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ビルトインガレージに固定資産税はかかる?後悔しないための注意点

 自分の理想を実現できるのが、注文住宅の良いところですよね。

せっかくのマイホーム、デザイン性も高くオシャレな家作りを実現したいもの。

ビルトインガレージを設置したいけど、固定資産税がかかるのか気になる方も多いはず。

今回は、ビルトインガレージについて解説します。

ビルトインガレージは居住空間とつながった車庫のことで、インナーガレージとも呼ばれることもあります。

長く住む家だからこそ、後悔しないための注意点も紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください!

 

ビルトインガレージに固定資産税はかかる?

固定資産税とは、毎年1月1日に土地や家屋などの固定資産を保有している人が納めなけらばならない税金です。

次で解説する課税対象条件に該当する建物は、ビルトインガレージでも全て固定資産税がかかります。

 

固定資産税の課税対象条件とは?

固定資産税の課税対象になるかは、次の3つで判断します。

  • 外気分断性があるか
  • 定着性があるか
  • 用途性があるか

3つ全てを満たしている建物は、ビルトインガレージでも固定資産税の課税対象になります。

ひとつずつ解説しますね。

 

外気分断性があるか

ひとつめは「外気分断性があるか」です。

外気分断性があるかどうかは、室内と屋外がどの程度分断されているかで判断します。

具体的には、3方向以上が壁で囲まれていて、かつ屋根がある場合は「外気分断性がある」と判断されるのです。

 

定着性があるか

ふたつめの定着性は、「建物が土地に固定されているかどうか」。

基礎等で地面に固定されていて、簡単に移動できない建物が該当します。

地面に置いているだけの、物置などは該当しませんので覚えておきましょう。

 

用途性があるか

最後は「用途性があること」です。

用途性とは、建物が本来の目的のために利用できる状態であるかどうかを指します。

倉庫や駐車場なども、用途性があるといえますね。

 

緩和条件をうまく活用しよう

ビルトインガレージの面積が建物全体の延べ床面積の5分の1未満であれば、容積率の計算から除外されるという緩和条件があります。

ビルトインガレージが容積率の対象から除外されると、居住スペースを広くとれるというメリットが。

延べ床面積とは、1階のリビング・キッチンや2階の洋室などの居住スペースを合計した面積のこと。

例えば、1階75㎡、2階75㎡の建物の延べ床面積は150㎡です。

容積率は、その土地に建ててもいい建物の延べ床面積の割合です。

広さ150㎡、容積率100%の土地に建てる建物の延べ床面積は150㎡以内にしなければいけません。

その建物にビルトインガレージを作る際、下の図のように延べ床面積150㎡の5分の1未満である29㎡以内であれば、容積率の計算には含まないということになります。

もしも30㎡以上のビルトインガレージを作った場合は、容積率が100%を超えないように居住スペースを減らさなければいけません

 

電動シャッターや増築も固定資産税の課税対象

ビルトインガレージに設置した電動シャッターも、固定資産税の評価対象となる場合がありますので注意しましょう。

固定資産税の金額は、以下の計算式によって計算されます。

固定資産税額=評価額×税率

評価額とは、自治体などの調査員が建物を調査して決定するもの。

この調査の際に、電動シャッターも課税対象と評価されてしまう場合があるのです。

また、シャッターが課税対象とならないように新築時の家屋調査が終わってからシャッターを設置しても、後で必ずバレるのでやめましょう。

後で調査が行われた際に、さかのぼって過去分も固定資産税を支払わなければいけなくなりますよ。

どんな設備が課税対象になるかなどのルールは、自治体によって違いますので注意しましょう。

 

ビルトインガレージには他にもお金がかかる

ビルトインガレージには、固定資産税以外にもお金がかかります。

建てる時の建築費はもちろん、ランニングコストも継続的に支払わなければいけません。

ビルトインガレージがあれば、車いじりができたり、雨でもバーベキューができたりといったメリットもありますが、費用面からも検討し後悔のないようしましょう。

 

建築費用の相場

ビルトインガレージを建築する際の費用相場は、坪単価50〜80万円が一般的と言われています。

ただし、内装や床の仕上げ、シャッターのグレードによっても大きく変動しますので、施工会社とよく打ち合わせをしましょう。

スペースは、車1台に対して4〜5坪必要で、何台分のビルトインガレージを建てたいかによって費用も変わります。

坪単価50万円、車1台分として5坪のビルトインガレージの場合は250万円が必要です。

ただし、車を停めておくだけでなくもう少しスペースを広げて、車いじりをしたり収納スペースにしたりしたい人もいると思います。

その場合は必要な予算がさらに上がりますので、どんな使い方をしたいのかをよく考えて決めましょう

 

ビルトインガレージの維持費

ビルトインガレージの維持費としては、電動シャッターにした場合の固定資産税と保守点検があります。

電動シャッターにすると、固定資産税を算出するための評価額が上がる可能性も。

評価額は、自治体などの調査員が家に来て査定し決定します。

調査の結果、電動部分がドアや収納のように『無ければ困る』というものでなく、いわゆる『ぜいたく品』として評価されると評価額が上がってしまいます

ほかにも、電動シャッターの場合は年に一度の保守点検が必要で、金額は1万円前後かかります。

駐車場を借りた場合のコストと比較したり、ビルトインガレージを趣味や日常で使用することを具体的にイメージしたりして、本当にビルトインガレージを建てるのか検討してみてください。

 

ビルトインガレージのメリットとデメリット

ここでは、ビルトインガレージを設置した際のメリットとデメリットを紹介します。

実際にビルトインガレージを設置してから後悔しないように、何を優先するのかを順位をつけて検討しましょう。

 

メリット

まずは、ビルトインガレージを設置した際のメリットとして、5つ紹介します。

 

盗難・劣化防止

ビルトインガレージは建物に組み込まれていますので、不審者が侵入しても気づきやすいというメリットがあります。

また、シャッターやドアが設置されたビルトインガレージであれば、そもそも車に近づくことができません

またビルトインガレージは壁に囲まれていますので、カーポートなどに比べても雨や風などから愛車を守ることができますね。

台風の時などは、強風で飛ばされた飛来物からも守ることができます。

 

室内で車いじりができる

車やバイクなどが好きな人であれば、好きな時にメンテナンスなどの車いじりができます。

屋根がありますから、貴重な休みなのにちょうど雨で作業ができなかったということもありません。

シャッターを閉めれば、騒音などで近所に迷惑をかけることもないでしょう。

メンテナンスだけでなく、DIYの作業場としても使えますよ。

 

車と居住空間の移動が楽

ビルトインガレージは、建物に組み込まれていますので居住空間と車までの距離が近く、家を出入りしなくても車へ行けることも大きなメリットのひとつです。

荷物がたくさんあって居住空間と車を何度も往復しなければいけない時も、すぐに車に行けるのは魅力ですよね。

小さい子どもや高齢の家族がいる場合は、悪天候のときや真夏でも楽に自宅から行くことができるので安心です。

 

趣味や子供の遊び場になる

アウトドアなどが好きな人なら、ビルトインガレージでバーベキューをしたりメンテナンスをしたりと、趣味の場所として活用することもできます。

シャッターやドアを閉めればプライベートな空間にすることもできますし、照明があれば平日の仕事が終わった後でも趣味を楽しめますね。

車がない時は子どもの遊び場としても活躍するでしょう。

少しスペースを割けば、趣味の物や子どものおもちゃも保管でき、住居スペースの収納を圧迫することもありません。

 

駐車料金がかからない

車を駐車するスペースが家にありますので、他に駐車場を借りる必要がありません。

駐車料金は継続的に支払わなければいけない費用で地域によって差がありますが、高額な地域であれば大きな節約ができますね。

ただし、車を買い替える際は注意が必要です。

ビルトインガレージに入らないような大きな車を買ったり、家族が増えてもう1台買ったりすると、ほかに駐車場を借りなければいけません。

 

デメリット

続いて、ビルトインガレージを設置した際のデメリットを紹介します。

設置した後に後悔しないように、デメリットもしっかりと理解しておきましょう。

 

1階の生活スペースが制限される

ビルトインガレージは1階部分を使って設置しますので、その分居住スペースが圧迫されます。

広い建築面積をとれるか、2階に居住スペースがあっても生活に支障は出ないかなど、よく検討しましょう。

1階のスペースを確保するために風呂や脱衣室などを2階に設置するのも注意が必要です。

入浴や洗濯は毎日しますので、階段の上り下りなどが大変になる可能性もあります。

将来のことも含めて生活全体で何を優先するのかを決めて、よく検討してくださいね。

 

音と匂い(換気)対策が必要

建物の中に車を置くことになるので、エンジンをかけた時の音への注意や排気ガスを換気する必要があります。

エンジンの音はもちろん、シャッターの開閉時の音にも気をつけたいもの。

日中など家族が起きている時間帯であれば問題は少ないかもしれませんが、家族の寝ている部屋が近い場合は気になってしまいますよね。

天井に沿って収納する、オーバースライダータイプのシャッターを選べば、比較的音も静かにできるでしょう。

また、排気ガスが家に入らないように換気扇は必ず設置しましょう。

冬の暖機運転や、夏に車内温度を下げるためにエンジンをかけておく場合は、必ずシャッターを開けておいてくださいね。

 

耐震補強が必要

ビルトインガレージを設置すると、1階に大きな開口部を取らなければならないため、家全体を支える部分が一般的な住宅より少なくなります。

そのため耐震性と耐久性を上げるための補強が必要になり、その分が工事費用として加算されるケースがあります。

内装や床の仕上げが不要な分安くなる気がするかもしれませんが、構造的な部分での費用が上乗せとなります。

耐震性など安全に関する部分は、納得できるまで施工会社としっかりと打ち合わせをしましょう。

 

費用がかかる

ビルトインガレージを設置するためには、当然ですが費用がかかります。

スペースや、仕上げによって差はありますが、坪単価50万円、車1台分として5坪のビルトインガレージを設置するには250万円の費用を用意しなければいけません。

もし電動シャッターにすれば、保守点検の費用として毎年約1万円がかかります。

イニシャルコストもあわせると決して安い金額ではありませんので、家族でよく話し合ってくださいね。

 

後悔しないための注意点

ここでは、ビルトインガレージを設置した後に後悔しないための注意点を紹介します。

無料でビルトインガレージ付きのモデルハウスを見学できるハウスメーカーもありますので、実際に見てイメージするのも良いかもしれませんね。

 

住宅総面積の5分の1以内になるよう設計する

建築基準法施行令により、ビルトインガレージの面積を居住空間の5分の1未満にすることで、「ビルトインガレージを延べ床面積に含まない」という措置を受けることができます。

一方で、延べ床面積が120㎡までの戸建て住宅は、固定資産税が2分の1になる「新築住宅に係る税額の減税措置」があります。

もしも延べ床面積が120㎡を超えてしまうと、固定資産税の減税措置を受けられなくなってしまいますので注意が必要です。

ただし、固定資産税の減税措置を受けられるのは、一般的な住宅で3年間ですので覚えておきましょう。

固定資産税は市町村税のため、減税措置の詳細は市役所などに問い合わせると教えてくれますよ。

 

寝室と離れた場所に設計する

エンジンやシャッターの音が迷惑にならないように、寝室はビルトインガレージから離れた場所に設計しましょう。

特に赤ちゃんがいる場合は、やっと寝かしつけたのにシャッターの音で起きてしまう事例も。

子どもへのストレスはもちろんですが、家庭の空気も悪くなってしまうかもしれません。

間取りを考える際は、家族のことも考えた配置にしてください。

音が軽減されるオーバースライダータイプのシャッターもおすすめです。

 

車を買い替えた時のことも想定する

家族が大人2人のときはコンパクトな車だとしても、家族が増えると大きな車に乗り換えるかもしれません。

そのときに、「ガレージに車が入らなかった!」ということがないように気を付けましょう。

また、ギリギリ入るくらいの大きさの車に買い替えても後悔する可能性も。

タイヤ交換ができなかったり、車の横を通れなくなったりしたら、使い勝手は格段に悪くなってしまいます。

 

1階にリビングを設置できる広さを確保する

1階のスペースが限られる中でも、リビングは1階に配置することをおすすめします。

体力がある若いうちは大丈夫かもしれませんが、歳を重ねて階段の上り下りが大変になった場合、毎日過ごすリビングは1階にあった方がいいですよね。

リビングを1階に設置するには広い土地が必要になりますが、将来のことも視野に入れて検討してみてくださいね。

 

十分な広さを確保する

ビルトインガレージを設置する目的にもよりますが、十分な広さを確保した方が後悔する可能性は少なくなります。

大きな車に買い替える時も、スペースのことを考えずに済み、安心ですね。

また、タイヤ交換や車のメンテナンスにはある程度の余裕が必要ですし、車の横を通り抜けられないのも避けたいもの。

予算や容積率にも注意が必要ですが、可能な限り余裕を持った広さを確保した方がいいでしょう。

 

ガレージやカーポートも選択肢に

ビルトインガレージのほかにも、居住空間とつながっていない屋外設置型のガレージやカーポートも選択肢に入れてみてはいかがでしょうか?

屋外設置型ガレージの大きなメリットは、居住空間を広くとれることです。

1階全てを居住空間にできますので、階段の上り下りを気にする必要がありません。

また、ビルトインガレージと同じように車を雨風から守れることや、他に駐車場を借りる場合に比べて敷地内にあるため防犯上も安心できることもメリットです。

デメリットは、居住空間と車の距離が離れてしまうことと、ビルトインガレージと変わらない程度の費用がかかる点。

屋根付きのカーポートも、敷地内に駐車スペースを設置する際の選択肢のひとつです。

カーポートのメリットはなんといっても費用面です。

約50万円程度での設置が可能ですし、壁に囲まれていないので固定資産税がかかりません。

排気ガスなどのニオイ対策が不要な点も、カーポートのメリットのひとつといえますね。

デメリットは、車が雨風にさらされる点と防犯面で心配が残る点です。

それぞれの長所と短所を比較し、自分に合ったものを選びましょう。

 

まとめ

今回は、ビルトインガレージに関する固定資産税と、メリット・デメリットなどについて解説しました。

ビルトインガレージは愛車を雨風から守ったり、趣味に使えたりと様々な使い方ができる一方でデメリットもあります。

設置した後に後悔しないように、どちらも理解したうえで検討して、理想の住まいを実現してください!

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ライター紹介 ライター一覧

佐藤ミツル

佐藤ミツル

一戸建てに住むサラリーマン。
家族構成は妻、長男、長女で、ペット(犬)も飼っています。
2012年12月にオール電化の注文住宅を購入し現在10年目です。
太陽光発電も設置しており、卒FIT後のことも勉強中。
一般的な視点でリアルな情報をお届けします!

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