私が上の子の赤ちゃん返りを解決した方法!原因を知って正しい対応を
二人目をめでたく妊娠!
しかし、妊娠を機に上の子が赤ちゃん返り・・・
おちおち喜んでいられる状況ではない方もいらっしゃるのではないでしょうか?
「いきなりどうしちゃったの?」
「子どもにはまだ妊娠を知らせてないのにどうして?」
と急な変化に戸惑ってしまいます。
私自身の経験も交えて、赤ちゃん返りをした子どもへの対応方法をお伝えしていきます。
これから二人目の妊娠を希望していらっしゃる方にも、デリケートな子どもの心のケアの仕方を事前に知っておいていただきたいです。
予知能力?
息子は3歳10ヶ月の幼稚園年少。
一人っ子の期間が少し長く、ママとパパの愛を一身に受けて育ったので、甘えん坊で我儘なところがあります。
これまで息子が兄弟を欲しがることもなく、一人っ子でもいいかなぁ…と考えていました。
でも、兄弟のいるお友達や従兄を羨ましそうに見ている息子の寂しそうな表情を見ると、やっぱり兄弟をつくってあげた方がいいのかな…とも感じていたので、夫と話し合って二人目をつくることに決めました。
「僕が赤ちゃんだからね!」
ある日、唐突に言い出した息子の言葉に驚きました。
その日から同じことを繰り返し言うようになり、おしゃぶりを探し出してきて咥えたり、「ばぶばぶ~♪」と赤ちゃんの真似をすることもありました。
それから1ヶ月ほど経った頃に二人目の妊娠が発覚!
赤ちゃんが出来ることを何となく感じていたのでしょうか。
小さい子どもには不思議な力があるのですね。
もうこの時から既に赤ちゃん返りは始まっていたのかもしれません。
急な子どもの変化
息子が急に大きな赤ちゃんになってしまいました。
赤ちゃんに戻るだけならまだマシです!
第一次の思春期かと思うくらい荒れていました。
- 抱っこ攻撃
- 金魚のフンの様に付いて回る
- 怒らせる様なイタズラをわざとする
- 絶叫の様な夜泣きの復活
- ご飯は食べさせないと食べない
- 挨拶が出来なくなる
- 幼稚園で教室を飛び出す(ママを探しに行ったとの理由)
- 登園前はママと離れるのが辛いと泣き喚く
- 公園に行ってもお友達と遊ばずに、ママの手を離そうとしない
一人で出来ることも全くやろうとしない息子の態度にイライラしてしまい、叱ってしまうこともありました。
それ程きつく叱ったつもりはなくても、すぐに泣き出して、
「ごめんね。ママぁ〜!」
と抱きついてきます。
息子は情緒不安定で、感情がコントロールできていない様子でした。
なんで赤ちゃんに戻っちゃうの?
赤ちゃん返りは1歳〜8歳までと幅広く、一人で出来ることが増えてくる2歳以降の子どもに多く見られるそうです。
赤ちゃん返りを何度も繰り返す子もいれば、全くしない子もいます。
特定の原因はなく、幼稚園や保育園への入園やママの仕事復帰、下の子の妊娠・誕生など、身の回りの環境が変化した時に起こりやすいと言われています。
このような新しい環境下では少しずつ自立を求められるようになります。
そうすると子どもは「自分が成長することでパパやママは離れていってしまう」というような不安を感じるようになります。
親が離れてしまう不安や寂しさから、「パパとママの愛を確かめたい!」と言う欲求が生まれ、「赤ちゃんになれば、また構ってもらえるかも!」と親の愛情を試すような行動をするようになります。
私の失敗談
今まで出来ていたことも出来ないと言い出し、着替えも食事介助も何もかも私が全部しなければいけなくなりました。
私のイライラは積もりに積もり、
「そんなんじゃお兄ちゃんになれないよ!」
ついつい言ってしまうんです。
こんな時、「お兄ちゃん」や「お姉ちゃん」はNGワードです。
まだ、本人はお兄ちゃんになる心の準備が出来ていないし、なりたくてなるわけでもないですものね。
親の愛情を確かめたくて赤ちゃん返りしているのに、「お兄ちゃんにならなければならない」と自立を促されることになりますから、逆効果です。
ベタベタ甘えてくれるのは嬉しいのですが、四六時中抱っこをせがまれるとさすがに疲れます。
家事に手を取られて構ってあげられないと、怒られるようなことをわざとして注意を引こうとします。
「こっちはご飯作ってるのに〜!何やってるのよ!」
ついつい怒鳴ってしまって、泣かせてしまいます。
パパも息子を強く叱っていた時期がありました。
その時は特にワガママで自分勝手な行動が目立っていたように思います。
本人も本当はいい子にしていたいけど、どうしても我儘な行為を止められないみたいで、何だか混乱している様子でした。
叱っても何の改善もなく、状況は悪化していくばかりでした。
心のケア
赤ちゃん返りは「パパやママの愛を確かめたい」という欲求からですので、愛情表現をして不安を取り除くことで次第に子どもは落ち着きを取り戻すようになります。
私が実践した愛情表現をご紹介します。
- 何気ない時に「大好きだよ」と伝える。
- 寝る時は自作詞・自作曲の子守唄を歌って聞かせる。
- 「世界で一番可愛い〇〇君〜♪」
- 毎日7秒のハグをする。
- 叱る時は小さな声で諭すように。話が終わったら思いっきり抱きしめる
- 小さなことを大袈裟に褒めて「出来た〜♪出来た〜♪」と二人で喜ぶ。
“世界で一番大好き”と言うことを伝え、下の子が生まれたとしてもあなたへの愛は何も変わらないことを教えました。
このハグの「7秒」には理由があります。
肌と肌が触れ合うことで愛情ホルモンが分泌され、それにかかる時間が6秒以上だからです。
この「7秒ハグ」で子どもの気持ちを落ち着かせることができると言われています。
一人でパンツを履けたりトイレに行けた時などは、母親の私が嬉しい気持ちを歌とダンスで表現し、自分で出来ることの喜びと楽しさを感じてもらうように努力しました。
今では息子は、ママ友達の1歳になる子どもと毎日手を繋いでお世話ごっこをするようになり、もうすっかりお兄ちゃん気分でいます。
産後も上の子のケアを忘れないで!
私の姉は3人の子どものお母さんです。
一番下の子が生まれた時に、2歳になって間もない真ん中の男の子が赤ちゃん返りをして大変だったそうです。
食事も一人では食べないし机に乗って暴れるし、赤ちゃんを蹴ったりオシッコをかけたり・・・
何度注意しても止めないし、その子は親戚からも要注意人物のように取り扱われていました。
まだ2歳になったばかりで、まだまだママに甘えたい時期ですよね。
いきなり現れて大切なママを横取りした赤ちゃんがに嫉妬して仕方なかったのでしょう。
ママは赤ちゃんのお世話で忙しく、手のかからない上の子はついパパやおじいちゃん、おばあちゃん任せっきりになってしまうと思います。
パパに任せれば大丈夫と思わないで下さい。
やはりママの愛でしか埋められないものがあります。
そんな時は赤ちゃんをパパに預けて、上の子と二人だけの時間を作ってあげて下さい。
二人でデートを楽しむのもいいですね。
下の子が生まれた時など、環境が大きく変化した時は、感受性の豊かな子どもはとてもデリケートになります。
お兄ちゃん、お姉ちゃんだからと済まさないで、上の子を手厚くケアし、見守ってあげる必要があります。
一人目のときと二人目のときの妊娠では大きく違います。
上の子のケアをしながら、下の子はまだ何もできないので手が離せません。
しかし、まずはママ自身のカラダが大切ですので、無理をせずに周りの人に頼ってください。
つわりなどでお母さんが辛い時は、保育園の一時預かりなどもまよわずに利用して下さいね。
お母さんが元気でいなければ、子ども悲しいはずです。
お子さんが赤ちゃん返りで悩んでいらっしゃるお父さんやお母さん。
ほんのちょっと大袈裟に愛情表現をしてあげてください。
子どもは本当に純粋です。
親の愛情はお子さんにきっと伝わります。
赤ちゃん返りの他にも、デリケートな子供は、あなたの知らないうちにどこかで傷を負っていることがあります。
例えば、幼稚園を嫌がるそぶりを見せたりはしていませんか?
あなたに何かを訴えかけようとしているのかもしれません。
「幼稚園に行きたくない」と嫌がる?子供の”声”を聴いていますか?