早生まれは損?私が見つけた早生まれのメリット【育児奮闘記】
私の幼稚園年少の息子は、2月生まれの早生まれです。
保育士をしている友人たちからは口を揃えて「早生まれは損」と言われていました。
息子が幼稚園に入るまでは、早生まれについてそれほど意識をしていませんでしたが、今では損だと言われた意味がよくわかります。
同学年の遅生まれの子に比べて頭も体も発育していないので、勉強も運動も同学年の中でできないことが多いんですよね。
特に小さい頃の数ヶ月はとても大きな差が見られます。
早生まれのお子さんを持つお父さんやお母さんには、きっとご理解いただけると思います。
確かに勉強や運動はどうしても同学年の子達に比べてできないことも多いですが、早生まれは本当に損なのでしょうか?
そういう私も最近までは「早生まれの息子は損だ」という思いにとらわれていましたが、よくよく考えるとそんなことも無いなと気付きました。
早生まれは損じゃないですよ!
お子様が早生まれでかつての私と同じ「早生まれは損」という悩みをお持ちなら、この記事を参考に思考転換して頂ければと思います。
早生まれとは?
4月2日~12月31日までの間に誕生日がある人を「遅生まれ」と呼びます。
早生まれの悩みと親の本音
ある参観日、早生まれの子の机にだけシールが貼られている事に気が付きました。
お世話が必要な席の目印だそうです。
差別されているような、複雑な思いでした。
息子の工作や絵は、大人が手を加えたであろうと思わせるほどに毎度綺麗に仕上がっています。
例え綺麗にできていなくても、そのままの息子の作品が見たいです。
遅生まれの子どもたちのおままごとや鬼ごっこには、いつも入れてもらえません。
仲間外れと言うか、そもそも眼中にないと言うか・・・
先生が要求するレベルは出来る子レベルなので、お迎えの時は毎回「あれこれが出来ていません。家でちゃんと練習していますか?」などと言われて撃沈。
お迎えくらい気持ちよくさせて下さい。
幼稚園で唄う歌の中で「何にも一人で出来ない子はダメな子〜♪」というフレーズがあるらしく、息子は「僕はダメな子」と落ち込む。
そんな歌作ったの誰?
最近はクラスでお手紙交換が流行っているとママ友が楽しそうに話していました。
まだ息子は字が書けません。みんなもう字が書けるんだ。
子ども同士で一緒に帰る約束をしている子もいます。
「今日は〇〇君の家でみんなで遊ぶ約束なんだ」わざわざ私にまで報告してくれてありがとう。
まだ息子は約束なんて出来ません。
遅生まれの子どもを持つお母さんたちとは話が合わないと感じることもあります。
というか話を聞いただけで自分が凹んでしまうのです。
「でも、手のかかる子の方が可愛いって言うし♪」
なんて何でも出来ちゃう子どもを持つお母さんに言われても全く響きません。
むしろ嫌味にしか聞こえませんでした。
いちいち落ち込んだり、ひがんだりする自分も嫌だったので、自然と距離を置くようになりました。
早生まれの子どものお母さんたちとは、本当に話が合います。
早生まれの子を持つ心配は、同じ経験をした人にしかわからないんですよね。
この差はいつまで感じるの?
同じ学年の中で、早生まれの子が遅生まれの子よりもテストの結果が悪いという研究報告が世界各国からされているそうです。
また、運動機能の発達が劣ることが多いことも報告されています。
しかし、一部の研究報告では発達の違いは3歳頃までで、5歳頃までにはその差は埋まるとも言われています。
実際に早生まれのお子さんをもつお母さん達はどのように感じているのでしょうか?
私の周りでは、「小学生の低学年くらいまで」という声が多いように思います。
私の姉には小学校二年生になる早生まれの子がいますが、姉の話では、学力面、体力面の両方に置いてまだ差を感じていると言います。
早生まれの友人や親戚にも話を聞いてみました。
「そんなの覚えてないなぁ・・・そもそも自分は早生まれだからとか、友達との差を気にしたことはなかったよ」
あれ?
もしかすると、劣等感を感じているのは親だけでは?
うまくいかない経験は財産
私が小学校の頃の話です。
遅生まれで背が高く、スポーツ万能で、勉強がよく出来る同級生の男子がいました。
その子が中学受験をするという話は有名でした。
毎日のように塾通いをしていましたが、結果は残念ながら不合格。
今まで優秀であると周囲からもてはやされて育ってきたので、始めての挫折だったのかもしれません。
中学生になると不良グループに入り、高校には進学していましたが、大学には行かず、今はどうしているのか知りません。
幼稚園、小学生の頃にスポーツや勉強が出来たからといってもそれが今後どう生かされるかは、結局のところ本人の努力次第です。
また、失敗や挫折を経験せずに育つことで、周りよりも優秀で、自分は特別な存在と思い込んでしまいます。
子どもの頃に沢山の失敗を経験すると、人間性が高められます。
うまくいかない経験をすることは大きくプラスになります。
優しく強い人間に育ってくれたら嬉しいですよね。
優秀な子どもを見ると、羨ましかったり、ねたんでしまうこともあります。
しかし、幼稚園や小学校の頃がどうであったかで、今後の人生が決まるわけではありません。
そもそも、比べる必要なんてないんです。
努力する子に!
私の妹は遅生まれで何でも器用に出来る子です。
ピアノやバイオリン、水泳に絵画とそんなに練習もしていないのに本当に上手でした。
しかし、ある時を境に、何もかもやる気を失ってやめてしまいました。
今では楽器にも触れようとしないし、絵もほとんど描きません。
小さいころに器用になんでもできたとしても努力を続けない限り、それが生かされることはありません。
早生まれで周りの子たちよりできないことが多い?いいですね!
むしろこの先がとても楽しみです!
これからできることがどんどん増えていきます。
今はまだ周りの子よりできないことが多いかもしれませんが、それがこの先も出来ないわけではありません。
目の前のことに囚われないで、大きな目線で子どもを見てあげて下さい。
できるまでの過程を、子どもと一緒に楽しめたらラッキーです。
子どもの将来にワクワクしながら、楽しんで子育てをしましょう!
親がサポートできること
早生まれの子に親がしてあげられること。
それは“自信を持たせる”ことではないでしょうか。
幼稚園や小学校で早生まれの子は、周りの子ども達と比べられてしまうことがあります。
そんなとき、子どもの頑張りを認め、自信を持たせてあげてください。
- 長所を見つけて褒める
- 他の子と比べない
- 頑張りを認める
私は早生まれではありませんが、小学校の頃は勉強が全く出来ませんでした。
親はいつも私のことを「やれば出来る子!」と褒めてくれていました。
そのおかげで、やる気を出せば何でも出来るという自信があったので、中学二、三年生の頃は猛勉強をして、成績が学年でトップクラスになりました。
子どもは自分の一番身近な存在である親の言葉をよく覚えています。
親が子どもを信じて掛けた言葉は、子どもの人間性や将来に大きく影響を与えます。
今できないことも、これからどんどんできるようになります。
今は差がある遅生まれの子たちにも、これからどんどん追いつきます。
周りと比べる必要はありません。
努力を認め、あなたのお子様を信じてあげてください。
これからのお子様の成長がとても楽しみですね!!