住宅ローンの審査に絶対に通らない4つの理由
住宅ローンには審査基準が20項目あり、そのうち7項目が特に審査に大きく影響していると言われています。
審査基準についてご存知でない方は、まずはこちらの記事をお読みください。
住宅ローンの審査基準は20項目!通らない理由を知れば必ず通せます
これらの審査基準を総合的に判断し、住宅ローン審査は合否が出されます。
しかし、中には一発レッドカードの、絶対に審査に通らない理由もあります。
これに当てはまる方は、一定期間を空けないと住宅ローンの審査に絶対に通ることができません。
この記事では、絶対に住宅ローン審査に通ることができない4つの理由をご紹介します。
住宅ローンの審査を受ける前に、当てはまるものが無いかチェックしてみてください。
絶対に審査を通過できない4つの理由
これから4つのことをご紹介しますが、どれか一つでも当てはまる方は、絶対に住宅ローンの審査に通ることができません。
一定期間を空けることで解消されるものもありますので、住宅ローンを借りようと思っている方は、それぞれについて知っておいてください。
過去10年以内の自己破産
過去に自己破産をしていると、CICやJICCと呼ばれる個人信用情報と全国銀行協会にその情報が記録されます。
個人信用情報や全国銀行協会に記録された過去の金融事故の情報は、審査に大きく影響しており、金融事故の最たるものとも言える自己破産の記録があれば、住宅ローン審査には通りません。
CICとJICCの記録は5年間、全国銀行協会の記録は10年間消えません。
自己破産をされた方が住宅ローンを借りたい場合は、全国銀行協会から記録が消えない限り住宅ローンを借りることはできません。
残念ですが、自己破産から10年経つのを待って審査に申し込んでください。
ちなみに、過去10年以内にご家族が自己破産をしていても審査に悪い影響はありません。
負債(ローン返済額)が大きすぎる
住宅ローンの審査基準の中には返済負担率というものがあります。
返済負担率とは、簡単に言うと収入に対する返済額の割合のことです。
例えば、月収40万円の人が月10万円の返済をしていたとすると、返済負担率は25%となります。
この返済負担率が一定以上になると、住宅ローンの審査に通りません。
住宅ローン以外の借入による返済額は、住宅ローンの返済額に加算され、返済負担率が計算されます。
住宅ローンの返済額が月10万円、その他のローンの返済額も月10万円だとすると、住宅ローン審査時には、月20万円の返済があるものとして返済負担率を計算します。
現在の借入額が大きいと、返済負担率が高くなってしまいます。
その結果、住宅ローンの審査に通りません。
住宅ローンを利用する可能性があるなら、余裕のできたタイミングで積極的に返済し、負担率を下げることが大切です。
収入に対しての借入れ額で返済負担率は求められるので、収入が多い方は既存の借入があっても問題がない場合もあります。
過度のローン返済の遅滞
過去に借入れの返済に遅滞があると審査に不利になります。
返済に過度な遅滞があると、住宅ローンの審査に絶対に通りません。
遅滞によって審査が完全にアウトになってしまう具体的な日数は、61日間です。
61日以上の遅滞があると、個人信用情報に「異動」と記されます。
異動と書かれている限り、住宅ローンの審査に通らないと思って下さい。
異動は遅滞解消後(遅れている分をすべて返済した後)5年間で消えます。
61日以上の遅滞により異動が記されてしまった方は、5年間待つしかありません。
勤続(経営)している会社が倒産寸前
金融機関はあなたの収入から貸し出せる額を計算すると同時に、返済し続ける能力があるかを判断しています。
そのため、当然収入のもととなる会社についても調査をします。
あまりにも会社が危険な状態にあれば、人員整理による解雇の危険が高まり、さらには会社自体がなくなってしまう可能性もあります。
そのようなリスクを背負ってまで住宅ローンを貸すメリットはないので、勤め先、または経営している会社の経営状況がかなり悪い場合、住宅ローン審査に通りません。
個人信用情報は簡単に確認することができる
ここまでで、絶対に審査に通らない4つの理由について解説しました。
あなたは当てはまっていませんでしたか?
・過去に返済の遅滞があり、それが異動となっているかわからない
・返済の遅滞を解消してから何年経っているかわからない
という方もいるのではないでしょうか?
過去の記憶があいまいで不安な方は、個人信用情報を確認することができます。
個人信用情報と調べて頂ければ、CICやJICCのサイトがヒットしますので、そこから確認してください。
ただし、注意点があります。
個人信用情報を確認する前に、注意点を知っておいてください。
個人信用情報を確認する注意点
個人信用情報は簡単に確認できますが、一つ注意しなければいけないことがあります。
それは、「個人信用情報を確認した」ということが個人信用情報に記載されるということです。
個人信用情報を確認すると、ローン審査に不利に働くことがあるかもしれないという情報を見かけました。
その理由は、個人信用情報を開示するということは、何か不安になるできごとが過去にあったということで、お金の管理に問題のある人だと判断されるからだそうです。
しかし、これは金融機関が発表しているわけではありませんので「こういう可能性もある」程度に理解して頂ければと思います。
これが原因で審査に落ちるということは無いでしょうが、審査に通るかどうかギリギリのときなどに、ネガティブな判断要素になるかもしれません。
まとめ
いかがでしたか?
この記事では、住宅ローンの審査に絶対に通らない4つの理由をご紹介しました。
あなたは当てはまっていなかったでしょうか?
今回ご紹介した4つの理由に当てはまっていなければ、ひとまずはセーフです。
あなたにはまだ、住宅ローンに通る可能性が残されています。
ただ、この記事をご覧になっているということは、何か不安なことがあるのだと思います。
しかし、不安だからといって諦めてしまっては、残された可能性を自分から捨ててしまうことになりますので、まだ諦めないでください。
住宅ローンの審査に通るために適切な行動をし、それでもダメなら諦めても遅くはありません。
こちらの記事で住宅ローンの審査に通るための方法をお教えしています。
この記事を参考に住宅ローンの審査について知って適切な行動をし、残された可能性を掴んで頂ければ幸いです。
住宅ローンの審査に通らない?まだ諦めないで!通る方法教えます
上でご紹介した記事を読んで頂ければ、あなたがローンに通る確率は確実に上がります。
しかし、もっと確実で簡単な方法もご紹介します。
その方法は、「プロに相談すること」です。
住宅ローンのプロといえば、住宅会社や銀行を思い浮かべる方も多いと思いますが、実はそれが大きな失敗のもと。
こちらの記事で詳しく説明していますので、ぜひこの記事を読んで間違った相談をしないようにしてください。
注文住宅の住宅ローン相談は銀行や住宅会社にしても意味がない!?
現在住宅ローンの残2000万ほどあります。
隣接する実家と我が家を増築したいと思い、5500万(2000万
+3500万円)の住宅ローンを組みたいと思ってます。
一括清算しましたが、最近まで消費者金融、キャッシング、リボ払いが865万円ありました。
遅延はありません。
解約は済んでます。
夫850万円
妻750万円
の年収です。
ローンは通りますか?
637799 様
ご質問ありがとうございます。
返済の遅延が無く、
全て清算されているということであれば、
あとは返済負担率だけの問題になると思います。
ご夫婦合算で35年返済で考えた場合、
返済負担率40%で約1億7000万円、
35%で約1億5000万円までの借入れが可能ですので、
通ると思います。
返済期間15年、
返済負担率35%で計算しても、
約7500万円借入れ可能なので、
だいぶ余裕があるのではないかと思います。
実家が古くなり建て替えを検討しています。
現在、カードローン(350万円)がありますが、2000万円の住宅ローンは組めますでしょうか?
夫56歳700万円、妻55歳300万円です。
KUTCULKL 様
カードローンの返済が月いくらあるのかわかりませんが、
世帯年収1000万円ということであれば、
最長24年返済の条件で、
返済負担率だけで考えると月25〜30万円程度の負担までは審査に通ると思います。
あとは、
カードローンの種類(銀行や消費者金融など)によって評価は変わるので、
今いただいている情報だけでの判断は難しいのですが、
銀行系のローンであれば問題なく審査に通るのではないかと思います。