生後3ヶ月ってどんな時期?成長の様子や特徴、注意した病気など
生後3ヶ月になると、首が座り始める赤ちゃんもいます。
あやすと、キャッキャッと声をあげて笑うようにもなります。
生後3〜4ヶ月にはお食い初めという、赤ちゃんが一生食べ物に困らないようにと生後100日前後に行う儀式もあります。
お食い初めは「百日の祝い」とも言われています。
少しずつお外にも慣れてくる頃なので、家族や親戚と一緒にお祝いをしてあげても楽しいですね。
今回は、生後3ヶ月の赤ちゃんの特徴とお世話のポイント、かかりやすい病気や注意すべき症状についてお話します。
体重が出生時の2倍になります
生後3ヶ月になると、抱っこをしていても腕にしっかりと重みを感じるほど大きくなります。
体つきもたくましくなり、成長の早い赤ちゃんはうつ伏せにすると頭を上げて、周りを見渡したりする赤ちゃんもいます。
男の子
体重 5.12〜8.07キロ
身長 57.5〜66.1センチ
女の子
体重 4.84〜7.53キロ
身長 56.0〜64.5センチ
授乳リズムも整える
おっぱいやミルクの飲み方が上手になり、一度に飲める量が増えてきます。
1日の授乳回数は、母乳の赤ちゃんの場合は多くて8回くらい、ミルクの赤ちゃんの場合は5〜6回程度にまとまってきます。
泣いてもすぐ飲ませるのではなく、次の授乳タイムまで抱っこしたり遊んだりして、間隔をあけましょう。
このころから見られる変化
生後3か月あたりから、あやすと声を出して笑うようになります。
淋しいとママやパパを目で追い、甘えるような泣き声を出すこともあります。
また、ガラガラなどを持たせると、少しの間なら握っていられるようになり、それを口に持っていき、見つめたりなめたりします。
そろそろ首もすわりはじめ、たて抱きやおんぶをしても頭がグラグラしにくくなりますが、まだずっと支えることはできません。
急にガクンと首が倒れてしまうこともあるので注意が必要です。
抱っこの際には首をしっかりと支えてください。
生後3ヶ月の赤ちゃんの特徴
3ヶ月頃から見られる特徴をまとめました。
赤ちゃんの成長は個人差が非常に大きいので、一般的によく見られる特徴だと考えてください。
3ヶ月になってこれらの特徴が見られなくても、あまり気にせず、赤ちゃんの成長をゆっくりと見守って頂ければと思います。
少しゆっくりと成長する赤ちゃんの場合、この時期に生後2ヶ月の特徴が見られることもあります。
生後2か月の赤ちゃんの特徴は、こちらの記事を参考にしてください。
夕方グズグズする「たそがれ泣き」
生後3ヶ月前後の赤ちゃんは、夕方になるとグズグズ泣くことがあります。
これは、「たそがれ泣き」「3ヶ月コリック」などと呼ばれるもので、原因はよくわかっていません。
夕方の忙しい時間帯だけに、ママやパパの方が泣きたくなってしまうかもしれません。
思い当たる原因を解決しても泣き止まない場合は、抱っこしてユラユラしたり、声をかけしたりしてあげてください。
たそがれ泣きをするようなら、夕食の準備などの家事は昼のうちに済ませておくこともおすすめです。
生後5〜6ヶ月頃には自然に治まることが多いので、あまり心配しなくても大丈夫です。
おっぱいのながら飲みや飲みムラ
授乳回数、間隔がだいたい決まり、夜中の授乳が少なくなってきます。
おっぱいやミルクの飲み方に余裕が出て来て、周囲をキョロキョロながめながら飲んだりする「ながら飲み」が出来るようになります。
一方、飲んだり飲まなかったりする飲みムラも出てきます。
しっかりと飲んでいるにもかかわらず、体重が減り続ける、ずっと機嫌が悪い、泣いてばかりいるなどの様子が見られる場合は、ママのおっぱいが出にくくなっている場合もあります。
おっぱいが張って痛い場合は、冷やしたりマッサージをして、なるべく柔らかい状態にしてあげてください。
また、飲みムラが出て来てしまった場合は、おっぱいが張ってしまった時に搾乳して母乳を冷凍保存しておき、赤ちゃんが足りない場合に飲ませてあげるのも有効です。
昼夜の区別がつく
日中起きている時間が長くなり、授乳の時間も決まってくるので、生活リズムを整えやすい時期です。
夜中は一度もおっぱいやミルクを欲しがらず、朝まで眠る赤ちゃんもいます。
おっぱいやミルクは足りているので、起こしてまであげる必要はありません。
夜寝かせる時間と朝起こす時間をなるべく一定にして、生活リズムを整えていきましょう。
かかりやすい病気や注意したい症状
生後3ヶ月の赤ちゃんは、便秘や下痢をしやすくなります。
水分不足や運動不足、粉ミルクとの相性の悪さなど、些細な変化で便秘になりやすくなります。
赤ちゃんの便は水分が多く、下痢と見分け方が難しいですが、下痢の場合感染症の可能性もあるので注意が必要になります。
便秘や下痢をはじめ、他にも3ヶ月の赤ちゃんの注意したい病気や症状をご紹介します。
便秘
便があまり出ていなくても、機嫌よくおっぱいやミルクをよく飲んでいる場合は、おへその周りを「の」の字を書くようにマッサージをして様子をみましょう。
4〜5日経っても便秘が改善されない場合は、綿棒の先をベビーオイルで湿らせて、1センチほどおしりに入れて刺激してみましょう。
あまりにも赤ちゃんのお腹がパンパンに張ってしまっていて、機嫌も悪い場合は腸閉塞の可能性もあるので、病院で診察してもらってください。
下痢
消化不良やアレルギーによって、下痢が起こる場合があります。
食欲があり、機嫌がいい場合は、多少便が柔らかくても心配はいりません。
月齢が低い赤ちゃんは、腸の発達が未熟なため水っぽい便がほとんどです。
下痢との見分け方が難しいですが、目安として、一回の便がおむつから漏れだすようなときは下痢を疑ってください。
下痢が長引く場合は、ノロウイルスやロタウイルスなどのウイルス性胃腸炎への注意が必要になります。
感染症のウイルスの場合、嘔吐や発熱を伴うことが多く、他にも、便から通常と違う臭いがするなどの特徴があります。
便の回数が多い、血が混じる、通常と違う臭がする、熱が38.5度以上などの様子が見られる場合は、感染症の可能性があるので、すぐに病院で診察してもらってください。
お世話のポイント
授乳間隔も落ち着いたり、昼夜の区別がついてくる時期なので、ママもゆとりが少しずつもてるようになり、赤ちゃんのお世話もより一層楽しさが増します。
しかし、まだまだ赤ちゃんのペースに合わせた生活は続きます。
ママやパパも、うまく肩の力を抜く時間を作ってください。
20〜30分程度のお散歩
天気のいい日に日差しを浴びながらお散歩をしましょう。
肌寒い日もあるので、はおりものを持ち歩きます。
湯冷ましや麦茶も忘れずに持ちましょう。
なるべく決まった時間に出かけるようにすると、生活リズムを整えやすくなります。
握ったり引っ張ったりする遊び
少しずつ握る力がついてくるので、柔らかいガーゼハンカチや、タオルなどを赤ちゃんの手に触れるように近づけ、握らせます。
上手に握れたら、引っ張りっこしてみましょう。
指の力がついてきて、少しの時間、ガラガラなどを持っていられる赤ちゃんもいます。
3〜4ヶ月検診
生後3〜4ヶ月は、赤ちゃんの体の発育や発達を診る重要な節目なので、多くの自治体で集団検診が行われます。
首のすわり具合、あやすと笑うか、股関節の様子や先天性の病気などが確認されます。
育児相談もあるので、日ごろ不安に思うことやわからないことがあれば、メモをしておいて何でも聞いてみましょう。
赤ちゃんの笑顔に癒されながら楽しい毎日を
毎日おっぱいやおむつ替えでバタバタだった毎日から、日に日にママやパパのホッと一息つける時間が持てるようになってきます。
赤ちゃんは毎日どんどん成長していくので、今を思う存分楽しんでください。
写真やビデオなどで、思い出をしっかりと保存しましょう。
3ヶ月の赤ちゃんは、にこにこ笑って天使のように愛らしく、見ているだけで疲れも癒されてしまいます。
たそがれ泣きなど、理由もわからず泣く赤ちゃんに不安になってしまうこともあると思いますが、それも成長の証です。
「時期的なもの」と大きく構えて、あまり考え込まないようにしましょう。
どうしても心配な場合は、健診のときに相談してください。
赤ちゃんの日々の変化を楽しみながら、今しかない瞬間を過ごして頂ければと思います。