寝室の窓に関する失敗談を紹介!快適な寝室を作るための3つのポイント
「寝室の窓は、1年中カーテン閉めているから本当に必要なのか分からない」
「寝室に窓を配置したいけど、防犯面が不安」
新築住宅を建てる際、このような疑問や不安を抱える人がいるかと思います。
特に注文住宅は、窓の位置や大きさだけでなくデザインなど決めることがたくさん。
寝室作りに失敗してしまうと、睡眠不足になり健康被害に繋がる可能性もあります。
この記事では、先人たちの寝室窓に関する後悔ポイントを記載しました。
事前に後悔ポイントを知れば、対策がたてられて快適な寝室空間作りが叶うでしょう。
新築住宅を建てたとき、寝室の窓はいるorいらない?
寝室は家の中で最もプライベートな空間です。
そのため、外部からの視線や騒音を遮断することが重要。
より快適な空間を確保するためには、寝室の窓はどのように対処すべきでしょうか?
この章では、寝室に窓がいる場合といらない場合それぞれの特徴を解説いたしました。
両方の意見を知ることで、家づくりのヒントになれば嬉しいです。
寝室の窓がいる場合
寝室に窓を配置することで得られるメリットはこちら。
- 湿気やカビの予防
- 採光が届き体内時計が整う
- 外観の景観を楽しむことができる
その他、窓があることで光が差し込み部屋全体を明るく保つことができ電気代節約にも繋がりますね。
ただし、外からの視線など防犯やプライバシー面を考えるとデメリットと感じる人もいるでしょう。
寝室の窓がなしの場合
寝室に窓を配置しないことで得られるメリットはこちら。
- 安全性が高い
- 室内温度が保たれる
- プライバシーを守れる
窓がないことで外部からの影響を受けることなく快適な空間が守られます。
ただし、暗く空気が滞りやすいというデメリットがあることも理解しておきましょう。
寝室の窓で失敗する人の5つの後悔ポイントは?
注文住宅を建てるときに多くの人が間取りや設備に注目します。
1から作っていく注文住宅は、決まるべき箇所も多数。
寝室にこだわる人は少数かもしれません。
しかし、睡眠は心身の健康を維持するのに重要な役割を担っています。
完成した家に住んでみると、寝室の窓に失敗して居心地が半減してしまったという声も。
事前に失敗例を知ることで、寝室を快適な空間に仕上げましょう。
小さい窓を配置してしまった
小窓を設置することで、掃除などのメンテナンスの負担が減ると思っていたが、部屋全体を明るく保つには窓を複数配置する必要があり、結果的に掃除する箇所が増えてしまった。
もし、メンテナンスの負担を減らすために小窓を少量設置するのであれば、採光や換気面を補うための工夫が必要となります。
例えば、明るさを維持するために壁紙を明るい色にしたり、空気の通り道ができるような窓の配置にしたりしましょう。
結露が多くメンテナンスが大変
外部との温度差が生まれやすい冬場は、室内の湿気が高まり窓に結露が発生しやすいです。
結露を放置すると、窓枠のサッシやカーテンが濡れてしまい、カビやダニの発生原因になる場合も。
また結露が続くと、窓枠のサッシなど腐食にも繋がり、慢性化したカビが原因で健康被害を引き起こす可能性が上がるでしょう。
そのため、結露のメンテナンスには適切な対処が必要です。
例えば、朝1番に窓の結露をふき取る、除湿器を朝まで稼働させるなど。
その他、2重窓にすることで外部と室内の温度差が緩和され、結露が発生しにくくなります。
また、断熱性能の高い屋根や外壁を使用することで、住宅全体の断熱性が高まり結露の発生を減らすことができますよ。
窓の断熱性を考慮すべきだった
一般的な窓は、断熱性能が低く外部の影響を室内に反映させてしまいます。
断熱性能の高い窓を設置すれば以下のような効果を感じられますよ。
例えば、室内温度が一定に保たれることで、暖房や冷房の使用量を減らすことができ、結果的に、快適な寝室を保ちつつ、電気代節約にも繋がるのです。
一般的に断熱性能が高まると遮音性能も高まり、騒音対策としても有効。
道路に面した寝室の場合、外を走る車の音や人の話し声をシャットダウンでき、良質な睡眠環境を保つことができるでしょう。
防犯やプライバシー面を考えていなかった
窓は防犯面において、最も侵入者が利用しやすい箇所です。
睡眠中は無防備な状態となるため、安全な寝床を確保するためには防犯対策が必須。
例えば、窓の位置を高くしたり、小さな窓を設けたりすることで侵入しにくくなります。
小さな子どもやおじいちゃんおばあちゃんがいる家庭は、大人のみの住宅よりも狙われやすい傾向。
そのため、家族が安心して休めるよう防犯対策をしっかりと行いましょう。
また、窓の位置や高さだけでなく、外部からの視線が届きにくいよう厚めの遮光カーテンやブラインドを取り付ければ、よりプライベートな空間を作ることができますよ。
横長窓を設置したのにカーテンが必要になった
採光を部屋にたっぷりと取りこむためにFIX窓を採用したが、朝日が眩しすぎて午前中遅くまでゆっくりと眠られない。
FIX窓(フィックスマド)とは、窓枠にガラスを直接はめこんだ開閉できない固定型の窓のこと。
丸型や長方形型などさまざま型があり、配置することで太陽光を部屋全体に取り込め、室内を明るくする役目があります。
ただし、窓の位置を見誤ってしまうと寝ているところに朝日がさんさんと照り睡眠妨害に繋がる可能性も。
FIX窓は、スタイリッシュでインテリアの一部としても人気ですが、基本的にはカーテンを取り付けずに使用するものなので、光を調節するためにカーテンを取り付けるとなるとコストが高くなりやすいでしょう。
後悔する寝室の間取り事例
寝室を快適な空間にすることで、まとまった睡眠が確保でき心身共に健康な状態を維持できます。
そのためには、室内環境だけでなく寝室の周辺環境も重要。
事前に後悔することになった原因を知ることで、家づくりの参考になれば幸いです。
2階建ての住宅で1階が寝室
1階に寝室を設けることで後悔するポイントは以下。
- 防犯面の欠如
- 足音が響く
- 虫の侵入
玄関がある1階は、人の出入りも多く防犯面で不安を感じます。
また、来客時の会話や2階の足音など音の影響も受けやすく、眠りの妨げになる可能性が高いです。
他にも、1階は虫の侵入も多く、虫嫌いにとっては安心して眠れないという人もいます。
以前、1階に寝室を設けていたとき、暗闇の中、布団の上で動く黒い影を発見したことがあります。
照明をつけると、驚いたことにコオロギが侵入していました。
それからは、落ち着いて寝ることができず睡眠不足が慢性化したという経験があります。
1階に寝室を設けるのであれば、窓の位置や大きさを工夫したり、足音が響きにくい遮音性の高いフローリング材を使用してみたり対策が必要となりそうです。
子供部屋の横に寝室
子供部屋の横に寝室を設置すると、子どもが家にいる週末や夏休みなどの長期休みは早朝から遅くまで声や物音が響きます。
夜勤などの仕事をしている場合、起床時間が遅かったり、早いうちから寝る場合があり、壁1枚しか隔てていないことから、うるさくて眠れないといった問題が発生する可能性が。
また、子どもが鍵盤ハーモニカやおもちゃの太鼓などの楽器を使って遊ぶ場合、音が響きやすく近隣住宅にまで響き騒音問題に繫がること場合もあります。
お互いがストレスなく過ごすためにも、子供部屋の位置は十分に考慮した間取りを専門家と相談しましょう。
トイレの横に寝室
トイレの横に寝室があると、誰かが夜中にトイレへ行くたびにドアの開け閉めの音や水を流す音で目が覚めてしまう人がいます。
また、寝室の入口の横にトイレの入り口があることで、臭いが風に乗って流れてくることもあり、不快な香りは睡眠妨害に繋がり、そうなると快適な空間とはいえません。
トイレの位置は、洗面所の近くなどにすると、水まわりの設備がまとめられ工事の工数や費用を抑えられるのでおすすめですよ。
階段や玄関の横に寝室
1階に寝室がある時と同様、玄関や階段など人の出入りが多い場所に寝室を配置すると落ち着いた空間を保つことが難しいです。
生活リズムの違う家族がいる場合、夜遅い時間に帰宅すると、物音や足音がするたびに目が覚めてしまい浅い眠りに繋がる可能性も。
静かな空間を維持するためにも、寝室は人の出入りが少ない場所に設けましょう。
寝室の窓で失敗しないための3つのポイント
寝室の窓に関する後悔ポイントや間取り事例を知ったうえで、より自分にあった快適な寝室を作るにはどうすればよいでしょう。
この章では、寝室作りの失敗を防ぐために気をつけるポイントを3つ紹介しました。
結論、たくさんの種類を知って、理想図を描き、プロに相談しアドバイスを貰うということです。
では、具体的にどのように行動すれば良いか解説したので、一緒に見てみましょう。
住宅展示場などたくさんのサンプルを見る
住宅展示場を訪れた時、多くの人がリビングやキッチンなどの水まわり設備を念入りに見てまわることが多いです。
しかし、展示場は実際の寝室の雰囲気を体感できる絶好の場所。
例えば、照明を消して実際にカーテンを閉めた時の部屋の様子や、窓を開けた時の風通りや日当たりを体験してみることで気づきは多くあります。
防犯面や断熱性など、疑問に感じたところは遠慮せずに担当者へしっかりと確認してみましょう。
専門家に相談する
家の中心となるリビングダイニングや毎日使うキッチンは積極的により良くなるよう調べて、快適な家づくりに励む人は多くいます。
しかし、寝室については家の中でも優先順位が低めなことが多く、専門家と詳しく話し合わないまま家づくりが進んでしまうということも。
1日の疲れをとる重要な役目を担う寝室は、家の中で最も快適な空間を作るために時間をかける価値がある場所といえるでしょう。
設計士だけでなく、インテリアコーディネーターにも相談することで、カーテン選びなど睡眠に適した色や素材などアドバイスを貰えるかもしれません。
さまざまなジャンルの専門家から意見を聞くことで、方向性が定まり自分にとっての最適解が見つけやすくなりますよ。
ベッドの高さや家電の位置を考慮して決める
ベッドの高さによって窓の位置や大きさを決めてみましょう。
頭側の壁面に窓を配置するなら、高めに設けることで日差しや外気の影響を受けにくくなります。
その他、寝室兼書斎などに活用する場合は、日中の日当たりを良くするためにも大きめの窓を配置することで開放感を演出することができますよ。
大きな窓には遮光カーテンを取り付けるなど、睡眠の妨げにならないよう光の調節を工夫してみましょう。
また、快適な空間を保つために寝室にエアコンは必須です。
窓のある方向にエアコンを設置したいとなると本体とコンセントのスペースが必要となります。
大きな窓を設置してしまって、希望する向きでエアコンが設置できなかったという後悔を防ぐためにも、事前に家電やベッドなどの家具を含む全体図を把握する必要があるでしょう。
まとめ
寝室の窓の設置について、いるorいらないは“いる”が優勢です。
窓をなくすことで得られる防犯性の向上やプライバシーの確保は、窓の位置や大きさでカバーすることができます。
窓の設置で多かった失敗談は以下。
- 小さい窓を配置してしまった
- 結露が多くてメンテナンスが大変
- 窓の断熱性を考慮すべきだった
- 防犯やプライバシー面を考えていなかった
- 横長窓を設置したのにカーテンが必要になった
快適な寝室空間は、十分な睡眠をとることができ心身の健康へ直結します。
注文住宅を建てる際は、全体の間取りや設備にこだわるだけでなく、各部屋がどのような役目を担っているのかを想像し専門家と情報共有してみましょう。
採光や断熱性など、はじめての家づくりには想定しにくい箇所もあるかと思います。
いろいろな失敗パターンを知り、これからも住み心地の良い家づくりを目指しましょう。
くれぐれも、マイホーム作りは慎重に…