幼児期の運動遊びはとっても大切!運動が心と体にもたらす効果とは
赤ちゃんのうちは家にこもることも多いと思いますが、子どもが1歳、2歳になっても、そのまま家の中だけでのんびりと過ごす生活をしている…なんて方はいらっしゃいませんか?
家に閉じこもってばかりいては、母子ともに運動不足になってしまいますよ。
「でも、まだ子どもも小さいし…。」なんて思わないで下さい。
幼いうちから運動遊びをすることは、子どもの成長にとっても大切なんです。
思いっきり身体を動かして、遊びながら運動することで、体の健全な発育だけでなく心の発達にも効果をもたらします。
では、運動遊びをすることで、具体的にどのような効果が期待出来るのかご紹介しましょう。
運動遊びがもたらす5つの効果
幼児期は、生きていくために必要な運動能力の基本を身に付ける大切な時期だと言われています。
幼児期の運動遊びがもたらす効果は5つあります。
体力・運動能力の向上
まずはやはり、体力や運動能力の向上です。
運動をすると心肺機能のベースが高まり、体力がつき持久力もアップします。
持久力のある体は疲れにくく、物事に取り組む時の集中力や継続力、忍耐力を持つための基礎となる大切なものです。
また、幼児期は神経系の器官の発達が目覚ましく、力加減のコントロールなど自分で自分の動きを調整する能力がきたえられ、けがや事故を防止できる力が身につきます。
つまり、運動遊びはただ体力をつけることだけでなく、生活において必要な力を養うことにつながるのです。
バランスのとれた丈夫な体をつくる
幼児期に適した運動遊びは、バランスのとれた丈夫な体づくりにもつながります。
体調不良ややる気の低下を防いで、身体的にも精神的にも疲れを残さない効果があると考えられてます。
さらに、運動によって、日常生活をスムーズに送るための体の使い方・バランス感覚を身につけることができます。
身のこなしを自然に学べるので、転びにくくなり、もし転んでしまっても転び方が上手になるため、大きなケガや事故の予防にもつながります。
そして、運動をすると骨が丈夫になり、骨の周りの筋肉も運動により強化されるため、より骨折しにくい体をつくることができます。
脳の発達を促す
運動をすると、特に小脳が発達することが分かっています。
小脳は理系や芸術系をつかさどる脳です。
刺激を受けることで、これらの才能が伸びるきっかけにもなります。
また、頭と体を使う運動は神経伝達物質の量をアップさせ、判断能力や反射神経をきたえることができます。
心を育てる
幼児期の運動遊びは、子どもたちの心の育成にもいい影響を及ぼします。
幼児にとって体を動かした遊びなど、思い切りのびのびと動くことは、健やかな心の成長をうながします。
勝敗のある運動や遊びを通じて、勝つこと・負けることを体験すると、達成感やくやしい思いなど様々な感情を味わうことができます。
自分たちなりの遊び方やルールをつくり、遊びを変化させていこうとすることは、創造力を豊かに育むことにもつながります。
遊びの中で成功体験を重ねることにより、自信や意欲が生み出され、運動以外にも積極的になれることが期待できるでしょう。
そして、思いっきり体を動かすことはストレスの発散・耐性をつけることにもなり、強い心を育てます。
社会適応能力を高める
幼児期には、少しずつたくさんの友達と群れて遊ぶことができるようになってきます。
その中でルールを守ったり、場面によっては自分の欲求を我慢して相手にゆずったりしてコミュニケーションを取り合います。
そうすることで、協調し社会性を養うことができのです。
運動能力が高いほど、社会性、がまん強さ、リーダーシップなどの面で、前向きになれると言われています。
運動遊びをたくさん経験する中で、心の働きや性格形成にプラスの影響があると考えられるのです。
幼児期に適した運動方法
幼児期の運動遊びのポイントは、とにかく思いっきり遊ばせることです。
自由に遊ばせて様々な動きを体験させることが、幼児の運動能力向上には一番なのです。
幼児期は、脳や神経系が盛んに発達する時期で、7~8歳にその発達がピークに達します。
この時期に習得した動作は大人になるまで体が覚え、年をとっても忘れません。
そのため、この時期に遊びや運動を通して、スポーツに必要な基本的動作を数多く体験させることが大切なのです。
基本的動作とは、走る、ける、打つ、とぶ、投げる、泳ぐなどの動作です。
それでは、幼児期に適した運動方法を年齢別にご紹介しましょう。
1歳から2歳頃
子ども達の体の発達を見た時に、いきなり複雑な運動は向きません。
体の筋肉を1つずつ動かす基本運動をして遊ぶ時期です。
この時期に大切なのは、五感を刺激すること。
親子でお散歩をして、草や花に触ったり、土や芝生を歩いたりするだけでも体や心へのいい刺激になります。
3歳から4歳頃
3歳児になると、身体能力や精神面がぐんと発達して今まで以上に活発になり、遊びの幅も広がります。
体のバランスを取る動きや、体の軸を移動させる動きができる遊びを経験させてあげるといいでしょう。
体のバランスをとる動き(立つ・座る・起きる・寝転ぶ・回る・ぶら下がる・転がる)
体の軸を移動する動き(歩く・走る・とぶ、登る・下りる・すべる・はう)
三輪車・キックボード・ストライダー(ペダルのない自転車)
運動能力が高まる時期なので、乗り物に上手に乗れるようになります。
思いっきり体を動かして遊ぶことができるので、とてもいい運動になります。
3歳のお誕生日にプレゼントされてみては?
鬼ごっこ
4歳になると鬼ごっこのような単純なルールの遊びであれば、理解し遊ぶことができます。
いい運動になりますし、協調性や主体性が育つ効果もあります。
<室内でできる運動遊び>
ダンス
子どもが好きな童謡やアニメの歌を流しながら、親子一緒に体を動かすことをオススメします。
映像を見せると注意がそれてしまうので、音楽だけ流すようにしましょう。
リズムに乗って自由にダンスをするだけで、普段はあまり使わない筋肉も動かすことができます。
逆ピラミッド
背中合わせに座り、「せーの!」でお互いの体重を背中で受けながら立ち上がります。
体全身の力を使った運動になり、バランス感覚を養うこともできます。
新聞紙チャンバラごっこ
新聞紙を筒状に丸めて剣にしてチャンバラをします。
単純な遊びですけれど、相手の動きに反応し動作を切り替えたり、道具を上手に操ったりする能力をきたえることにもつながります。
目隠し迷路
タオルなどで目を隠して、あらかじめ決めておいた目的地まで、家の中を探検します。
暗闇の中で自分と物の位地を把握する空間認識能力がきたえられ、バランス感覚も養うことができます。
風船バレー
柔らかい風船で下に落とさないように円になってバレーをします。
手足の運動にもなりますし、動体視力もきたえることができます。
4歳から5歳頃
4歳になるとだんだんと走るスピードも速くなり、ケンケンやスキップなどもできるようになってきます。
そして、体をスムーズに動かせるようになり、ボールや縄などを上手につかんだりコントロールできるようにもなる時期なので、用具を使った遊びを取り入れることをオススメします。
用具などを操作する動き(持つ・なげる・運ぶ・転がす・とる・つむ・ける・押す・引く・ほる)
公園の遊具遊び
公園にあるさまざまな種類の遊具のほとんどが遊べるようになるのが4歳児です。
ブランコではひとりでこいで遊べるようになりますし、早い子は立ちこぎもできるようになります。
ブランコでは、全身の筋肉に刺激を与え、バランス感覚を養う効果が期待できます。
キャッチボール
相手めがけて上手にボールを投げたり、受けたりすることで視覚を使い距離感を体で学びます。
ゆっくり山ボールを投げたりまっすぐの強いボールを投げたりいろいろ変化させたら効果倍増です。
自転車
体力もついてきてバランスも上手くとることができるようになる4歳は、自転車デビューがベストな時期です。
自転車は脚だけではなく、上半身の筋肉にも刺激を与えることができるんです。
4歳のお誕生日のプレゼントに最適ではないでしょうか。
だるまさんが転んだ
鬼が木や柱などに顔を伏せて「だるまさんが転んだ!」をいう間に、遠くのスタートラインからみんなが鬼にタッチするため近づいてきます。
「だるまさんが転んだ!」を言い終わると同時に鬼は振り返りますが、その時みんなはピタッと動きを止めます。
反射神経や俊敏性(しゅんびんせい)、バランス感覚を養えます。
<室内でできる運動遊び>
落としたら負け!ゲーム
ボールや風船を次々にパスしていき、落とした人が負けというゲームです。
チームに分かれて、スプーンにピンポン玉をのせてそれを次の人のスプーンにのせていくリレーなど、さまざまに工夫することができます。
協調性や集中力を高めることができるでしょう。
的あてボウリング
ボールを数メートル先の柱を的に転がしてみます。
距離を変えてみたり、片手投げなど投げ方も変えてみましょう。
投げる強さの感覚を自分なりに考えるので、力のコントロールの仕方を学びます。
5歳から6歳頃
動き方がスムーズになり、ボールをつきながら走ったり、集団でルールを用いて遊んだり、複雑な動きができるようになる。
多種多様な動きを取り入れた遊びがおすすめです。
友達と一緒にルールを考えたり、工夫して遊ぶことで、物事への意欲や協調性がぐんと伸びる時期です。
ドッジボール
人数がたくさんいればみんなが大好きなドッジボールもできますね。
ドッジボールには、走る、つかむ、投げるなど色んな動きが含まれています。
ボールの目まぐるしい動きに反応しなければならないので、激しい運動になります。
アレンジ鬼ごっこ
ちょっとアレンジした鬼ごっこで遊んでみるのもオススメです。
氷鬼や色鬼・ケイドロ・手つなぎ鬼の他にも、自分たちでルールを考えて遊んでみると楽しいですよ。
ブレイブボード
6歳頃になりますと、行動範囲が広がりますからブレイブボードを乗り始める子も多いでしょう。
板の前後に1つずつしかタイヤがついていないので難しいかと思ってしまいますが、器用に乗りこなします。
ブレイブボード特有の体をひねるという動きで、動体バランスをきたえ、体軸まわりの筋肉に刺激を与えます。
<室内でできる運動遊び>
かかしケンパ
足にサイズ大の丸を縦に並べて書き、ケンケンと続くところは〇一つ。
両足で立つところは〇二つ並べたものを書きはみ出ないように往復します。
片足のバランス力も使いますし、筋力も鍛えられます。
フルーツバスケット
椅子取りゲームの一種です。
フルーツに限らず、「メガネをかけている人!」とや「スカートをはいている人!」などと言って、ルールをアレンジして遊ぶこともできます。
反射神経の遊びなので、脚力や俊敏性をきたえるのはもちろん、とっさの判断力を育むトレーニングにもなります。
だるまさんが〇〇した
だるまさんが転んだ7の要領で、鬼が指定したポーズをして止まるという遊びです。
ルールを複雑にすることは、思考力や集中力をきたえることにつながります。
大根抜きゲーム
大根抜きゲームは、大根役・鬼役の子に分かれて遊びます。
畑の大根を抜くように鬼役の子どもに足を引っ張られるゲームです。
勝敗を決める遊びでは、子どもはより必死になり夢中になれるので、楽しみながら体を思いっきり使った運動することができます。
まとめ
幼い子どもの運動遊びに付き合うのは、親も体力が必要になるので大変ですよね。
外に出ると危機管理もしないといけないので、家でテレビやスマートフォンを見せて過ごす方が親としては楽です。
でも、成長の目覚ましい時期に、室内にばかりこもっていては心にも体にもいい影響があるとは言えません。
親子で室内でできる運動遊びもご紹介しまいたが、外でしっかり身体を動かして遊ぶことに比べたら、やはり物足りないものです。
体力が無限にあるとも思える子どもの相手をするのはとても大変。
夫婦で協力し合っていくことが大切ですね。
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外に出て、家族みんなで一緒に思いっきり遊んでみませんか?
休日のお天気のいい日には、家族でピクニックに出かけ、遊具やアスレチックなどで遊ぶのも楽しいですよね。
上手に出来るようになるのに時間がかかる子、何でもすぐ出来ちゃう子と個人差があるので、遊ばせながらも他の子と比較してしまい、我が子が出来ないことにやきもきしてしまう親御さんもいると思います。
でもそんなことは気にしないで、楽しく遊べたらそれでいいんです!
今しなかいこの瞬間を、悔いのないように親子で思いっきり楽しんでください。
子どもをしっかりと遊ばせることは、子どものストレス発散にも繋がります。
え?子どもにストレスなんてない?
もしかすると、子どものSOSサインを見落としているかもしれません。
幼い子どもの世界にだってストレスが!SOSサインを見逃さないで!