ロフト付き賃貸物件のメリット6選!間取り例と失敗しない部屋選びのコツ
ロフト付きのお部屋ってなんだかおしゃれなイメージがありませんか?
実際に住むとなると、さまざまな疑問点があるかと思います。
「住み心地はいいのかな?」
「冷房が効きにくいって聞いたことがあるような…?」
「掃除が大変って聞くけど…実際はどうなんだろう?」
この記事では、ロフトのメリットデメリットを紹介しています。
更に、失敗しないロフト付き物件選びのコツも解説しました。
ネットの情報見ていると、ロフトに対してはさまざまな意見がありますが、メリットだけではなくデメリットも知ったうえで満足のいくお部屋探しのお手伝いができれば嬉しいです。
ぜひ最後まで読んで、お部屋探しの参考にしてみてくださいね。
ロフトとは?
床と天井の間にもう一つ床を設けて、室内を二層構造にしたスペースをロフトといいます。
はしごや階段を使って昇り降りするのが一般的。
一昔前はワンルーム+ロフトスタイルも多く、大学生や20代の新社会人が一人暮らしをスタートする際に選ぶ人気のスタイルでした。
ロフトがあることで狭い部屋を広く見せることができるだけでなく、収納や趣味のスペースとしても活用でき人気が集まったように思います。
ロフトは建築基準法では『小屋裏物置』という扱いになり、ロフト内は天井高1.4m以内かつその階の床面積の2分の1未満にするよう定められています。
つまり、法律上では居住スペースではなく、収納に使用する定義となっているのです。
ロフト付き賃貸物件の使い方メリット6選
まるで秘密基地のようなロフトに一度は憧れたことがあるのではないでしょうか?
私もはじめての住居探しでロフトのある賃貸マンションの内見に訪れた経験がありますが、とても魅力的に見えますよね。
ロフトがあることで単に部屋が広くなるだけではありません。
ロフト付き賃貸物件のメリットをくわしく見てみましょう。
収納として活用できる
ワンルームだと収納スペースが狭く困ることが多々あります。
そこで、ロフトがあると季節ものを収納できたり、普段あまり使わない趣味のグッズを置く場所が確保できたりします。
そうすることで、インテリアを阻害してしまう収納BOXや、人に見せたくないものもロフトに収納でき、気に入ったインテリア空間を演出することができるのです。
寝室として部屋の使い分けができる
建築基準法では物置として定義されるロフトですが、一部屋として扱うことも可能です。
例えば、ベッドを使わないのであれば布団を敷いて寝室として活用することもできます。
メインの部屋を広く使えるうえに、来客時も布団などの生活感がでやすい場所を隠すことができるのです。
それだけでなく寝室として活用することで、食事をする場所と距離をあけられ布団を汚す心配がないのも嬉しいですね。
個人的にはドラえもんのような押し入れで寝るスタイルにも似ていて何だかワクワク感があります。
天井が高く開放感がある
ロフト付きの部屋は天井が高く設けられているので、部屋全体に開放感がうまれます。
高窓からの採光や部屋の空気を循環するシーリングファンを設置している物件もあり、おしゃれな空間を演出できるのは魅力的ですね。
ロフト内の高さは基本的に1.4m以内の条件がありますが、収納や寝室として活用するのであれば高さはさほど気にならないでしょう。
おしゃれなイメージがある
ロフトを書斎のように使うこともできます。
ローテーブルと座布団だけでも特別な空間を演出でき、生活感のある部屋と切り離すことで素敵な空間作りが叶いますよ。
大好きなものだけに囲まれた空間を作る以外にも、限られたスペースだからこそ集中する仕事部屋として活用してみるのも良いですね。
私がおすすめするロフトの使い道は、テレビを置いてシアタールームを作ること。
照明をおとした特別な空間は、まるで映画館を貸し切っているような気分になれておすすめです。
冬はロフト部分が暖かくなる
ロフト付きの賃貸は天井の高い物件が多いため、エアコンも比較的高い位置に設置されます。
空気の性質上、あたたかい空気は上に溜まりやすく、冷たい空気は下へおりる性質をもっているので、冬の寒い時期はロフトを寝室代わりにすると暖かく過ごしやすいでしょう。
エアコンの位置が高い分、メインとなる部屋はどうしても底冷えが避けられないので、ホットカーペットを使用するなど工夫が必要となります。
秘密基地のような特別感がある
はしごや階段を使って上り部屋全体を見渡せるロフトは、まるで秘密基地のような特別感があります。
下からはロフト内が見えにくい構造となっているため、隠れ家のような雰囲気を演出することもできますね。
ロフトはリビングや寝室のようにどの家にもあるのが当たり前ではなく、ロフト付きの部屋を選んだからこそ得られる特別感は魅力の一つともいえます。
ロフト付き賃貸物件の使い方デメリット6選
特別感を感じられる魅力的なロフト付き物件ですが、アンチな意見が多いのも事実。
どのような部分にデメリットを感じるのか詳しく見てみましょう。
掃除が大変
コンセントが無いと掃除機が届かなかったり、掃除道具を片手に昇り降りするのは大変です。
天井高が低いロフトは、常に中腰で掃除するため身体の負担になることも。
収納スペースとして活用することで、掃除を最小限にして負担を減らしてみてはいかがでしょうか。
また、一部屋として使用するならたくさんの物は置かず、シンプルなインテリアにすることで掃除がしやすくなるのでおすすめです。
昇り降りが面倒
住み始めたばかりの頃は、ロフトが目新しくはしごを上るのも楽しく感じますが、毎日の作業となると一気に面倒な存在に。
ロフトからトイレに行くだけでもはしごを利用する必要があるうえ、踏み外さないよう急ぐこともできず、面倒と感じる人が多いです。
また、お酒を飲んだときは、はしごの昇り降りが危険になることもしばしば。
ロフトの存在に慣れてしまうとデメリットと感じやすい部分ですね。
実はロフトにはさまざまな種類があり、階段タイプやアンダーロフトタイプもあります。
詳しくは記事後半にまとめていますが、昇り降りが面倒にならないよう自分のライフスタイルに合ったロフトを選ぶことがポイントの一つですよ。
頭をぶつけやすい
ロフト部分の天井高は1.4m以下の条件があるため、頭をぶつけたり腰を痛めたりする人もいます。
例えば、ロフトを寝室代わりに使用していると寝ぼけて頭を打ってしまうということも。
またロフト内は常に中腰で移動するため、腰に負担がかかりやすいのもデメリットといえます。
普通の部屋のようには動き回れないことから、ふとした時にケガに繋がる可能性もあるので気をつけたいところですね。
夏はロフト部分が暑い
「夏はとにかく暑い!」そんな意見をよく聞きます。
エアコンや窓の設置場所が悪く冷たい風が全て下に降りてしまい、ロフト部分が暑くなりがち。
空気の性質上、冷たい空気は下に溜まりやすいのでサーキュレーターや扇風機を上向きに設置し、部屋全体の空気を拡散させる必要があります。
ロフト部分を寝室代わりにしている場合、対策なしでは寝苦しい夜を過ごすことになりそうです。
冷暖房費が高くなる
先に述べたようにエアコンや窓の位置によっては、冷房が効きにくいというデメリットがあります。
天井が高く開放感がある半面、部屋の温度設定は難しい傾向。
特に夏場部屋全体を適温にするためには、エアコンの設定温度を平均よりも2.3度低く設定する必要があります。
そのため冷暖房をよく使う夏の7.8.9月や冬の12.1.2月は冷暖房費が高くなりがち。
冬はホットカーペットを使う、夏はサーキュレーターを使うなど光熱費をあげない対策が必要です。
荷物の出し入れが大変
ロフトを収納スペースとして活用する際、大きな荷物を持ち上げるのは大変です。
急な階段やはしごを上る場合、両手がふさがってしまっていては危険かつ上ることができません。
寝室代わりにロフトを使用すると、いざ布団をベランダに干したくても布団を担いでの昇り降りは一苦労。
収納スペースとして活用できるロフトですが、頻繁に出し入れするものを収納するのはあまりおすすめできないですね。
ロフト物件の間取り事例
ロフトといえば、はしごで上る中二階のようなイメージを持つかと思います。
私自身もロフトについて詳しく調べるまでは、ロフトに種類があるなんて知りませんでした。
実は他にもさまざまなタイプの型があるので、ロフト付き物件を選ぶ際の参考にしてみてくださいね。
はしごタイプ
出典:賃貸のマサキ【はしごタイプロフト実例写真】
ロフトと言えば『はしごタイプ』と言い切れるほど主流な型です。
はしごも常に設置されているものから、都度引き出して上るはしごもあります。
急な角度のものが多いため、昇り降りが面倒と感じる人も多くおられますね。
しかし、収納できるはしごはメインの部屋を広く見せられるだけでなく、はしごを使うことで秘密基地のようなロフトならではの特別感を味わうことができるのも魅力の一つですよ。
階段タイプ
出典:popolatoの賃貸コラム【階段タイプロフト実例写真】
はしごよりも安定していて使い勝手の良い『階段タイプ』のロフト。
階段を収納できるものもあれば、固定した階段スタイルもあります。
はしごよりも存在感があるため圧迫感を与えやすいですが、荷物を運ぶときなどロフトへ上る時の安定感は抜群です。
ロフトでありながら、一般的な2階のある部屋のように空間を演出できることが特徴です。
アンダーロフトタイプ
出典:株式会社エムホーム【アンダーロフトタイプ実例写真】
ロフトは部屋の上部にあることが当たり前と思っていましたが、実は下にある『アンダーロフトタイプ』もあるのです。
上部にあるロフトよりも使いやすく、隠れ家感満載のロフトといえますね。
就寝スペースとして活用すると、人目に付きにくく程よい狭さが落ち着くポイントになりそうです。
また、昇り降りが比較的楽なこともあり若い世代だけでなく、年配の方でも使い勝手のよい型ですね。
寝ぼけてロフトから落ちてしまうという心配もアンダーロフトタイプは無縁といえそうです。
一人暮らしを始める人のロフト付き賃貸物件を選ぶコツ
一人暮らしを始める若者に人気のあるロフトですが、暮らしやすい物件を選ぶコツがあります。
はじめてロフトがある部屋に住むのであれば、自分に合ったスタイルを見つけないと後々後悔することになるかも。
特に気をつけたい2つのポイントをまとめました。
物件探しの参考にしてみてください。
昇降しやすさ
ロフトの活用方法にもよりますが、頻繁に行き来するのであれば昇降のしやすさは重要。
毎日の生活の中で、負担やストレスになるようでしたら他の物件を探してみてください。
内見時に自身で試しに昇り降りしてみましょう。
負担なく昇り降りできるならば、問題なしです。
室内管理のしやすさ
見た目のカッコよさやおしゃれさだけに注目せず、実際に住んでみた時に暮らしやすいか考えてみましょう。
特にチェックしたいポイントがこちら。
- エアコンや窓の位置…室内の空気が循環しやすいか
- 天井の高さ…ロフト内の天井の高さが負担に感じないか
- はしごや階段の位置…ドアの前や生活動線を邪魔していないか
今回紹介した選ぶコツは、暮らし始めた後に変更できない部分ばかりです。
だからこそ、実際の暮らしを想定して選ぶことが重要。
憧れのロフトにテンションが上がるかもしれませんが、それは最初だけだと心得ておきましょう。
月日が流れるうちに日常の一部となるので、快適な空間選びが最も大切だと思います。
事前にロフトの活用方法やこだわるポイントを決めてから、賃貸契約を結びましょう。
まとめ
ロフト付きの部屋に住むことで、他とは少し違った特別感を味わうことができます。
魅力たっぷりのロフト付き賃貸のメリットがこちら。
- 収納として活用できる
- 寝室として部屋の使い分けができる
- 天井が高く開放感がある
- おしゃれなイメージがある
- 冬はロフト部分が暖かい
- 秘密基地のような特別感がある
もちろんデメリットもあります。
特に多く聞く意見としては、「昇降が面倒」や「夏になると快適な温度設定が難しい」などがあげられます。
設備面や機能面に不満を感じる人もいますが、内見時にしっかりと活用方法を決めて住居選びをすると満足のいくお部屋探しができますよ。
はじめての一人暮らしを始めるなら、ぜひロフト付き賃貸物件も選択肢の一つに加えてみてくださいね。
くれぐれも、マイホーム作りは慎重に…