専業主婦から働く主婦に!仕事復帰の不安解消法や仕事の探し方を紹介
「子どもも大きくなって、子育てにひと段落ついたし、そろそろ働きにでようかな。」
「家にこもっていてもつまらないし、何か仕事を始めたいな。」
事情は様々ですが、結婚や出産を機に、仕事を辞めて家庭に入ったけれど、「もう一度仕事復帰したい」と考えている専業主婦の方は多いのではないでしょうか。
しかし、仕事を辞めてからブランク期間があると、「仕事についていけるのかな?」「仕事と家事の両立はできるのかな?」といったような不安を感じてしまいますよね。
いざ仕事探しを始めようと思っても、何を基準に、どうやって選んだらよいのか悩んでしまう方も多いと思います。
仕事のブランク期間が長く、仕事復帰に不安を抱えていらっしゃる専業主婦の方に向け、仕事復帰に対する不安解消法や、自分に合った仕事探しの進め方について書きました。
仕事復帰の際の参考にして頂ければ幸いです。
仕事復帰に対する不安を解消する
仕事から離れていた期間が長いと、不安が大きくてなかなか踏み出せないものです。
まずは、仕事復帰に対する不安を解消しましょう。
家事や子育てとの両立への不安
仕事を始める際に気を付けることは、家族全員の同意を得ることです。
たとえ数時間のパートであったとしても、仕事が終わって自宅に帰ってからも、家事や子育てに大忙しと言う方がほとんどです。
家族のサポートがなければ、いっぱいいっぱいになって疲れてしまいます。
家族とよく話し合い悩みを共有してください。
家事の役割分担を決めるなど、家族みんなの理解とサポートを得ることで、仕事復帰に対する不安が軽減します。
また、子どもが病気やケガをした場合に、周りに子どもを預けられる場所があるか確認するなど、どのように対応するか相談しておくとよいでしょう。
ブランクが長くて仕事についていけるか不安
専業主婦の間は、家事や子育ての他にも、学校役員会でのパソコンを使う作業や、進行やまとめ役、ママ友との関係構築などで、段取り力や忍耐力、コミュニケーション力などが養われています。
専業主婦の経験を強みに出来る仕事を見つけることで、仕事復帰に対する不安を軽減できます。
頭で考えているよりも行動をしてしまったほうが、案外うまくいくものですよ。
それでも仕事復帰の壁を高く感じる方は、まずは仕事の感覚を取り戻すために、1ヶ月以内の超短期パートから始めてみてはどうですか?
超短期パートであれば、深い業務知識やスキルがなくても、すぐに作業に取り組むことが出来る仕事がほとんどです。
はじめの一歩を踏み出すことが出来れば、自信もつきますし、次のステップにもつながります。
自分に合ったワークスタイルを考える
最初に決めておきたいのが、「1日何時間、週何日働くか」ということです。
希望する勤務時間によって、雇用形態が変わってきます。
それぞれの雇用形態の働き方スタイルをみて、どのスタイルが自分に合っているかを考えましょう。
正社員
毎月の給料も安定していて、社会保険にも加入できますし、福利厚生も充実しています。
さらに、雇用期間が決まっていないところがほとんどなので長く働けるのも魅力です。
その反面、入社直後は時短勤務制度は利用できないケースがほとんどで、フルタイムでの勤務を覚悟しておかなければなりません。
正社員で働くのであれば、残業の有無や有給などについても確認しておきましょう。
責任ある仕事を任されることが多く、家事と仕事の両立に不安を感じている方は、慎重に考えてください。
契約社員
「契約社員」が「正社員」と違う点は、「雇用期間に定めがある」という点です。
また、正社員とは給料や福利厚生に差がある場合もあるので、応募する前に確認しておきましょう。
契約社員で募集しているところの中には、「社員登用制度」がある会社も多く存在します。
仕事や職場環境に慣れてから正社員を目指せる制度なので、最初から正社員で働くよりもハードルは低くなります。
パートタイム
時給制が多く、シフトで勤務時間が組まれているので時間管理がしやすい点がメリットです。
正社員と比べ賃金は安いですが、自身の希望に合わせた働き方が出来るという点から、パートタイムという雇用形態を選ぶ主婦の方はたくさんいます。
派遣社員
人材派遣会社に登録をすると勤務先を紹介してもらえます。
雇用契約が実際に働く会社との間には無く、雇い主は人材派遣会社となります。
派遣会社が仲介してくれるので、就職活動も容易であり、就業後のサポートも充実しています。
時給制が一般的で、社会保険も派遣会社で加入することができます。
在宅ワーク
仕事の発注元とは雇用契約を結ばずに、仕事を請け負うスタイルがほとんどです。
良く聞く在宅ワークに「内職」があります。
子どもが小さいうちは外に働きに出ることが難しいので、在宅での仕事を選択するのも1つの手段です。
在宅での仕事は単価が安く、なかなか稼げないイメージがありますが、良い仕事に当たれば毎月5~6万程稼いでいる人もいます。
仕事に求める条件を決めておく
専業主婦が仕事を探すとなると、独身の頃のように融通が利かないことも色々と出てきます。
働いてから後悔することのないように、家庭のことも考えて慎重に考えなければいけません。
自身の生活に合った仕事を見つけるために、下記の1~4を参考に仕事に求める条件を決めておきましょう。
短時間勤務が可能
時間に余裕がない生活というのは、心理的にも余裕が持てなくなる傾向があります。
家事と仕事の両立が出来るか不安な方は、短時間勤務が可能なお仕事を選びましょう。
短時間で高収入は望めませんが、フルタイムよりも家事や子育ての時間が確保しやすく、自分にも家族にもそれほど負担をかけずに働けます。
勤務地が近い
子どもを保育園や幼稚園に預けて働くママとしては、急なお迎えなどにも対応出来るように、自宅や園に近いところで勤務先を選びたいところです。
仕事帰りに買い物や、お迎えをパパッと済ませて帰宅できる勤務地だと、時間を効率よく使うことができます。
シフトの融通が利く
子どもが長期休みの時や、子どもが病気になった時のことも考えておく必要があります。
急な高熱が出た時など、預け先がなかったり頼れる人がいなければ、仕事を休んだり早退しなければいけません。
子育て世代の方が多く働く会社や、数人で同じ業務を行っているところでは、急な休みや早退に対して周囲の人たちの理解が得られ、柔軟な対応をしているところが多いようです。
休みの曜日や勤務時間が決まっている
土日祝の休みや子どものお迎えまでの勤務時間を希望していても、「仕事が忙しいので休日出勤して欲しい」「ちょっと残業をお願いできないか?」などと言われたりするケースもよくあります。
自分の働ける曜日と勤務時間は、明確にしておくべきです。
休みの曜日や勤務時間については、応募時や面接の際にしっかり確認しておかないと、後々出勤をお願いされた場合に断りずらかったりしますので、はっきりとさせておきましょう。
自分なりに仕事をするうえで大切にしたいことをまとめて、優先順位を決めておくのがオススメです。
仕事に求める条件が多ければ、条件をすべて満たす職場を見つけることは難しいですが、優先順位を決めて上位いくつかに当てはまる仕事を探していくと、選びやすくなります。
専業主婦におすすめの仕事8選
家事や子育てに色々と制約がある専業主婦に、おすすめの仕事をご紹介します。
受付スタッフ
接客業なので、人と関わることが好きな方であれば向いている業務です。
残業がないことが多いので、主婦には嬉しいですね。
また仕事内容によっては、パソコン操作が必要な仕事先もあるため、その点は応募前に確認しておきましょう。
医療事務
医療事務として活躍できるのは、病院や薬局、歯科医院などの医療現場です。
医療事務のお仕事内容は、会計業務や診察の受付、レセプトの作成、カルテ管理などがメインとなります。
比較的拘束時間が安定しているというメリットがあり、主婦に人気の仕事です。
医療事務の仕事には、”資格必須”という決まりはありません。
未経験や医療事務の知識がなくても就職することは可能です。
とはいっても、レセプト計算には専門知識が必要なうえ、医療機関という性質上ミスは絶対に許されませんので、難易度の高い仕事といえます。
事務スタッフ
事務と言っても、書類の作成からパソコンでのデータ入力、備品の調達や電話対応、来客応対など、仕事内容は幅広く様々です。
基本的にパソコンを使っての仕事になるため、パソコンの基本的な知識を持っていると、より採用がされやすくなります。
貿易関連や銀行員の場合は資格が必要であったり、経験者優遇という場合がありますが、一般事務業務の場合は、未経験から始められるところもあるのでチャレンジしてみてください。
企業によっては、フルタイムで常駐する程の業務を必要としなかったり、短時間勤務が可能なところもあります。
また、一般企業では土日休みが一般的なため、家族との休みが合わせやすいところもメリットです。
レジフタッフ
スーパーなどの会計を行う仕事です。
立ち仕事なので、忙しい店舗であれば体力的にキツイと感じることもありますが、時間があっという間に感じられる仕事でもあります。
スーパーなどのレジスタッフだと、帰りに夕ご飯の買い物ができるなど、主婦には何かと効率的で便利な職場です。
短時間勤務が可能で、働いている方も同じ主婦の方が多いので、お互い困った時にシフト交換するなど、融通が利かせやすいこともあります。
飲食店スタッフ
テーブルへの案内や料理の配膳、店舗によっては簡単な盛り付けなどを任せることもあるようで、主婦の経験が活かせる仕事です。
ランチタイムの繁忙な時間帯のみといった短時間勤務が可能で、時間的融通が利きやすいこともメリットです。
また、多くのレストランでは社割や無料で、昼食を取れるので節約にもなり嬉しいですよね。
コンビニスタッフ
24時間営業をしているコンビニでは、よく求人募集をしています。
シフト制で、昼間は主婦パートの方が、夕方や土日は学生アルバイトさんが勤務するというスタイルが主流なので、土日休みや長期休暇が取りやすく、短時間勤務からOKなど、時間的融通が利くお仕事です。
また、店舗が多いので近い勤務地を探している方にはおすすめです。
レジや接客、商品の品出しや発注、郵送物の手続きなど、最初は仕事の多さに驚くかもしれませんが、少しづつ覚えていけば問題ありません。
コールセンター
本格的に稼ぎたい方にはおすすめの仕事です。
コールセンターでの仕事は主にインバウンド(受信業務)とアウトバウンド(発信業務)に分かれており、この二つの業務内容は全く異なります。
インバウンドは、お客様からの様々なお問い合わせに答えることが業務になり、アウトバウンドでは自分がお客様へ電話をかけて、商品やサービスの営業することが主な仕事内容になります。
シフト制で休みを決めるところが多いため、育児との両立もしやすい仕事でもありますが、アウトバウンドの業務の場合はノルマなどが課せられたり、精神的なプレッシャーが強い職場もあります。
調理スタッフ
病院・学校などの食事の調理を行う仕事で、主婦の経験が活かせる仕事のひとつです。
基本的に、一年を通して繁忙期がありませんが、小さい子どもやお年寄りや病気の方が食べる食事を作る仕事なため、非常に衛生面での配慮を求められます。
また、勤務条件を満たせば、調理師免許の受験資格が得られるため、スキルアップを目指したい方にもおすすめです。
おすすめの仕事をさらに詳しく知りたい方は、こちらを参照してください。
どこで仕事を探す?
専業主婦の仕事探しには、さまざまな方法があります。
自分に合った方法をいくつか併用してみてください。
求人サイト
インターネットで求人サイトを使うのが1番定番の方法です。
求人サイトに公開されている求人は多く、検索条件をいくつかにしぼることでスピーディーに効率良く仕事探しができます。
ハローワーク・求人誌
地域密着型の求人誌やハローワークで探す方法もあります。
ハローワークもインターネットで気軽に検索することができるのでお勧めです。
地元を中心的に求人をしているので近隣の情報を検索することができます。
マザーズハローワーク
女性限定となっており、子育て中の求職者が主な対象となっています。
子どもの遊び場が相談窓口の後ろに設置されていたり、授乳室やおむつ替え台があったりと子どもを連れていきやすい環境が整えられているハローワークです。
そんなマザーズハローワークは、現在全国21ヶ所で開所されており、ハローワークに集まるすべての仕事の情報が、マザーズハローワークでも公開されています。
派遣会社に登録する
登録するだけで、仕事情報をもらい、紹介してもらうこともできます。
幅広い条件の仕事を与えられるメリットがあり、その仕事を引き受けるかどうかは自分次第で、強要されることはありません。
仕事復帰に役立つ資格5選
資格は、仕事復帰を考える方を後押ししてくれる心強い味方になります。
個人の知識やスキルをアピールできる強い武器になるだけでなく、自信を得ることもできます。
仕事復帰に役立つ資格5選をご紹介します。
簿記検定
経理はどの会社にも存在するため、経理職の応募案件はとても多いのが特徴です。
日商簿記の資格を取得するには、通信講座や通学をして勉強する方法もありますが、やる気さえあれば独学でも勉強ができます!
2級まで取得できれば、求人量は大幅に増え、就職にはかなり有利になります。
医療事務
医療事務の仕事は、日本の高齢化、医療保険の複雑化で需要は今後大きく増加していきます。
資格がなくても応募ができる求人もありますが、事務を円滑に行える人材が必要とされるので、資格をもっていれば就職に有利になります。
医療事務の講座は通信・通学講座があり、通信講座を選べば、自分の生活ペースに合わせて家事や育児のすきま時間を利用しながら勉強できます。
試験も在宅で受験が可能なものがあるので、小さい子どもを持つママには嬉しいですよね。
調剤事務
調剤薬局にて受付や会計・調剤補助などを行う業務です。
院内薬局ではなく病院の外にある調剤薬局が増えており、調剤事務の需要は高まりつつあります。
勉強範囲が医療事務などと比べて狭いので、手軽に勉強できるという利点があります。
資格がなくても応募できる求人もありますが、応募者多数の場合は有資格者が優遇されますので、資格をとっておきましょう。
調剤事務の勉強の方法には、通信・通学講座・独学と3つの方法がありますが、効率を考えると独学で資格を取ろうという人は、ほんの一握りです。
登録販売者
ドラッグストアや薬局等で「登録販売者」の名札をつけている人を見かけたことはありませんか?
薬剤師か登録販売者がいないと薬は売ることができません。
登録販売者が扱える薬は一般医薬品の9割以上であり、薬剤師不足が懸念される中、登録販売者への期待は高まっています。
資格を持っている人に対して資格手当を出しているところが多く、パートで働くにしても時給アップが狙えて、フルタイム勤務の正社員としての募集にも対応できる資格です。
登録販売者は国家資格ですが、取得は超難関というわけではありません。
薬学の知識がある人なら独学でも充分合格できそうな資格ですが、そうでない方は通信・通学講座での勉強をおすすめします。
保育士
働くママが増加し、保育所への入所の希望も増える一方で、保育士不足から待機児童が多く存在している現状です。
厚生労働省では、保育士への待遇改善や資格取得者を増やすための様々な取り組みを行われています。
大卒以上の学歴を持った方であれば、学校に通わなくても通信講座+国家試験合格で保育士になることができます。
受験資格に年齢制限はないので、何歳からでも保育士を目指すことが可能です。
国家資格なので、決して簡単な試験ではありませんが、対策講座が充実しており、未経験者でも十分に目指せます。
まとめ
長いブランク期間を経て働く場合は、ペースをつかむまでなかなか大変です。
仕事を頑張りすぎて体を壊したり、家庭環境が悪くなってしまうのなら、収入が増えても豊かな気持ちではいられません。
前もって家族と話し合うことはもちろん、無理のない範囲から始めて、余裕を持ちながら前向きに取り組めるように調整してください。
少しの時間仕事をすることで、子どもとの時間をより大切にできるママもたくさんいます。
仕事も家族の時間も楽しめたらベストですね!