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【住宅会社社長が教える】工務店とハウスメーカーはどっちがいい?7つの視点から比較してみた

家を建てたいと考えた時、ほとんどの人が会社選びで悩みます。

なんと、総務省の統計によると日本には住宅会社は12万社もあり、自分に最適な住宅会社を見つけるのはとても大変です。

まず最初につまずくのが、ハウスメーカーか工務店どちらにするか?という選択です。

  • ハウスメーカーって何?
  • 工務店って何?
  • どっちに頼む方がいいの?
  • 家づくりに絶対失敗したくない!

実はハウスメーカーと工務店には様々な違いがあり、あなたの現状や建てたい理想の家によって選ぶ住宅会社は変わってきます。

新築一戸建てはとても大きな買い物です。

住宅会社を選び間違えて「こんなはずじゃなかった・・・」と後悔する前に、しっかりと情報収集をしてから挑みましょう!

 

この記事ではハウスメーカーと工務店の違いを7つの視点から比較してみました。

あなたが最適な住宅会社を見つけるお手伝いができれば幸いです。

 

ハウスメーカーとは

ハウスメーカーとは、世間一般にも広く使われる言葉ですが、ハウスメーカーという言葉に正式な定義はありません。

従来は【積水ハウス・セキスイハイム(積水化学工業)・大和ハウス・パナホーム・ヘーベルハウス(旭化成ホームズ)・ミサワホーム・住友林業・三井ホーム】の大手住宅メーカー8社を指す言葉として使われてきました。

しかし最近では大手8社の他にも、一条工務店やタマホームなどの新興住宅メーカーもハウスメーカーと呼ばれることもあり、日本全国で広く展開する住宅会社に対して使われる呼び名として使われています。

 

【関連記事】

【2019最新】住宅会社社長が選ぶおすすめハウスメーカーランキング!売り上げ・着工棟数・オリコン満足度別に徹底比較

 

工務店とは

こちらもハウスメーカーという言葉と同様に明確な定義はありません。

主に戸建住宅を請け負う建築専門の建設業者の中で、地場産業として根付いている業者を伝統的に工務店と呼んでいる場合が多いです。

営業所が複数ある会社でも、施工エリアは県内や市内、近隣の県までなど、地域密着型です。

工務店は、個人やメーカーなどから戸建住宅を請け負い、鳶(とび)・大工・左官・板金・電気・水道などの職人の手配や管理、その他工事全体の監督をします。

同じ工務店でも、業務体系に違いがあり、その体系によってタイプわけがされています。

『全国優良工務店100選』(全国優良住宅協議会監修、日本建築出版社、2011年)では工務店のタイプわけを行っている。これによると従来型の棟梁型店、社内に建築士を抱えデザインで他社との差別化を図っている店、外部の建築家の設計による施工だけを行う店、ハウスメーカーの下請けや、特定工法のフランチャイズ業務が中心の店、特定の建材・設備などを使った住宅を商品化・シリーズ化して販売型の店、自社土地購入で建売住宅や売建住宅販売を展開する店などがみられるという。Wikipedia

 

ハウスメーカーと工務店の違い

では、結局ハウスメーカーと工務店は何が違うのか。

どちらも定義付けがされていないので、境界線はあいまいになってしまいますが、一般的な認識として規模と体系の2点が違います。

 

事業展開規模

  • 全国的に展開している会社 → ハウスメーカー
  • 地場産業として主に地元に特化して業務を行っている会社 → 工務店

このように呼ばれることが多いようです。

しかし、一条工務店をはじめとし、○○工務店という名前で全国展開している会社も最近は出てきていますので、事業展開規模での線引きはこれからどんどん難しくなっていくと思います。

 

業務体系

【ハウスメーカー】

全国規模で展開するために、家づくりを規格化し、商品として家を売っています。

プラモデルのように、『家』という商品を、マニュアルに従って組み立てていると考えてもらえるとわかりやすいかと思います。

 

【工務店】

ある程度の規格はあるものの、間取りや外観などをお客様と決めて行く形態をとっていることが多いです。

 

嵯峨根
ハウスメーカーは『家を売る』、工務店は『家をつくる』というとイメージしやすいと思います!

 

ハウスメーカーと工務店を6つの視点から比較

ここまでハウスメーカーと工務店の違いについて説明してきましたが、ここからはさらに具体的にハウスメーカーと工務店を比較していきたいと思います。

私なりのプロの見解も加えつつ、【価格・技術力・品質・工期・自由度・ローン】の6つの視点からそれぞれを比較してみました。

 

ROUND1.【価格】

まずは、最も悩まれる方の多い価格から。

ハウスメーカーも工務店も価格に幅があるので簡単には比べられませんが、平均的に見ると工務店の方が安いです。

 

ハウスメーカーの出発点は、『家を規格化して手間を省き、大量に注文して材料費を安くし、住宅のコストダウンを図ろう』というところなので、工事にかかかる費用だけを見ると、圧倒的にハウスメーカーの方が安いです。

しかし、最終的に工務店が安くなるのは、ハウスメーカーと呼ばれる大手住宅会社は、広告宣伝費に多額の費用を投入しており、その費用が建築費に上乗せされているからです。

例えば、建物本体価格3,000万円の家を建てるとします。

ハウスメーカーと工務店、それぞれで価格の内訳を見てみましょう。

【ハウスメーカー】

  • 工事原価(材料費、職人手間費、経費) 1,500万円
  • 会社の利益 1,000万円
  • 広告宣伝費    500万円

【工務店】

  • 工事原価(材料費、職人手間費、経費) 2,200~2,400万円
  • 会社利益 500~700万円
  • 広告宣伝費 100万円

おおまかにいうとこんな感じです。

ハウスメーカーで建てる場合、一般的に利益と広告宣伝費が価格の50%程度含まれていると言われています。

また、ハウスメーカーによってはノルマがきつく、営業が契約させようと強引に契約を迫ってきて嫌な思いをしたことがある人も少なくありませんので、気をつけてくださいね。

 

嵯峨根

ちなみにハウスメーカーや工務店の費用を比較する際、よく「坪単価」を参考にする人を見かけますが、実は坪単価は参考にならないのをご存知でしょうか?

坪単価で会社を比較すると家づくりに失敗してしまう可能性が高いので注意が必要です。

【参考記事】
坪単価で新築注文住宅の費用を判断してはいけない4つの理由

 

ROUND2.【技術力】

ハウスメーカーの場合、受注まではハウスメーカーの営業が行い、契約後の施工に関してはそのエリアの施工会社に丸投げする方法をとっています。

ハウスメーカーとして技術力を評価するというよりは、下請けの工務店の技術力の評価になってしまうため、そもそもハウスメーカーの技術力を測ることはできません。

同様に、一口に工務店と言っても、技術力もピンからキリまであるのが正直なところです。

ハウスメーカー(下請けは○○工務店) vs ○○工務店

ということであれば比べることができるのですが、ハウスメーカーと工務店という大きなくくりでは判断が大変難しいです。

 

嵯峨根

地域ビジネスは口コミが命で、悪い噂はすぐに流れるため、長く営業を続けられている工務店は、お客様満足度が高いと判断することができます。

満足度が高い工務店は、技術力も高いことが多いです!

ハウスメーカーで建てる場合、契約前に「施工はどの会社がしますか?」と施工会社を確認してみてください。 

 

ROUND3.【品質】

ハウスメーカーの中には、自社オリジナル製品を出していることがあります。

例えば積水ハウスであれば、オリジナルの窓、建具(室内ドアなど)、ネジや細かな部品まで、オリジナルです。

積水の名前を背負った商品ですから、積水のブランドを背負うにふさわしい品質であることは間違いないです。

 

しかし、ハウスメーカーの多くはお客様と打ち合わせをしていない下請け会社が施工をします。
間取りもある程度決まっていることが多く、自由設計を選んでも細かい融通がききにくく、後から変更したい時は追加の費用が発生することがあります。

工務店の場合、自社で接客をして自社で施工をするケースが多いので、お客様の声や想いは現場に届きやすく、お客様目線で言えば品質の高い家と言えるかもしれません。

 

もちろん一概には言えませんが、平均的に見るという意味では、部材の品質に関してはハウスメーカーに軍配が、家の施工という観点から見た品質では工務店に軍配が上がります。

 

嵯峨根

ただし、工務店の場合、品質に注意が必要な場合があります。それはローコストを売りにしている工務店です。

様々な工夫を凝らしてローコストを実現している工務店がある中、残念ながら材料や職人の品質を下げることでローコストを実現している会社も存在しています。そういった会社が建てた家の品質はかなり悪いケースがあります。

【関連記事】
ローコスト住宅に失敗して後悔しないための6つのポイント

 

 

ROUND4.【工期】

設計から施工までシステム化されていて効率が良いため、一部の例外を除いて圧倒的にハウスメーカーが早いです。

自社工場である程度できあがったものを現場に運び、それらを組み立てれば家ができあがります。

工場で組み立てられるのはハウスメーカーの大きな強みで、規模の小さい工務店にはできません。

現場で加工する工程がいらないため、工期はどんどん短縮されています。

 

【参考記事】
注文住宅で家を建てる流れと入居までの期間は?【新築家づくり入門】

 

ROUND5.【自由度】

確実に工務店の方が自由度は高いです。

ハウスメーカーの家は全国どこでも施工できるように規格化された商品であり、お客様の要望を細かに取り入れられる仕組みになっていません。

反対に、工務店は規格化されていないことが多く、お客様の要望を聞きながら進めるため、工務店の方が要望が通りやすいケースは多いと言えます。

また、地元に特化した工務店は、その土地ならではの気候や、特徴などのノウハウが蓄積されているため、オススメのオプションの提案などもしてもらいやすいです。

 

ROUND6.【住宅ローンの通りやすさ】

地場で長く続いている工務店であれば、長く付き合っている銀行があり、銀行の信用もある程度あるはずです。

逆に、ハウスメーカーは担当もよく変わりますし、施工業者も変わるなど、人が入れ替わってしまうシステムになっているので、なかなか信用を得るのが難しいと思います。

地方の銀行のローンの通りやすさでいえば、工務店が強いでしょう。

 

しかし、最近では都市銀行や地方銀行、ネット銀行など、住宅ローン借入先を選べるようになってきました。

特にネット銀行は、顧客獲得のためオリジナルの保障をつけていることも多いです。

住信SBIネット銀行では「すべての病気・けがをカバーする全疾病保障」があるなど、かなり手厚いです。

思いのほか住宅ローンが通しやすい時代になってきているため、それほど意識しなくても問題ありません。

【関連記事】
【初心者向け】自分にぴったりの住宅ローンを選ぶには?簡単な4つのステップを教えます

 

ROUND7.【アフターサービス】

アフターメンテナンスの対応は会社によって様々です。

近年、定期点検を取り入れている工務店が増えている傾向にありますが、実際にどのようなアフターサービスなのか必ず確認することをおすすめします。

距離が近いので、緊急を要する場合にすぐに駆けつけてくれるのは地域密着ならではの強みだといえます。

ハウスメーカーの場合は、1年ごとの定期点検や、独自の保証をしっかり制度化しており、時間が経って営業担当者が変更になっても制度に沿って対応してくれます。

大手のハウスメーカーになると、アフターサービス専門の部署を構えているケースもあり、安心ですね。

 

結局どっちがいいかわからない・・・

ここまでの比較を見て、それぞれにいいところと苦手なところがあります。

さらに、最近ではハウスメーカーと工務店の線引きは曖昧になってきていて、ハウスメーカーの強みを持つ工務店や、工務店の強みを持つハウスメーカーも出てきました。

そのため、結局どちらを選べばいいのかわからないという方も多いと思います。

そんな方は、一度プロに相談してみてはいかがでしょうか?

住宅情報サイト最大手の「SUUMO」が提供する、ハウスメーカー・工務店選びの講座があり、大変おすすめです。

この講座では、建築会社選びのポイントを講座形式で教わることができ、そのうえ個別であなたの悩みを相談することもできます。

完全無料で講座を受けられ、営業をされることもないので、利用するデメリットは一つもありません。

全国に80以上ある店舗か、お忙しい方は自宅で講座を受けることができるのも嬉しい点です。

あなたがもし、最適な建築会社と出会いたいとお考えなら、是非一度利用してみてください。

 

 

まとめ

ハウスメーカーも工務店も、どちらにも良いところがあり、苦手なところもあります。

6つの視点で比べてみた結果は以下の通りです。

ROUND1.【価格】
平均的に見ると工務店の方が安いケースが多い

ROUND2.【技術力】
ハウスメーカーに依頼しても下請けの工務店の技術力になるため比べられない

ROUND3.【品質】
部材の品質はハウスメーカー、家の施工の品質は工務店が優れているといえる

ROUND4.【工期】
現場の加工の時間が短いため、ハウスメーカーが早い

ROUND5.【自由度】
工務店の方が自由度が高い

ROUND6.【住宅ローンの通りやすさ】
工務店が強いが、住宅ローンが通りやすい時代になっているのであまり気にしなくて良い

ROUND7.【アフターサービス】
工務店・ハウスメーカーそれぞれの強みがあるため比べられない

 

それぞれのメリットとデメリットを比較し、あなたの要望を叶えられる方を選んでください。

例えば、ブランドに価値を感じる方はハウスメーカーがいいと思います。

反対に、ブランドにはまったく興味が無く、安くて良い家を建てたいと思うのであれば工務店です。

 

家づくりにおいて、会社選びはとても大切です。

会社選びを間違えると、どんなにあなたに知識があっても、どんなにあなたがしっかりと計画を立てても、家づくりは失敗してしまうでしょう。

この記事を参考にメリットとデメリットをしっかりと把握し、あなたに合った会社を見つけて頂ければ幸いです。

 

ここまで読み進めて頂いたた会社選びに真剣なあなたに、ぜひ知っておいて欲しい体験談をご紹介します。

次はこちらの記事がおすすめです。

 

【会社選びにおすすめの記事】

【悲報】新築一戸建てのマイホーム購入に失敗。死ぬほど後悔した話

 

 

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ライター紹介 ライター一覧

嵯峨根 和正

嵯峨根 和正

おうちの悩み.com 編集長
株式会社ライフプラスハウス 代表取締役
株式会社ドレメ 取締役

生活が豊かになる家づくりをテーマに、新築住宅のご提案をしています。
おうちの悩み.comでは、住宅会社しかしらない情報や現場の生の声なども含め、おうちに関するお悩みを解決して頂くきっかけとなる記事をお届けします!


→ライフプラスハウスのHPはコチラ

コメント

  1. 大坪佳奈 より:

    こんにちは。ネットをみて投稿しました。分譲地購入で、大手メーカー希望です。しかし工務店を利用すれば、土地を安くしてくれると言われて、メーカーか工務店か悩んでいます。

    1. 大坪 佳奈 様

      コメントありがとうございます。

      特定の工務店で土地が安くなるというのは、気をつけたほうがいいかもしれません。
      建築条件つきの土地もそうなのですが、集客用に相場より安く土地を売りに出し、裏の見えない部分で下げた分の金額を調整していることがあります。

      ですので、土地単体の値段ではなく、最終的な見積もりで比較するのがベストです。

      幸い建築条件がついている土地ではないようですので、希望のメーカーと当該の工務店を両輪で進めるのがベストです。
      できるなら、2社ではなく、何社も比較するのがオススメです。

  2. さーちゃん より:

    土地780万田舎なので、と、建物代3920万です。
    みんなに高い高いと言われます。
    払っていけない!などと、、大手メーカーなので、地震などに強いです。どうでしょうか?工務店で頼んだ方がいいなでしょうか?
    太陽光発電はつけたほうがいいのですか?

    1. さーちゃん様

      ご質問ありがとうございます。

      建物単体で3920万円というのは、
      平均よりは高い家だと言えます。

      払っていけるかどうかは、
      さーちゃん様の収入やご家庭の状況など、
      様々な要因が関係するため、
      私では判断することができません。

      「ハウスメーカーなので地震に強い」というのも、
      工務店でも地震に強い家を設計しているところはございますし、
      メーカーだからという指標ではなく、
      耐震等級を目安にするといいです。

      耐震等級は1〜3まであり、
      数字が大きくなるほど強くなります。

      太陽光発電に関しては、
      地域や土地の形状、
      周辺状況にもよるため判断が難しいですね・・・

      ただ、
      買取価格が大きく下がってきていることや、
      現時点では補助金が出るかわからないこと、
      ネガティブな要因は多いように感じています。

      10年以上かけて元を取るイメージになりますので、
      初期費用に余裕があるならつけても問題ないですが、
      無理をしてつけるくらいならつけなくてもいいと思います。

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