勉強の教え方が上手な親はこうしている!イライラしないコツと親の心構え
子供の勉強や宿題を、親が教えてあげることはよくありますよね。
でも、自分の子供に勉強を教えているとなぜか感情的になりやすく、「なんでこんなことも理解できないの?」「さっき言ったばかりでしょ?」「人の話ちゃんと聞いてる?」なんてイライラしてしまうことが多くないですか?
人に教えること自体難しいことですが、自分の子供だとなおのこと難しいものなんですよね。
毎回イライラして怒る親に、子供は勉強を教わりたいとは到底思えませんし、親だってイライラしたくてしているわけではありません。
この記事では、子供に勉強を教える時にイライラしないための3つのコツと、教える親の心構え7か条をご紹介します。
子供のやる気を引き出すために、ぜひ参考にしてみてください。
上手な教え方を一緒に探っていきましょう!
親がイライラしないための3つのコツ!
「とにかくイライラしてしまう!」というお父さんお母さんに、イライラしないための3つの方法をご紹介しましょう。
他人の子供に教えていると思い込むべし
自分の子供だとついイライラしてしまうのは、気を遣わないし、なによりも期待してしまうからではないでしょうか。
他人の子供だと落ち着いて冷静に教えられれると思いませんか?
そこで、勉強を教える時は「自分は親ではなく家庭教師だ!」と思い込んで教えてみましょう。
他人の子供に教えるつもりで見守れば、少は冷静になれるはずでは?
自分も子供と同じ立場で学ぶべし
家庭教師になりきれない方は、子供と勉強仲間になるのはどうですか?
子供と肩を並べて、「これどうやるの?」「これはこうだと思うな〜。」と、一緒に教えたり教えられたりしながら、考えるのもオススメです。
親子が同じ空間で勉強することで、子供の集中力が増し勉強に積極的になれるはずです。
子供の勉強時間は、なるべく親も子供の隣で勉強する姿勢をとり、勉強する姿を見せることは大切です。
子供と同じ問題集を解くのもよし、仕事の書類を整理したり、PC作業をしたり、読書をしたりと。
子供は親の背中を見て学ぶ、と言いますが、わからない所があれば解説を見たり、辞書で調べる姿を見せれば、子供も同じようにするでしょう。
また、子供の勉強をずっと見ているとつい口を出したくなりますが、自分も勉強に集中し、聞かれたらヒントを与える程度にすれば、余計な口出しをしなくて済みますよね。
遊びを取り入れて学びを楽しむべし
子供は一度ではなかなか覚えられないものですし、机の上で紙と鉛筆を持って考えても、理解できないことはたくさんあるのは当然のこと。
「なんで覚えられないの?」「こんなことも分からないなんて!」とイライラしてしまう場合は、実体験で学ばせるのが一番です。
日常の生活のなかで、手に触れるもの、リアルにそこに存在するものから学ぶことができれば、子供の理解も深まりますし記憶のなかに強くインプットされるでしょう。
椅子にすわって机に向かうだけではなく、たまには体を使った学習や、ゲーム感覚で学ぶという機会を工夫しながらどんどん取り入れてみましょう。
例えば、ことわざを覚えるのには、「ことわざカルタ」なんかもいいですし、九九は、お風呂で遊び感覚で暗唱していると、いつの間にか覚えてしまうこともあります。
ポイントは、“明るく、前向きに、楽しみながら”ですよ!
親子で会話しながら、遊び感覚で勉強できる方法を試してみてはいかがですか?
勉強を教える親の心構え7か条
「子供の集中力がすぐに切れてしまう。」「なかなか理解してくれない。」「さっき言ったこともすぐに忘れてしまう。」というような悩みをお持ちのお父さんお母さん。
大丈夫ですよ!
以下の親の心構え7か条を読んで、教え方の上手な親を目指しましょう!
怒るべからず
親が子供に勉強を教えるときに、絶対にやってはいけないこと、それは子供を“怒ること” です。
一度教えたことを何度も間違えたり、なかなか集中してくれなかったりと、教える側としてはイライラすることも多いでしょう。
それでも、勉強を教える時に子供を怒るのは良くありません。
遊びが大好きな子供にとっては、ただでさえ面倒くさい勉強なのに、怒られてばかりだと勉強嫌いになってしまうかもしれません。
勉強を教えるときは子供をなるべく大げさに褒めて、自信をもたせてやる気を引き出すのがポイントです。
あっさりと終わらせよ
子供に勉強を教えていると、ついつい親の方がヒートアップして、これもあれもと盛り沢山な内容を長々とやってしまうことがありませんか?
長い時間勉強できたら良い、というのは大きな間違いです!
子供の集中力は長く続きません。
小学校の低学年くらいであれば、せいぜいもって15分〜30分です。
その子に合った勉強時間で終えるようにしましょう。
特に低学年の間は、同じ時間に10分間でも座って勉強するという学習習慣がつけば十分です。
子供が途中で疲れたり、集中力が切れたまま勉強を続けてもあまり意味はありませんから、ちょっと物足りないくらいであっさりと切り上げるようにしましょう。
子供に気付かせるべし
子供が問題を解いているときに、親が間違えに気がついてしまうと、「ここのところは、これで大丈夫?」なんていって、途中でちゃちゃを入れてしまうことありますよね。
せっかく集中力が高まっているところに横から割ってはいるのはNG行為です。
学習に必要なのは、答えそのものではなく答えを導き出すまでのプロセスです。
じっくりと考えて、間違いに気付き、答えを出すまでの学ぶプロセスを経験させる必要があるのです。
いきなり答えを教えてしまうやり方は、その大切なプロセスの部分を飛ばしてしまうことになります。
子供が問題につまずいたり、子供の間違いに気付いたときは、成長のきっかけだと思ってぐっとこらえましょう。
そして、間違えている時には、自分から答えを導き出せるように気づかせるようにします。
少しヒントを与えて、しばらく考える時間を持たせましょう。
自らが気づいて答えを出した時に、自分の中にストンと入り、身につくものなんです。
「自分で気付けた!」という経験は、子供の自信にもつながります。
他人と比べるべからず
親がついつい言ってしまいがちなのは、「〇〇くんはもうできるみたいよ!」「お姉ちゃんは言わなくても勝手に勉強していたよ!」などと、お友達や兄弟姉妹と比較した発言ではないでしょうか。
実際本当のことでも、言われた子供の心は傷つきますし、反発心を生み出してしまうものです。
これを言ったところでプラスになることは何一つありません。
それに、言われなくても「 あのこの方が私より成績がいい・・・。」「お兄ちゃんは、僕より頭がいい・・・。」なんてことを、子供自身も結構わかっているものです。
親がそれを強調して言うことで、勉強に対する意欲や自信はますます失われてしまうでしょう。
よその家の子がどんなに成績が良くても、それはよそ家の子。
兄弟で勉強のできるできないの差があったとしても、この子はこの子で別々の人間。
子供の個性やその子にしかない良いところを発見し、伸ばしてあげられるようにサポートしてあげるのが親の役目です。
他人と比べるのではなく、過去の本人と比べて褒めてあげましょう。
成長を実感し、自信が育まれ前向きに勉強に取り組むように導いてあげてください
わからなくて当然と思うべし
最初はわからないのが当たり前です。
足し算に引き算だって、学校で勉強することはほとんどが初めてのこと。
親がどんなに簡単と思うことでも、子供からすれば、「わからない」「難しいとこと」っていっぱいあるんです。
すぐに理解なんて出来ませんし、間違えを繰り返しながら、理解して、地道に覚えていくもの。
根気よく教えていけば、子供は期待に応えてくれるようになるはずです。
なので、子供に勉強を教えてあげるときは、「理解できなくて当たり前!」「できなくて当たり前!」というスタンスで子供と向き合うと気が楽になりますよ。
一度や二度では覚えられないのが当然と思うべし
「これ前にも言ったよね!」「何でまた同じところで間違えるの?」と、教えたことを忘れていたり、前に出来たのに出来なくなっている…なんてパターンありますよね。
「教えたからもう大丈夫!」なんてことは思ってはいけません。
そんなに簡単に覚えられるほど子供は器用ではないんです。
一度や二度教えたことでも、当然、時間がたてば記憶が薄れていきます。
その時は理解しても、子供は忘れるものと思っておきましょう。
何度も繰り返し教えることを前提に、時間を置いて定期的に確認する必要があるでしょう。
教える側としたらなかなか根気のいる作業ですが、例え忘れてしまっていても、同じ事を教えれば子供の記憶はよみがえります。
そして、繰り返して同じ事を教えることで、より強く記憶され、知識として定着していくものです。
まとめ
自分の子供に勉強を教えていると、「できるようになって欲しい!」という気持ちが強く、力が入ってしまうもの。
子供に期待しているからこそ、ついつい口うるさくなって、冷静になることが難しくなりますよね。
でも、子供に勉強を教える時には、ある程度の距離を保ちながら見守ることが大切なんです。
また、目の前のことにとらわれると焦る気持ちが出てきてしまうので、大きな目線で見てあげたいですよね。
この記事では、イライラしないためのコツと教える時の親の心構えをご紹介しました。
親がイライラしなくなれば、親自身が楽になれるだけでなく、子供の勉強に対する姿勢も変わってくるはずです。
ぜひ、子供に勉強を教えるときの参考にしてみてくださいね。