「女の子(男の子)が欲しい」産み分けで望んだ性別の赤ちゃんを妊娠する
ひと昔前までは、家系を絶やさない為に後継ぎとなる男の子を産むのが嫁の役目のように言われていました。
女の子ばかり産んでしまう女性を差別し、“女腹”(おんなっぱら)という差別用語が使われていたそうです。
しかし現在では、子どもが一人の場合に望む性別は、「女」が68%で「男」が31%という調査結果(国立社会保障・人口問題研究所による調査)があり、女の子を生みたいご夫婦が多いことが伺えます。
「女の子が欲しい!」と思ったとき、多くのご夫婦が興味を示すのが男女の産み分けです。
日本では女の子を希望して産み分けをするケースが多く、ここ数年では、その傾向はさらに強くなってきています。
私は1人目が男の子で、「2人目は女の子が欲しい」と願い、産み分けするか随分と悩みました。
私と同様に、男女の産み分けに興味をもっているご夫婦はとても多いと思います。
そこでこの記事では、
- 子どもの性別が決まるメカニズム
- 産み分けにはどのような方法があるのか
- 産み分けのデメリット
など、日本でも関心が高まってきている男女の産み分けについてまとめました。
産み分けを考えている方は、参考にして頂ければと思います。
どうやって性別が決まるの?
少し専門的な話になるので難しいかもしれませんが、人には46本の染色体があります。
そのうちの2本が性別を決める「性染色体」と呼ばれるものです。
この性を決める2本がXXかXYかによって男になるか女になるかが決まります。
XXが女性で、XYが男性となります。
性染色体は、受精の際に卵子と精子から1本ずつ送られます。
卵子はX染色体と決まっているので、受精する精子がXを持った精子なら女の子、Yを持った精子なら男の子になります。
排卵日も性別に深く関係する
Xをもつ精子とYを持つ精子にはそれぞれ特徴があります。
【X精子の特徴(女の子)】
- 酸性に強くアルカリ性に弱い
- 寿命が2~3日と長い
- Y染色体よりも数が少ない
- 動きが遅い
【Y精子の特徴(男の子)】
- アルカリ性に強く酸性に弱い
- 寿命が約1日と短い
- 数がX染色体の約2倍
- 動きが早い
女性のちつ内は酸性ですが、排卵日当日は酸性度が弱くなりアルカリ性に最も傾く時期で、Y精子(男の子)が活発に動きやすい環境になります。
反対に排卵よりも少し前はちつ内の酸性が強いため、ほとんどのY精子が死んでしまい、X精子(女の子)が生き残りやすくなります。
このように、Y精子とX精子の特徴の違いから、性別の決定には排卵日も大きく関わってきます。
まずは排卵日を正確に把握することが大切
さきほどご説明したように、排卵日が性別に深く関係しているため、産み分けをするためには排卵日を正確に把握することが大切です。
排卵日を把握する方法はいくつかあります。
基礎体温を測り、排卵期を特定する
毎朝同じ時間に起き、身体を動かす前に体温を測定します。
低温期と高温期の差は0.5度ほどしかないので、総数点以下第二位まで表示される婦人体温計を使うようにしてください。
低温期の最後の日を中心に前後2日ほどの期間に排卵があると考えます。
市販の排卵検査薬を使う
最も簡単に排卵日を予測する方法は、排卵検査薬です。
排卵直前になると黄体化ホルモン(LH)が大量に分泌され、尿中の黄体化ホルモンの濃度も高まります。
排卵検査薬は尿内の濃度を測定して排卵日を予測するもので、排卵検査薬が陽性になった日の1~2日後あたりが排卵日となります。
スティックに尿をかけるだけで判定できるので、手軽に検査することができます。
クリニックで測定してもらう
月経周期が不順な方などは、基礎体温表が一定にならないこともあります。
そういった場合は、クリニックを受診して検査をすることもできます。
専門的な検査を組み合わせることで、95%の確率で特定できると言われています。
家庭で出来る産み分け方法
排卵日と、ちつ内状況、そして精子をコントロールすることで産み分けが出来ると考えられています。
女の子の産み分け
女の子を生み分けるためには、X染色体が受精しやすい環境を整える必要があります。
ポイントは4つあります。
性交のタイミングは排卵日の2日前
この頃はちつ内の酸性が強くなっている時期のため、酸性に強いX染色体をもった精子(女の子が生まれる精子)が活発に活動できるため、女の子が生まれやすくなります。
精子の量を少なくしておく
精子の数が増えると、Y染色体をもった精子の比率が高くなるため、精子の量は少ない方が良いと言われています。
性行為はあっさりと
女性がオーガズムを感じると、ちつ内がアルカリ性になります。
ちつ内がアルカリ性になると、アルカリ性に弱いX染色体をもった精子が活動できなくなってしまうため、ちつ内がアルカリ性に傾かないように、女性がオーガズムを感じないような淡白な性交が良いようです。
女性によっては愛情を感じられない淡白な性交は嫌だと感じる人もいますので、事前に産み分けの意思を確認しあい、性交に臨んでください。
ピンクゼリーを膣内に注入する
ちつ内を酸性の状態にするピンクゼリーというものがあります。
ちつ内を酸性にすると、Y染色体の活動が抑えられるため、女の子を産みたい場合、とても有効な方法です。
男の子の産み分け
さきほど女の子の産み分けでご紹介した方法とは反対に、男の子を産むための方法をご紹介します。
排卵日の直前に性行をする
排卵時のちつ内はアルカリ性に寄っているため、男の子を生みたい場合できるだけ排卵日に近い日に性交を行うのが有効です。
3〜5日間は射精せずに精子の量を増やす
Y染色体を持つ精子は酸性に弱く寿命も短いので、なるべく多くのY染色体を持つ精子を送り込むことで確率を高めます。
女性が気持ちのいい性交を目指す
女性はオーガズムを感じることでちつ内にアルカリ性の粘液が分泌されます。
ちつ内がアルカリ性になると、X染色体を持つ精子の活動が弱まるため、女性がオーガズムを感じられる性交をこころがけてください。
グリーンゼリーを使う
先ほど女の子の産み分けでご紹介したピンクゼリーとは反対に、ちつ内をアルカリ性にするグリーンゼリーというものがあります。
男の子を産みたい場合、大変有効な手段です。
リン酸カルシウムをとる
リンカルがなぜ効果的なのかはわかっていませんが、上記事項を守った上で、リン酸カルシウムを服用した場合、男の子が生まれる確率は90%以上というデータもあります。
ピンクゼリーやグリーンゼリー、リンカルは「産み分けネット」や産婦人科などで購入することが出来ます。
産み分けは専門医に相談すべき?
最近では産み分け指導を行うクリニックや病院がありますが、産み分けで受診する場合は、ほとんどの場合に保険が適用されません。
もともと男女の性別が決まるのは50%/50%の確率と言われていますが、専門医を利用した場合の産み分けの成功率は約70%~80%となっています。
今の所、産み分けに100%の確実な方法はありません。
男の子が生まれるか、女の子が生まれるかを完全にコントロールすることはできないのです。
病院で産み分けを実践する場合、自己流で取り組むよりも産み分けの成功率はアップしますが、それなりの費用がかかることも念頭においておかなければといけません。
産み分けのデメリット
産み分けをすると、妊娠する確率が低くなってしまいます。
- 高齢出産の方
- 不妊治療をしている方
- 初めての出産の方
このような方は産み分けをしない方がよいとされています。
子どもは神様からの授かりもの
産み分けをするか悩んでいた頃、長男を妊娠した際に友人からプレゼントされた本のことをふと思い出しました。
「雲の上でママをみていたときのこと。」 著 池川 明
本の内容は、おなかにやどる前の不思議な記憶をもった子どもたちの話です。
子どもたちは、雲の上で天使や妖精、神様と暮らしていて、世界中を見渡してたったひとりの素敵なおんなの人を見つけ出します。
それがかけがえのない、大好きなお母さんなのです。
「私みたいな母親を選んで来てくれる」
そう考えると、性別に関係なく嬉しくて愛おしくてたまりませんでした。
もし決められた運命があるとするならば、産み分けをすればその運命を変えることになるかもしれない・・・
“私は私を選んでくれた子どもを産みたい”
そう強く思うようになり、私は産み分けはしないことに決めました。
これは決して、産み分けを否定するわけではありません。
「望んでいた性別でなくてもいい」と言う気持ちで産み分けを選択する夫婦がほとんどだと思います。
しかし中には、「女の子が絶対にいい」「女の子じゃなかったら嫌」というような思いもって出産に臨むご夫婦もいます。
産み分けの成功率が100%ではない以上、望んでいた性別でない赤ちゃんが産まれることも十分に考えられます。
期待通りにいかなかった場合に落胆してしまうようなら、産み分けはすべきではないと思います。
産み分けについては夫婦でよく話し合い、どちらの性別の子どもだったとしても愛して育てる覚悟を持った上で取り組んでください。