラブルにならないように注意してください。
こまめにブラッシングをする
犬や猫には、一年に二回「換毛期」があります。
その時期は毎日掃除しても追いつかないほど毛が抜けますので、春や秋に売却するときは特に抜け毛に注意してください。
ハウスクリーニングがおすすめ
プロの行うハウスクリーニングは見違えるようにきれいになります。
ペットの抜け毛はもちろん、ニオイの元となる汚れも一掃してもらえます。
ハウスクリーニングの費用は、一般的な広さのマンションで10万円程です。
ペットを飼っているマンションを高く売る3つのコツ
ここまでご紹介した対策で、大幅に価格を下げる要因を取りのぞくことができたと思います。
でも、もっと高く売ることができたら嬉しいですよね!
そこで、ペットを飼っているマンションをさらに高く売るための3つのコツをお伝えします。
「ペットOK」を前面に押し出す
前述したように、近年は犬や猫などのペットの需要が増えています。
そこで、ペットを飼いたい人をターゲットに絞って売却活動をします。
ペットを飼いたい人がマンションを探すときは「小型犬1匹可」「猫2匹までOK」といった分かりやすい広告を目安にしています。
なるべく詳しい広告を出して、スムーズな内覧や売却につなげましょう!
また、内覧時におすすめの散歩コースや動物病院などの情報を伝えて、ペットを飼うには住みやすい環境であることをアピールするのも効果的です。
広告媒体を増やす
「ペットOK」を前面に押し出すと、当然ながら動物が苦手な人には避けられます。
しかし、不動産売却は結果的に1人に買ってもらえれば成立しますので、広告数を増やして、たくさんの人の目に留まるようにすればいいのです。
査定時に、不動産会社がそのような広告を出すことに積極的に協力してくれるか?どのような売却活動をするのか?確認してください。
内覧時はペットを外出させる
良い取引をするためには、買主がゆっくり内覧できるよう配慮することが大切です。
ペットが興奮して吠えたりすると、買主は落ち着いて内覧することができません。
内覧は一人が対応すれば十分なので、家族の中で内覧中にペットを散歩に連れ出す人を決めておくと良いでしょう。
複数の不動産会社に意見を聞く
ペットのニオイは人によって感じ方が違うため、どんな販売戦略をとるか判断が難しい部分です。
そこで、なるべく多くの不動産会社に訪問査定をしてもらってください。
「ハウスクリーニングで十分です」という不動産会社もあれば「クロスを貼り替えた方がいいですね!」と言われるなど、不動産会社によって意見はさまざまです。
1社だけの意見で決めてしまうと、せっかく費用をかけたのに高く売れずに損をしてしまうかもしれません。
不動産一括査定サイトなどを利用して、なるべく多くの不動産会社の訪問査定を受けることをおすすめします。
一括査定サイトは不動産売却成功への近道でもあります。こちらの記事を参考に是非チェックしてみてください!
プロが勧める不動産一括査定サイト5選!口コミ・メリットデメリットも解説!
値下げばかりすすめてくる不動産会社は注意
ここまでご紹介したように、ペットを飼っていても高く売るための戦略は山ほどあります。
「安くしないと売れませんよ」しか言わない不動産会社は、販売戦略を持っていないということなので避けた方が無難です。
高額なリフォームをすすめる不動産会社にも注意
「リフォームしないと売れません」と、高額なリフォームを勧めてくる不動産会社にも要注意です。
リフォーム業者からマージンをもらうためだけに、あなたに不要なリフォームを勧めている可能性があるからです。
「どうしても売れなかったらリフォームも視野に入れてみましょう」というスタンスの不動産会社を選ぶのが賢明です。
まとめ
いかがでしたか?
ペットを飼っているマンションの価格が下がる原因は、傷、ニオイ、抜け毛・ノミ・ダニです。
これらの対策をした上で、さらに高く売るための販売戦略を練ってください。
なるべくたくさんの不動産会社の意見を聞いて、しっかりした販売戦略を提案してくれる不動産会社を選ぶのがコツです。
この記事があなたのお役に立てれば幸いです!
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