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地震大国ニッポン!日本で暮らすなら知っておきたい耐震基準の3つのポイント

近年、東日本大震災や熊本地震、北海道地震など、日本各地で大地震が頻発しており、自然の力は強大で、本当に恐ろしいものだと痛感します。

地震はいつ起こるか誰にもわからないので、いつ起こってもいいように備えておくことが大切です。

自身への備えとして、家を建てる時や中古物件を購入する時、耐震性能を気にする方も多いと思います。

建物の耐震性は、いざという時に命を守るためにとても重要なポイントです。 

大きな地震が起こった時に家さえ倒壊しなければ、雨風をしのいで眠ることができます。

 

これから住む家がどの程度の耐震性をもっているのかを知るために、耐震基準について知っておいてください。

もし知らずに家を購入して、地震で倒壊してしまったら悔やんでも悔やみきれませんよね。

この記事では、耐震基準について知っておきたい3つのポイントをお伝えします。

この記事を安心できる家づくりに役立てて頂ければ幸いです。

 

耐震基準とは?

耐震基準(たいしんきじゅん)とは、建築物や土木構造物を設計する際に、それらの構造物が最低限度の耐震能力を持っていることを保証し、建築を許可する基準である。Wikipedia

簡単に言うと、将来起こるであろう大地震を想定してそれに耐えることができる強度の基準で、建築基準法に定められています。

地震大国の日本では、1923年の関東大震災や1948年の福井地震など、昔から地震による大きな被害を幾度となく受けてきました。

度重なる地震の被害を重く受け止めた日本政府は、1950年(昭和25年)に建築基準法を制定し、安心して暮らせる家を建てるために必要最低限の基準を決めました。

ところが、基準法制定後に起こった大地震で多くの家が倒壊してしまったため、見直しを余儀なくされました。

それから大地震で家が倒壊する度に耐震基準は改正され、現在の基準に至ります。

 

新耐震基準の誕生

耐震基準について知るうえで絶対に抑えておいて欲しいのが、1981年(昭和56年)6月の建築基準法改正です。

1978年に起きた宮城県沖地震の壊滅的な被害を受け、さらに高い安全性を確保するため、大幅な耐震基準の改正が行われました。

この年の改正以降耐震基準を「新耐震基準」と呼びます。

 

旧耐震基準と新耐震基準の違い

旧耐震基準と新耐震基準の違いは次の通りです。

  • 旧耐震基準・・・震度5の地震で倒壊しない
  • 新耐震基準・・・震度7の地震で倒壊しない

想定している最大震度が、震度5から震度7へ大きく引き上げられ、それに従ってより強い構造の設計が必要になりました。

この改正の効果は非常に大きく、実際、1995年の阪神淡路大震災では、地震の揺れで倒壊した住宅のほとんどが旧耐震基準のものだったというデータが出ており、新耐震基準の建物が大地震に耐えられるものであるということが証明されました。

 

中古物件の売買では、新旧どちらの基準が適応されている物件なのかが、価値をつけるうえで大きなポイントになっています。

旧耐震基準で建てられた家の場合、もともと弱い構造であることと、少なくとも1981年以前に建てれた家であることから、かなり耐震性が低い可能性が高いです。

もし、あなたが気に入った中古物件が旧耐震基準だった場合は、耐震補強をすることを強くおすすめします。

嵯峨根
旧耐震基準で建てられた物件を購入する最大の魅力は、安さだと思います。しかし、新耐震基準を満たすレベルまで補強しようと思うと、かなりの費用が必要で、下手をすると取り壊して新築を建てた方が安い場合もあります。耐震補強ありきで家を購入するときは、リフォーム費用を事前に確認しておきましょう!

 

【関連記事】

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具体的な変更点

では、旧耐震基準と新耐震基準で具体的にどのような変更があったのでしょうか?

大きく変更されたのは、次の2つです。

  • 耐力壁の量を増やす
  • 耐力壁の強度を上げる

 

木造住宅の場合、柱や梁などの軸となる骨組みは、地面に対して水平方向と垂直方向に木材を組み立てて出来ています。

しかし、地震の横揺れは地面と垂直の柱に対して水平の力が強く働くため、崩れやすくなります。

反対に、縦揺れは地面と平行の柱に対して大きな力が加わります。

そこで、柱と柱の間に対角線上になるように、「筋交い」と呼ばれる木材を組み足し、骨組みを補強します。

こちらは私がご契約頂いたおうちの現場写真ですが、柱の間に斜めに入っている部材がるのを確認して頂けると思います。

これが筋交いです。

この筋交いで補強した壁を耐力壁と言い、耐力壁の量を増やすことで、横揺れに強い構造になります。

画像中央部にあるように筋交いを二本にしてたすき掛けのように交差させたり、筋交いに太い木材を使ったりして強度を上げることもできます。

新耐震基準では、必要な耐力壁の量が増えたことも重要な要素になっています。

 

さらに、2000年に改正

1981年に大きく生まれ変わった耐震基準ですが、もう一つのターニングポイントが2000年(平成12年)の改正です。

この改正では、2つの側面から耐震基準を強化しています。

  • ・建築基準法・・・木造住宅における耐震基準の引き上げ
  • ・住宅品質確保促進法(品確法)・・・耐震等級の表示

1995年の阪神淡路大震災の被害を教訓に、木造住宅の耐震基準がさらに強化され、耐震等級の表示が導入されました。

この改正は「2000年基準」とも呼ばれ、2000年以降の建物と、それ以前の建物の耐震性を見分ける目安にもなっているので、覚えておいてください。

 

木造住宅の耐震基準の引き上げ

2000年(平成12年)6月1日の建築基準法改正で、木造住宅の耐震基準に大きな改正がありました。

変更されたのは次の3つです。

 

1.地盤調査の義務化

建物がいくら倒れにくくても、それを支える地盤が弱ければ不動沈下をおこし、建物全体が傾いてしまいます。

そこで、家を建てる前に地盤の強度を計測し、必要に応じて地盤改良をしたり、地盤に適した基礎にすることが定められました。

基礎の種類には、布基礎やベタ基礎などがありますが、現在は強度の強いベタ基礎を採用することが多くなっています。

 

2.耐力壁の配置バランス

どれだけ耐力壁があっても、配置が偏っていれば、強い部分と弱い部分ができてしまいます。

地震の力は家全体にかかるので、平均的に家を強くしなければ耐えることができません。

そこで、耐力壁の量や強度だけではなく、配置に偏りをなくすことで家全体をバランスよく強化することが定められました。

 

3.土台と柱を固定する金具の種類

木造住宅では、土台と、柱や筋交いの接合部を金具で固定しています。

しかし、地震の揺れで金具が外れてしまうと、土台から柱が引き抜かれ、倒壊する危険があります。

そこで、固定金物には強度の強いホールダウンという金具を設置するよう、明記されました。

他にも、金物ごとに強さの倍率が設定され、規定以上になるように金物を使用しなければいけなくなりました。

 

以上の3つはいずれも、以前は設計者に任されていた部分ですが、2000年以降は細かい計算や金物の種類や仕様まで、具体的に指定されるようになりました。

 

耐震等級の表示

耐震基準と耐震等級って一緒じゃないの?

と思われるかもしれませんが、この二つには明確に違いがあるので覚えておいてください。

耐震基準は「倒壊しない最低ライン」であるのに対して、耐震等級はそれ以上のレベルの耐震性能を3段階で表したものになります。

  • 耐震等級1・・・耐震基準と同じ強度
  •  耐震等級2・・・耐震基準の1.25倍の強度
  •  耐震等級3・・・耐震基準の1.5倍の強度

耐震等級が上がれば地震に強い家と言えるため、計算上は万が一の大地震でも被害を抑えることができます。

耐震基準は必ず満たさなければならないものですが、耐震等級は家づくりの際、施主であるあなた自身が決めるオプションです。

当然等級があがるとその分細かい計算や強い部材を必要とするため、コストがあがってしまします。

コストと得られる安心のバランスを考慮しながら、どの程度の耐震性まで求めるのかを、慎重に検討してください。

 

まとめ

いかがでしたか?

耐震基準について最低限覚えておきたいのは、1981年と2000年の2階の改正です。

  • 1981年(昭和56年)・・・耐力壁の量と強度が変更され、これ以降「新耐震基準」と呼ばれるようになった
  • 2000年(平成12年)・・・地盤調査の義務化、耐力壁のバランス、固定金具の種類などが定められた

 

もう一つ、耐震等級についても覚えておいてください。

耐震等級とは、耐震基準以上のレベルの耐震性能1~3の数字で表したもので、数字が大きいほど耐震性能が高くなります。

 

備えあれば憂いなしということわざがありますが、万が一の時のために、家族の安全を確保できる家づくりができたら安心ですよね。

この記事が、あなたにとって安心できる家づくりのお役に立てたら幸いです。

 

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ライター紹介 ライター一覧

嵯峨根 和正

嵯峨根 和正

おうちの悩み.com 編集長
株式会社ライフプラスハウス 代表取締役社長
株式会社ドレメ 取締役

「新築を通じてお客様と共にワクワクする未来を創造し、住まいを必要とする全ての人に貢献する」というミッションのもと、今よりも豊かな生活を手に入れる家づくりをご提案させて頂いております。

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