【初心者向け】自分にぴったりの住宅ローンを選ぶには?簡単な4つのステップを教えます
この記事を開いたあなたは、きっと自分にぴったりのローンを探している途中だと思います。
ほとんどの方が、住宅ローンを組むのは初めてです。
- ローンにはどんな選択肢があるの?
- 自分はいくら借りられるの?
- 変動金利と固定金利、どっちがいいの?
- 自分にぴったりのローンを見つけて、絶対損したくない!
住宅ローンはとても大きな金額のため、自分にとって間違ったローンを選んでしまうと、何百万円も損をしてしまいます。
絶対損をしたくないあなたのために、どのくらいの借入額がいいのか、住宅ローンを選ぶための金利タイプの決め方など4つのステップと、その時に気をつけるポイントをお伝えしていきます。
ぜひ、手元にメモとペンを準備して、一緒に考えてみてください。
Step1 借り入れ金額を考える
まずは、自分がどのくらいの金額を借り入れできるのかを把握しましょう。
もっとも大切なのは、無理のない返済計画を立てることです。
この金額を無視して、身の丈に合わない住宅を選ぶと生活の質が低下し、家庭が崩壊、自己破産するなど取り返しのつかない事態に陥る可能性があります・・・。
自分の年収から楽に返済することができる金額を把握し、購入する家の予算を設定していきましょう!
額面年収をチェック
まず、自分の額面年収から手取りの収入を計算します。
手取りの年収は、所得税や社会保険料などを差し引いたあとの、実際にあなたに振り込まれている金額です。
一般的に手取りの収入は、支給額の80%ほどです。
[例] 額面年収500万円×80%=手取り年収400万円
返済負担率をかける
だいたいの手取り年収がわかったら、一般的に返済可能額の目安とされる25%をかけて、無理のない返済額を割り出します。
[例] 手取り年収400万円×25%=年間返済額 100万円額面年収500万円(手取年収400万円)のケースでは、一年あたり100万円の返済であればあまり厳しくないことがわかります。
Step2 返済期間を考える
では、次に返済の期間を考えていきましょう。
借り入れを始めた年齢から何歳まで返済し続けることができるかを考えてみてください。
例えば、現在35歳で、70歳で返し終わりたい!という方は35年になります。
引き続き先ほどの例の金額で考えていきましょう。
[例] 年間返済額100万円×35年=3,500万円35年ローンでローンを計算すると、借入額の元金は3,500万円となります。
3,500万円の予算で家を探していくことができます。

Step3 金利プランを考える
さて、だいたいの借りられる金額がわかったところで、金利プランを選びます。
実は、変動金利と固定金利のどちらが得か?は、誰にも判断することができません。
大切なのは、自分の経済状況やこれからのライフイベントを見据えて考えることです。
固定金利のメリットとデメリット
メリット : 払い始め〜払い終わりまで金額が変わらない
これから数十年に渡って支払い続けるローンは、組むときにしっかりした返済計画が必要です。
固定金利であれば、毎月の支払い額が決まっているため、より正確な返済計画を立てることができますので、ライフプランを立てるうえで失敗しづらいことがメリットです。
デメリット : 金利が下がっても、支払い開始時の金利が適用される
固定金利は支払い開始時の金利がずっと適用されてしまうため、いまより安い支払いになる可能性を捨てなければならない点がデメリットです。
変動金利のメリットとデメリット
メリット : 固定金利に比べて借り始めの金利が低い
新居に引っ越してしばらくは、家具や家電などの購入などでまとまった費用が必要になるため、借り始めの時期の金利が安いのは大きなメリットといえます。
みずほ銀行の金利一覧によると、変動金利(全期間重視プラン)の適用金利は0.625〜0.875%なのに対し、全期間固定プランの(借入31〜35年)は1.30%と、固定金利の半分程度であることがわかります。
デメリット : 数年後の金利を正確に予想不可能で、明確な返済計画を立てられない
固定金利とは反対に、変動金利の場合は短期間(半年に一度)で金利が更新されます。
金利が上がると、当然利息の金額が増えます。
数年後には金利が上がっているのか下がっているのか、変動金利はある種ギャンブルのような側面を持っていることがデメリットといえます。
金利タイプを検討
固定金利がおすすめな人
- 借り入れ金額が高額で返済期間が長くなる
- 安定して返していきたい
- 今の金利は低いと感じている
- 自分や家族などのライフプランを細かく立てている
- 新生活スタート時に必要なお金が用意できている
- できる限りリスクを背負いたくないと思っている
- 金利指標のチェックをこまめにできない
- ローン返済と子育て期間が重なっている
変動金利がおすすめな人
- 借り入れ額が少なく、返済期間が短い
- 支払いに余裕があり、月の負担が増えても対応できる
- まだまだ金利は下がると感じている
- 新生活スタートでお金がかかるため、払い始めを安くしたい
- リターンを得るためにはリスクもあると納得している
- 普段から経済の動向を気にしている
- 世帯収入が上がっていくと想定される
●全期間固定金利(1.30%)の場合
総返済額が43,582,693円
毎月の返済額が103,768円
●変動金利(o.4%が35年維持)の場合
総返済額が37,512,766円
毎月の返済額が89,316円
変動金利の値上げがなければ、変動金利の方が合計で610万円ほど安くなる計算です。
毎月の返済額は、14,452円ほど差があります。
この先どれほど金利が上がる・下がるかは誰にもわかりません。
この結果を見て「リスクがあっても600万円を節約したいし、さらに金利は下がると思う」と感じましたか?
それとも「600万円払っても安定した方がいい」と感じましたか?
自分の感じ方を参考に、金利タイプを考えてみてください。
※住宅保障機構株式会社の返済シミュレーションを利用して計算しています。
【関連記事】
変動金利は危険?仕組みを知ってリスクを回避!【賢い住宅ローン】
Step4 金融機関を考える
金利プランを決定したら、次は金融機関をリサーチします。
どこで借りられるの?
住宅ローンを取り扱っている先は様々です。
民間住宅ローン:大手銀行/ 地方銀行・信用金庫 / インターネット銀行 / 住宅ローン専門会社 / 保険会社
公的ローン:財形住宅融資 / 自治体融資
半官半民ローン:フラット35
上記の中から借り入れ先の候補を選びます。
銀行で借り入れしたい方や財形住宅融資、自治体融資を利用する方は銀行窓口へ、住宅ローン専門会社やインターネット銀行で借り入れしたい方はインターネットから申し込みを行います。
それぞれの傾向
●大手銀行
支店数が多く、担当者と対面式で話すことができ安心感があり、ローンの種類も多いです。
事務手数料が高めの傾向があります。
●地方銀行/信用金庫
その地域に特化したお得な金利や、プランなどを提示していることがありますが、大手銀行に比べると、サービスの質はやや劣ってしまう印象です。
●インターネット銀行
インターネットを使って申込みや手続きができます。人件費がかからない分、金利が安い傾向にあります。
インターネットの扱いに慣れている方におすすめです。
●住宅ローン専門会社
専門会社というだけあり、借り入れのアドバイスが的確でローンの種類も多く安心感があります。
全期間固定金利(フラット35)を検討中の方へのおすすめ
住宅ローン専門会社 ARUHI
価格.com(2019年度3月)住宅ローン全期間固定金利ランキング1位!
ARUHI(アルヒ)はさまざまなタイプの住宅ローンがありますが、メインで取り扱っているフラット35の実行件数は8年連続で1位を獲得しており、かなり人気であることがわかります。
多くの金融機関が扱うフラット35ですが、ARUHIは業界最低水準の金利で提供していることがひとつの特徴です。
店舗があり、サポートも充実しています。
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フラット35で圧倒的人気!ARUHI(アルヒ)の審査基準や口コミ・評判を調査
変動金利・固定金利(10年)を検討中の方へのおすすめ
インターネット銀行 じぶん銀行
価格.com(2019年度3月)住宅ローン固定金利ランキング1位! 変動金利ランキング2位!
じぶん銀行は「変動金利」、「10年固定金利」が圧倒的に低いのが魅力です。(じぶん銀行の5月の変動金利は0.457%、10年固定金利0.59%)
変動金利か10年以内の固定金利で住宅ローン借り入れを考えているなら、じぶん銀行がおすすめです。
住宅ローンで迷ったならじぶん銀行住宅ローンがオススメ!auユーザーには特典も【変動金利】
変動金利・全期間固定金利を検討中の方へのおすすめ
インターネット銀行 住信SBIネット銀行
価格.com(2019年度3月)住宅ローン変動金利ランキング1位! 全期間固定金利2位!
住信SBIネット銀行は「変動金利」「全期間固定金利」どちらも業界最低水準です。
住信SBIネット銀行の一番のメリットは、すべての病気・けがをカバーする全疾病保障がついていることです。
また、変動金利では一部繰り上げ返済は1円から可能で、何度でも手数料が0円なこともメリットです。
「共働きで余裕があるあいだに1円でも多く返したい」「教育費がかかるまでにできるだけ返しておきたい」と思っている方にはとてもおすすめです。
住信SBIネット銀行住宅ローンの特徴まとめ!金利やメリット、デメリットをお伝えします
さらに詳しい各金融機関の特徴や、取り扱っているプランについては、また別の記事で紹介したいと思います!
まとめ
今回は、自分がどのローンを借りるかを絞っていくためのステップをお伝えしましたが、いかがでしたか?
繰り返しになりますが、一人ひとりの経済状況やライフプランは違います。
「世帯収入が上がるから変動金利」かというとそうではなく、上がったぶんの収入は子供の教育費に充てることが必要になるかもしれません。
子供が何人になるか、公立の学校か私立の学校かでも教育費は大きく変わってきます。
将来、親の介護費用が必要になってくることも想定できますよね。
借り入れ金額を少なくして、趣味や旅行で充実した人生を送りたい方もいるかもしれません。
逆に、返済の負担が重くなってもより良い家に住みたいという方もいると思います。
住宅ローンを選ぶことをきっかけに、自分がこの先どう生きていきたいか、どのようにお金が必要になってくるのかというライフプランを考えてみてください。
10年後、20年後に後悔しないために、資金計画はじっくりと慎重に立てましょう!
もし、ご自身で最適な住宅ローンを探し出すのが大変だと思われるなら、プロに相談してみてはいかがでしょうか?
私の言うプロというのは、住宅会社や銀行ではなく、家づくりのプロです。
住宅会社や銀行に住宅ローンの相談をするのは意味がない可能性が高いので、あまりオススメはできません。
詳しくはこちらの記事にまとめましたので、次はこちらをお読みください。
ちなみに、35年ローンを組むことが可能な年齢は、45歳まで。
これは団信の保障が80歳までで終了のため、80歳までにローンを完済しなければならないことが理由です。