勉強嫌いの子供。苦手意識を克服するための5つのステップ
何においてもみんなそれぞれ得意、不得意があるように、勉強が得意な子もいれば苦手な子もいるのは当然のこと。
大きな目線で子供の成長を見守ってあげられたらいいですが、自分の子供が勉強ができないと、心配になったり、焦ってイライラしてしまう親御さんは多いのでは?
子供の将来を考えると親としては、「何とかしてあげないと!」と思ってしまいますよね。
勉強が苦手な子供に、親はどのように勉強を教えてあげればよいのでしょうか?
この記事では、勉強に苦手意識を持つ子供への対処法を5つのステップでご紹介します。
まずは、焦らずにゆっくりと始めてみましょう。
苦手意識をもつ理由は?
勉強が苦手という場合、いくら勉強しても成績上がらず結果が得られないからという理由もあるでしょう。
この場合は、勉強のやり方が間違っていて、記憶に定着していないことが原因です。
例えば、教科書やテキストを、そっくりそのままノートに丸写しして、それで学習したつもりになっている・・・ということも。
勉強というものは、いくら長時間机に向かって勉強する姿勢を見せていたとしても、質が伴っていなければ勉強していないことと同じです。
他にも、勉強が苦手になる原因としては、復習をせず理解しないまま、先へ進んでしまっているという理由もあります。
たった一度で完璧に理解して記憶できる人は、ごくまれでしょう。
ほとんどの人が、覚えては忘れるを繰り返しながら理解を深め、記憶を定着させていくものです。
復習するというのは、面倒な作業でもあるかもしれません。
でも、復習せずにそのまま放置すれば、記憶はどんどん薄れて、やがて脳内から消えてしまうのです。
苦手意識を克服するための5つのステップ
勉強に対する苦手意識を克服するためには、親御さんの根気強いサポートが必要です。
以下の5つのステップを踏まえて、毎日少しずつ努力を積み重ねていきましょう。
「ちょっとやってみる」を積み重ねる
まずは、とにかくちょっとやってみましょう。
苦手科目であれば、難易度をぐんと下げて、ポンポンポン♪と簡単に正解できるところからスタートしましょう。
やってみたら、「できたね!」→「はい、今日はおしまい!」というように、正解できるところから毎日スモールステップで進めていき、小さな達成感を毎日積み重ねていくことがポイントです。
そして、少し難しいところまで進んだら、簡単に正解できるようになるまで繰り返しやってきます。
「できた!」という体験を何度も積ませることが、勉強に対する意欲を引き出していくコツです。
そして、どんなに簡単な問題でも、「すごい!やったらできるね!」「これができれば、次もいけるよ!」などとほめながら、自信がつくように励まし続けましょう。
一見遠回りのように見えても、こうして少しずつ着実に進めていくことが苦手意識の克服につながります。
結果ではなく過程を評価をする
結果を評価するのではなく、取り組んでいる過程を評価をしましょう。
そして、ほんのわずかな変化でも評価してあげてください。
「今まで嫌がって全く手をつけなかったのに、少しでも取り組めるようになった!」ということでも、大きな進歩です。
もちろん少しやってみたところで、成績が上がるというのは甘い考えでしょう。
結果が出るまでは、時間がかかるもの。
ですから、なかなか成績が伸びなかったり、前よりもテストの結果が悪くなってしまったとしても、決してマイナスの評価をしてはいけません。
「頑張っていた姿をちゃんと見ていたよ!えらかったね!このまま続けていけば、もっと出来るようになるよ!」というように、子どもがやる気を失わないように、プラスの言葉掛けを意識しましょう。
「頑張れれば、認めてもらえる!」という意識をもたせることで、子供のやる気を引き出し、やがては苦手意識の克服につながります。
勉強ができない子供と向き合うときは、焦りは禁物です。
結果を急がず、今やらなければならないことを前向きに一歩一歩進めていきましょう。
好きな科目8割、苦手な科目2割
勉強時間の振り分けは、好きな科目8割、苦手な科目2割でOK。
そして順番としては、好きな科目をやってから苦手な科目を少しはさんで、最後は好きな科目で終わるという流れがベストでしょう。
好きな科目で自信をつければ、苦手意識を薄める効果をもたらしてくれるからです。
さらに、好きな科目で苦手な科目を挟んでしまうことで、勉強のモチベーションが最後まで持続でき、気持ち的にも楽に続けられるでしょう。
復習に重点を置く
どんなに勉強しても成績が伸びないという場合は、復習のほうに重点を置くようにしましょう。
「毎日、復習の時間を設けて、余力があれば予習をする。」というように習慣づければ、だんだんと記憶力も倍増して、勉強に手ごたえを感じるようになることでしょう。
復習を積み重ねていくと、次第と基礎力が身に付きます。
しっかりとした基礎力をつけておくことが、応用力につながるのです。
勉強以外に得意なことを伸ばす
勉強が苦手な子供には、勉強以外に得意なことをさらに伸ばしてあげましょう。
でも、「うちの子の得意なことってなんだろう?」と思った親御さんもいらっしゃるのでは?
得意というのは、“他人よりも勝っていること”ではありません。
そうではなく、「子供が好んでよくやっていること」を得意なことととらえてみてください。
昆虫採集が好きだったり、本を読むことが好きだったり、歌うことや絵を描くことが好きだったり、どんなことでもいいのです。
「好きこそ物の上手なれ」というように、好きなことであれば熱心に取り組めますし、 上達も早いはずです。
なにより、その子に大きな自信をもたらしてくれます。
自分に何か一つでも自信が持てることがあれば、他のことにも「やってみよう!」という意欲が湧いてくるものです。
子供が好きなことを見つけて、とことん打ち込ませてあげてください。
まとめ
地道にコツコツと勉強していれば、急に理解できる時が来ます。
勉強ができない子どもが、苦手な部分を理解するには、長い時間がかかります。
それでもあきらめず、毎日努力を積み重ね続けることが大切です。
親は焦らずに、忍耐強く付き合い、そして見守ること。
決して目の前の成績だけにこだわらず、親自身も学びを楽しむ姿勢を見せることが大切ですね。
それから、勉強は、できるだけ楽しくなるように工夫しながらやるのが一番です。
計算問題にゲーム的な要素を取り入れてやるもよし、かるたやトランプなど自然に知能が育つような遊びをたくさんしてください。
楽しんで勉強するにはどうしたらよいか、工夫しながら学びの楽しみを教えていきましょう。