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「憧れのマイホームってワクワクするけど、1から計画して家を建てていくなんて大変そう。」

そんな不安を抱く人もいるかと思います。

今回は特に『断熱』の部分に焦点をあて解説しました。

なんとなく聞いたことがある『断熱』というワードですが、導入することで具体的に何が変わるのかと聞かれると疑問が残りませんか?

本記事を読むことで、断熱について自信をもってマイホーム計画をすすめることができるようになります。

しかし、正しく理解していないと電気代が高くなり後々家計のピンチを迎えることになるかも。

ぜひ断熱の意味を正しく理解して、後悔のない家づくりに取り組みましょう。

 

断熱材とは何か?意味を知ろう!

新しい住宅を建てる際や既存の住まいをリノベーションする時に欠かせないのが、断熱材です。

断熱材は住宅の快適性を向上させ、季節に関わらず住まいの温度を適切なレベルに保つ役割があります。

特に寒い冬や暑い夏に、室温が一定に保たれることは家の中での生活の質を向上させ、快適な生活が約束されますよ。

 

基本的な役割

 

断熱材はシンプルながら、快適な住まいづくりの大切な役割を果たしています。

その第一要因としてあげられるのが、家の中の温度を保つこと。

 

断熱を分かりやすく例えるなら、日常生活でよく使われる『保温瓶』で解説してみましょう。

 

保温瓶は、中に入れた飲み物やスープを冷めにくくしたり、冷たく保ったりするための道具ですよね。

外側の温度がどうであろうと、中の温度はその影響を受けにくい。

これは、保温瓶の中と外との間に断熱の役割を果たす層があるからといえます。

 

同じように、家にも断熱材を導入することで、外気温が高くても、家の中は涼しく保てたり、外が寒くても家の中は暖かく保つことができるのです。

断熱材は、家の『保温瓶』として、住む空間の温度を適切に保つ役割を担っています。

 

つまり、断熱材は快適な生活を支えるために必要不可欠だということ。

これが断熱材の基本的な役割です。

 

断熱が必要な理由

 

夏に熱いアスファルトの上を裸足で歩いた経験はありますか?

または、冬の寒い日に外でアイスクリームを食べたことは?

その瞬間の不快感を思い出してみてください。

 

家の中も、外部の極端な気温に影響されやすければ、まさにそのような不快な環境になりかねません。

断熱が必要な最大の理由は、快適性です。

家の中の気温を一定に保つことで、夏も冬も心地よく過ごすことができます。

 

快適性だけでなく、経済的な理由も断熱が必要な理由の一つ。

家の中が暑すぎたり寒すぎたりすると、エアコンやヒーターをたくさん使う必要がでてきますよね。

ただでさえ電気代の高騰が問題となっている中で、さらに電気代が高くなるのは避けたいところ。

断熱材がしっかりと施工されていると、冷暖房の効率が向上し、結果として電気代を節約することができますよ。

 

冷暖房の使用を減らすことは環境保全にも繋がります。

冷暖房の使用を減少させることで、CO2排出量も減らすことができ、地球環境を考えるなら、断熱は避けて通れないかもしれません。

 

断熱は私たちの快適生活をサポートし、お財布と地球環境の両方を守るため必要不可欠といえるでしょう。

 

断熱材とは

断熱材として知られる製品群には、鉱物系(無機繊維系)や石油系(発泡プラスチック系)などをはじめとしたさまざまな種類が存在します。

特定の目的や場所に最適な断熱材を選択することで、住まいの断熱効果を最大化することができるでしょう。

中でも無機繊維系のグラスウールは、その優れた性能と利便性から、多くの断熱素材の中で非常に人気の高い断熱材です。

この章では、さまざまな断熱材の種類と性能を分かりやすく解説しました。

参考になれば幸いです。

 

断熱材の役割と主な種類

 

断熱材の主な役割は、家の中の温度を安定させること。

簡単に言えば、家の壁や天井に断熱材を取り入れることで、冷暖房の効果を最大化し、外の気温の変化から守ってくれる役割があります。

 

年々暑くなる夏に冷房を入れても室温を保つことができなかったら?

それはもったいないと感じる人が多いでしょう。

 

断熱材がしっかりしている家は、そんなムダが少ないのです。

 

断熱材の主な種類はこちら。

 

引用元:SumaiRing

 

発泡プラスチック系は、ポリエチレンフォームやウレタンフォームなど、軽くて取り扱いやすい特徴があります。

繊維系は、注目の『グラスウール』も含まれており、その他にもロックウールやセルロースファイバーなどがありますね。

ここにあげたのは一例ですが、断熱材といってもさまざまな種類や特徴があるのです。

 

本記事では、数ある種類の中でも人気の高い『グラスウール』についてお伝えしますね。

グラスウールは繊維系の断熱材の中でも特に人気があり、繊維の細かさから、空気をたくさんキャッチできるので、断熱性が高いのが特徴。

さらに、取り扱いやすく、コスト面でもお得なのは人気が高い要因だといえるでしょう。

 

断熱材の性能

断熱材を選ぶとき、ただ“暖かくなる”や“冷えない”というだけではなく、いくつかの基準でその性能を評価することが大切。

では、具体的にどんな基準で“良い断熱材”を判断するのでしょうか?

 

断熱材の判断基準は以下の4つ。

  • 熱伝導率
  • 耐久性
  • 施工性
  • コストパフォーマンス

1つずつ解説しますね。

 

まずは、熱伝導率。

熱伝導率とは、材料が熱をどれだけ伝えるかの指標のこと。

数値が低ければ低いほど、熱の移動を少なくしてくれるので、断熱性が高いといえます。

 

次に、耐久性。

せっかくの断熱材も、すぐに劣化したり、湿気で変形したりすると意味がありません。

なるべくなら長く使えるものを選ぶのも断熱材を判断する基準の一つ。

 

3つ目は、施工性。

取り扱いやすさや、どれだけ短時間で施工できるかも大切。

施工に時間を要する場合、その分金額も高くなりがち。

専門家目線からも施工しやすさは重要な基準です。

 

最後は、コストパフォーマンス。

価格と性能のバランスも忘れずに。

高いからといって必ずしも良いとは限りませんし、逆に安いからといって性能が低いわけでもありません。

暮らしにあった断熱材を選ぶことが大切ですね。

 

【おまけ】繊維系グラスウールの良い点と利用シーン

グラスウールは、上記の基準を考慮したとき、非常にバランスの良い断熱材といえます。

低い熱伝導率で高い断熱性能を持ちつつ、コストも手頃。

加えて、軽くて施工も比較的簡単です。

ただし、施工時の繊維の飛散に注意が必要なことも忘れずに。

 

利用シーンとしては、家の壁や天井、屋根裏など、家全体の断熱に適しています。

特に、冬の冷え込みや夏の熱波から家を守る役割で、グラスウールの力を最大限に引き出すことができるでしょう。

 

断熱材の効果をわかりやすく解説

家を建てるとき、断熱材を取り入れるかどうかの判断はとても重要です。

ここまで断熱材の役割について解説してきましたが、「もっと分かりやすく解説して」という人もいるかもしれません。

この章では、そんな断熱材の効果を、具体的なメリットとデメリットに分けて解説してみました。

 

メリット

断熱材の魅力は以下。

 

  • 冬の暖かさをキープ
  • 夏の涼しさを持続
  • 省エネ効果で光熱費節約
  • 騒音対策にも有効
  • 家の耐久性アップ

 

室内の快適さについては、先述した通り“保温瓶”に例え解説しました。

ここでは、保温性以外にもメリットである『騒音対策』と『耐久性』についてお伝えしますね。

 

意外と知られていないメリットが騒音対策。

断熱材は、騒音の吸収や遮断にも役立ちます。

子どもの走りまわる足音や夜間の洗濯機の騒音などに悩む方にとっては、ありがたい効果ですね。

 

また、室内の温度変化が少なくなると、家の構造材への負担も軽減されることは知っていますか?

外気との温度差が高いと結露に悩まされます。

断熱性の高い家は換気機能がついていることが多く、結露が発生しにくい環境。

結果的に、快適な空間が保たれ、家の寿命が長持ちする可能性が高まるのです。

 

デメリット

必要不可欠をお伝えしてきましたが、メリットだけではありません。

デメリットもしっかり理解しておきましょう。

 

  • 初期投資が必要
  • 環境や健康への影響に注意
  • 選び方を間違えると効果半減
  • 施工方法によっては効果が薄れる
  • 定期的な点検・メンテナンスが必要

 

断熱材を家に導入する際には、当然のことながら初期のコストがかかります。

これは長期的な節約や快適性を考えると割り切れるかもしれませんが、一時的に出費が増えることは覚悟しなければなりません。

 

また、業者としっかり連携して計画しないと、思っていたより効果を感じられない結果を招くことも。

誰が、どのような暮らしをするのか?メンテナンス費用は?人体への影響は?など、専門家だけを頼りにするのではなく、暮らしていく本人がしっかりと理解することが重要です。

だからこそ、少しでも知識と興味をもち学んでいくことが大切なんですね。

 

断熱材の施工方法

工務店による断熱材の施工方法は、気密性を確保する上で大きな影響を与えます。

特に、外断熱を取り入れることで、建物の外部からの熱の流入を最小限に抑えることが可能に。

壁や屋根の中に空気の隙間をなくし、熱の移動を阻止しましょう。

 

気密性を高めるためには、窓やドアの隙間、壁の継ぎ目などからの空気の漏れを防ぐ施工が重要。

一般的に工務店は気密性を保つための専門知識を持ち、適切な気密材を使用して施工を行います。

 

施工の基本は、断熱材を隙間なく充填すること。

屋根や壁、床それぞれの部位に合わせた適切な断熱材を選び、専門家によってきちんと施工されることで、はじめて効果的な断熱効果を得ることが叶います。

 

特に天井断熱では、熱の性質を考慮して隙間のない施工が重要。

断熱材をただ置くだけではなく、しっかりと固定して施工することで、熱の逃げ道を塞ぎ、快適な室内環境を維持できますよ。

 

プロだからといって、完全に頼って依頼するのではなく、事前に疑問に感じることや施工方法について尋ねてみましょう。

丁寧に回答してくれる専門家こそ、信頼できる工務店選びの判断基準になるでしょう。

 

天井断熱は置いてるだけ⁉

家の中でも特に熱が逃げやすいのが天井。

それなのに、“置いてるだけ”の断熱施工があることを知っていますか?

天井だから置いているだけでも、無いよりはまだマシかもしれません。

 

ただし、天井に断熱材をただ置くだけだと隙間が生じやすくなります。

隙間があると、外の冷気や暖気が侵入しやすくなり、断熱の効果が半減してしまうのです。

また、時が経つにつれて、地震などさまざまな要因で断熱材が移動してしまう可能性も。

 

そうならないためにも、正しい天井断熱のポイントを知っておきましょう。

まず第一に、隙間なく敷き詰めること。

 断熱材をしっかりと隙間なく敷き詰めることで、外部からの熱の侵入や内部の熱の逃失を防ぎます。

 

さらに固定すること。

ただ置くだけではなく、断熱材を適切な方法で固定することで、長期間にわたって断熱性能をキープしましょう。

 

最後は適切な材料選び。

天井断熱にはグラスウールがおすすめ。

コスト面や施工のしやすさから人気が高い断熱材といえるでしょう。

どのような断熱材を使用するか、専門家と相談し最適な断熱材を選びましょう。

 

まとめ

快適な家づくりに欠かせない『断熱』。

現在は義務化されていない断熱の施工も、2025年以降に建てられる住宅については法律により必須が決定しています。

家づくりにおいて学ぶべきことはたくさんありますが、少しでも知識をもつことで、良い工務店選びやムダのない素材選びが叶いますよ。

当初は費用のかかる断熱材も長い目でみれば、電気代節約や家の快適空間の維持にかなり役立ちます。

正しい知識をもって、憧れのマイホームを手に入れましょう!

 

 

 

くれぐれも、マイホーム作りは慎重に…

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家を建てる際に知っておくべき床面積の重要性とその計算方法 https://outinonayami.com/shinchiku/importance-of-floor-space Thu, 03 Aug 2023 03:00:02 +0000 https://outinonayami.com/?p=17767 注文住宅を建てようと計画した時、ポイントとなる部分、それが『床面積』です。 でも、「床面積って具体的にどの部分を意味するの?」「どう計算するの?」そんな疑問を持つ人も多くいると思います。   本記事を読むことで […]]]>

注文住宅を建てようと計画した時、ポイントとなる部分、それが『床面積』です。

でも、「床面積って具体的にどの部分を意味するの?」「どう計算するの?」そんな疑問を持つ人も多くいると思います。

 

本記事を読むことで、床面積とはどういったものなのか理解することができ、自分だけの理想の家づくりに可能に。

もし床面積についてよく知らないまま家づくりの計画を始めてしまうと、重要な情報を見落とし、家づくりの計画が思うように進まないかもしれません。

例えるならそれはまるで、レシピを見ずに料理を作ろうとするようなもの。

 

しっかりと意味を理解することで、子どもたちが遊ぶスペースや、趣味を楽しむための部屋の床面積を計算できるようになります。

また、将来的に家を売るときも、『床面積』を理解していれば、より高い価格で物件を売るチャンスも掴めるかも。

記事を最後まで読んで、後悔のない家づくりを始めてみましょう。

 

床面積とは

床面積とは、建物の各階の床の面積を合計したもので、壁や柱などで囲まれた部分の水平投影面積のこと。

似た言葉で『延床面積』や『建築面積』というワードもあり、一体どれがどれを指しているのか分からなくなってしまう人もいると思います。

こちらについては、記事中で順を追ってご説明いたしますね。

 

床面積は、リビングや寝室などの部屋だけでなく、トイレ・お風呂場などの面積も含みます。

これは、家を設計する際にどれだけのスペースが使えるか、つまり生活するための空間がどれだけあるかを知るための基本的な指標の一つ。

床面積が広ければ広いほど、より多くの家具や家電を置くことができ、生活スタイルに合わせた間取りを考えることが可能になります。

 

床面積の定義

 

床面積』は、建物の各階にある床の面積をすべて合計したもの。

リビングや寝室といった生活空間だけでなく、トイレや風呂場、なども含みます。

ただし、基本的には壁や柱の厚みは計算に含まれません。

これは、建築基準法に基づいた定義で、建物の大きさやスペースの広さを把握するために使われるため。

特に、家を建てる際や購入する際には、この床面積によって物件の価値が大きく左右されることがあり、正確に知っておくことで家の価値を知る材料の一つになります。

家づくりの際は、床面積をもとに家族のライフスタイルに合った間取りを計画することができますよ。

 

床面積の重要性

 

『床面積』を理解することで、家の設計や購入、さらには賃貸契約の際にも役立ちます。

床面積は生活するスペースの大きさを示し、部屋の数や大きさ、生活スタイルに合わせたレイアウトを考える際の基準として活用可能。

広い床面積は、たくさんの家具や家電を設置することができ、暮らしやすい快適な生活環境を整えることができるのです。

 

また、物件を購入や売却する際にも、床面積は価格を決める重要な要素となります。

住宅を建てる場合は、床面積を考慮した間取りを計画することで、効率的で快適な生活空間を作りを目指してみましょう。

その他、床面積はリフォームを検討する際にも重要で、特に空間を最大限に活用するためのリフォーム計画を立てるなら知っていて損はないでしょう。

 

 床面積の求め方

床面積の求め方は基本的にはシンプルで、各部屋の長さと幅を掛け合わせることで算出します。

例えば、3メートル×4メートルの部屋の床面積は12平方メートルとなります。

引用元:間取職工所

 

建築基準法では、階段やバルコニー、廊下など特定のスペースは床面積から除外されることが定められています。

したがって、これらのスペースを床面積に含めずに計算することが重要。

これらのルールを理解し、適切に適用することが、家の床面積を正確に把握するために必要となります。

これにより、無駄なスペースをなくした間取りを計画的に立てることができますね。

 

床面積の計算方法

 

床面積の計算方法は、各部屋の長さと幅を掛け合わせ算出。

また、床面積を『坪』で表示することもあり、これを『建坪』と呼びます。

1坪はおおよそ3.3平方メートルに相当しますので、前述の部屋の床面積は“12平方メートル=約3.6坪”と表すことができますね。

 

部屋の形状が複雑であったり、リフォームを考慮する場合などは、部屋をいくつかの矩形に分割し、それぞれの床面積を計算して合計することが正しい床面積を把握するのポイント。

屋根のない屋上やベランダのスペースは床面積に含めず、計算することを忘れずに。

 

 床面積と延べ床面積の違い

『床面積』と『延床面積』は、どちらも建物のスペースを表すための指標ですが、その計算方法と使い方には違いがあります。

 

『床面積』は、各階の床が占める面積の合計です。

生活空間や利用可能なスペースを示す指標として使われ、リビング、寝室、キッチン、トイレ、風呂場などの面積を合計したもの。

ちなみに、ベランダやバルコニーは含まれません。

 

一方、『延床面積』は、各階の壁面から壁面までの面積を全て合計したもので、壁や柱の厚みも含まれます。

さらに細かく説明すると、壁の厚みの真ん中を中心線とみなし、囲んだ面積を『壁芯面積』と表示し、壁の内側のみを表示したものを『内法面積』といいます。

 

こちらについて、更に詳しく知りたい方は下記を参照ください。

同じ建物でも『床面積』と『延べ床面積』は異なる値となり、どちらも理解しておくことで、家の設計や購入、賃貸契約時に役立ちます。

 

 不算入スペースとは

不算入スペースとは、建築基準法上、床面積の計算に含まれない特定の部分のことを指します。

一般的な住宅では、床面積には居室やキッチン、浴室、トイレなどの生活空間が含まれますが、その一方で『不算入スペース』は床面積に含まれません。

 

その代表例としては、バルコニー、階段、廊下などがあります。

これらは、生活の一部として重要な機能を果たすものの、床面積の算出からは除外されるのです。

どのようなものが該当するのか事例をあげながら詳しく見てみましょう。

 

バルコニー

 

バルコニーは、通常、床面積の計算から除外されるスペースとして扱われます。

これは、バルコニー部分が主要な居住スペースとは考えられず、また屋外に面しているため。

しかし、バルコニーは洗濯物を干す場所や、プライベートな趣味の空間としても活用でき、生活において重要な役割を果たすスペースです。

 

階段

 

階段は、一般的に床面積の計算には含まれない『不算入スペース』の一つ。

これは、階段が主要な居住スペースとしては利用されず、移動を支える通路としての機能を果たすためです。

しかし、階段の設計や位置は、家の利便性や安全性に大きな影響を及ぼします。

階段はフロア間の移動を可能にする重要な要素であるため、物件を選ぶ際にはその配置やデザインにも気を配ってみましょう。

 

廊下

 

廊下もまた、床面積の計算からは通常除外されるスペースの一つです。

階段と同様、廊下が主要な居住スペースとして使用されず、部屋間の移動を支援する通路として機能するため。

廊下の広さや形状は、家づくりにおいて大きな影響を及ぼします。

適した場所や広さがないと、住宅内の動線が悪く、結果として暮らしにくい家になってしまう恐れが。

家族のライフスタイルを考慮し、計画を立ててみましょう。

 

床面積と建築面積との関連性

『床面積』と『建築面積』は、共に建物の大きさを示す指標ですが、その計算方法と意味合いに違いがあります。

 

床面積は、各階の居住スペースの面積を合計したもの。

リビング、寝室、キッチンなど、生活を行うための室内空間の大きさを表しています。

 

これに対して、建築面積は、建物が地上に占める面積のことを指します。

両者の関連性としては、建築面積が大きければ、床面積も大きくなる傾向にありますが、必ずしも一致するわけではありません。

 

例えば、同じ建築面積でも、壁の厚さや通路の広さにより床面積は変わることがあります。

また、地域の建築基準法によっては、建築面積に制限が設けられている場合もあるので、事前に調べるようにしましょう。

ハウスメーカーの他、市役所の都市計画課で伺うことができますよ。

 

床面積に関係する建築基準法

建築基準法は建物を建てる際の規制やガイドラインを提供するもの。

床面積はその中でも重要な要素の一つ。

なぜなら、土地の広さと形状、そしてその土地に建てられる建物の大きさ(建坪)は、建築基準法によって制限されるからです。

 

例えば、建築基準法では建ぺい率という概念が定められています。

これは土地のうち何パーセントを建物が占めてよいかを示す指標で、その数値を超えて建物を建てることはできません。

このため、土地の広さに対して建物の床面積がどれだけあるか、つまり建坪がどの程度かを計算することが重要です。

 

また、法令により、バルコニーや階段、廊下など特定のスペースは床面積に含まれないことも定められています。

 

これらの法律に基づき、自分の土地の広さや形状に適した建物の大きさや設計を計画しなくてはいけません。

理想の家を建てるためにも、また、法律を遵守するためにも、床面積に関わるこれらの規制や基準を理解することはとっても重要ですね。

 

床面積と容積対象

容積対象とは、建築基準法で定められた『容積率』を計算する際に含まれる床面積のことを指します。

容積率とは、土地の面積に対する建築可能な延べ床面積の比率を示し、都市の整備計画や地域の景観保全などを目的として設けられたもの。

以下の方法で算出されます。

容積率=延床面積÷敷地面積×100

 

容積対象は、玄関ポーチやロフト、階段など一部のスペース対象には含まれません。

ただし、全て含まれないと言ったのもではなく条件があります。

例えば、バルコニーやベランダは、外壁からの距離が2mを超える部分は算入対象です。

容積対象を理解することで、建築設計の段階で設計の自由度を最大限に生かす幅が変わります。

また、法規制に適合するための重要なポイントにもなるのです。

しっかりと区別し、同じ敷地面積であってもより効率的に、また適法に建物を設計することが叶うようになりますよ。

 

まとめ

 

床面積は、家を建てる際やリフォームを行う際に重要なキーワードです。

正確な計算方法を理解することで理想的な住宅設計が可能となります。

不算入スペースを知ることで、無駄なく敷地を最大限に活用できるヒントにもなるでしょう。

建築基準法でも必要不可欠なキーワードの“床面積”。

専門家に相談しながら家づくりの計画を練る際、専門用語を理解していれば、より自分の理想を伝えやすくなり、理想の家づくりが叶いますよ。

これからも一緒に学んでいきましょう。

 

 

くれぐれも、マイホーム作りは慎重に…

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【和風の家を知る!】外観から内装~費用までを分かりやすく完全解説 https://outinonayami.com/shinchiku/japanese-style-house-commentary Wed, 19 Jul 2023 04:45:14 +0000 https://outinonayami.com/?p=17745 和風の家って聞いたことありますか? 簡単に伝えると『日本の伝統と自然を大切にした美しい家』なんて表現をする人もいます。 でも、それだけじゃ少し説明不足。 現代の和風の家は、古き良き日本の美しさと最新の便利さがMIXした家 […]]]>

和風の家って聞いたことありますか?

簡単に伝えると『日本の伝統と自然を大切にした美しい家』なんて表現をする人もいます。

でも、それだけじゃ少し説明不足。

現代の和風の家は、古き良き日本の美しさと最新の便利さがMIXした家ともいえるのです。

そんな和風の家について学ぶことで、自分だけの理想の家を作るヒントが見つかるかもしれません。

でも、その前に知っておきたいことがいくつかあります。

  • メリットやデメリットは?
  • 素材は何を選べばいいの?
  • どれくらいの費用がかかるの?

これらの疑問を理解していなければ、後に家づくりが難航してしまうかもしれません。

だからこそ、一緒に学んで、素敵な和風の家づくりを始めてみませんか?

 

和風の家の特徴

和風の家の特徴とはどのようなものでしょう?

まず思い浮かべるのは、素材に自然の木を多く用いたこと、床の間や畳、襖(ふすま)など日本ならではの内装風景。

また、大きな庭や床の間を見るための縁側など、自然と一体になるようなデザインが特徴的ですよね。

他にも瓦などを用いた屋根やまるで老舗旅館のような外観デザインが印象的。

しかし現代の和風の家では、これら伝統的な要素を活かしながらも、洋風の要素や最新の設備を取り入れることで、ライフスタイルに合わせた暮らしやすさも兼ねそろえているのです。

古き良き伝統×新しい生活スタイル、それが現代の和風の家の魅力といえるでしょう。

 

和風×モダンな家の特徴

 

“和モダン”とは、伝統的な和風と現代のモダンスタイルを融合した家のスタイルのこと。

 

和モダンの家の最大の特徴は、日本独特の美意識と現代的な機能性が結びついたデザインにあります。

外観では、伝統的な瓦屋根を採用しつつ、洋風のシンプルな造りも取り入れることで、洗練された雰囲気を醸し出すことができるのです。

また、窓やドアには大きなガラスを用い、光をたっぷり取り込むことで、自然光が満ちた開放的な空間を演出することが可能に。

 

内装は、畳や襖、天井の構造など、日本家屋の伝統的な要素を活かしながら、明るい色彩の壁紙や最新家電を配置することで、落ち着きながらも快適な空間が生まれます。

このように、”和モダン”は古き良き日本の美しさ×現代の快適さを融合した、魅力的な住まいスタイルといえるでしょう。

 

和風住宅の外観事例

和風住宅と一言でいってもさまざまな特徴があります。

この章では3つの事例を紹介し、家づくりのイメージ参考として活用してくださいね。

引用:日本ハウスHD

格子を上手く活用し自然光がたっぷり室内に届く住まい。

外部からの視線を遮りつつ、明るさを保つことができる特徴があります。

引用:三好屋建設株式会社

二階建ての本格的な和風な家。

自然に調和する色選びや素材選びなど、細部まで職人の技が光る住まいです。

引用:有限会社シンワホーム

ゆったりとした縁側がある和風な住まい。

屋根にはソーラーパネルを設置することで、現代の快適さと和風の癒し空間をMIXし表現しています。

 

おしゃれな和風住宅の外観をつくるための注意点

和風住宅の魅力はその外観にも現れますが、その外観を”おしゃれ”にするためには一体何が必要でしょうか?

その答えは、建物の形状や外壁の材料選び、塗装の色選びなど、いくつかの重要なポイントにあります。

しかし、ただ単におしゃれさのみを追求するだけではなく、住まいとしての快適さや耐久性、環境への配慮など、さまざまな面も考慮したいところ。

この章では家づくりにおいての疑問について詳しく解説しました。

 

どんな形の建物

 

おしゃれな和風住宅の形状を考える際、一つの選択肢としてあげられるのが『平屋』です。

日本の伝統的な住宅形態であり、その一階建てのシンプルさやバリアフリーの観点からも多くの人に愛され続けています。

 

平屋は、その広々とした空間と一体感、また移動のしやすさから高齢者向けと考える人もいるでしょう。

しかし、現代の平屋は、シンプルな四角形の形状に、瓦屋根や木製の格子などの和風要素を組み合わせることで、モダンと和風の融合したスタイルが注目を集めています。

そのため近年では、平屋を好む若い世代も増えつつあり、改めて和風な家の魅力にハマる人も多いようです。

 

私もその一人で、以前は一戸建てなら断然2階がいい!と考えていましたが、さまざまな物件を知ったことで、掃除のしやすさや自然と相性の良い平屋にしたいと思うようになりました。

 

魅力的な平屋ですがその反面、十分な敷地の広さや近隣の建物から影響を受けやすい日射や風通しなどの条件も考慮する必要があることも知っておきましょう。

 

外壁は何を使う?

 

和風住宅の外観をつくる上で欠かせない要素の一つが『外壁』。

外壁の選択は、家の全体的な印象を決めるだけでなく、その建築工法や耐久性にも大きな影響を与えます。

 

伝統的な和風住宅では、土壁や木製の板壁などの自然素材が主に用いられ、その施工法や質感が印象的な外観を作ることが可能。

 

例えば、土壁はその自然な風合いと湿度調整能力があり、温もりある印象。

木製の板壁は、美しい木目や風合いが豊かで、耐久性も高いため、和風住宅の外観に深みを与えることができるのです。

 

しかし、現代の和風住宅では、これらの伝統的な素材に加えて、新たな工法を取り入れたコンクリートやガルバリウム鋼板などの素材も活用されています。

コンクリートは無機質な美しさと耐久性があり、力強い印象を与え、ガルバリウム鋼板は軽量で、色のバリエーションが豊富で、個性的な外観を作ることが叶うのです。

 

外壁の選択は、見た目の美しさだけでなく、耐久性、メンテナンス性、そして住む人のライフスタイルに適合したものを選ぶことが大切ですね。

 

何色の塗装がいい?

 

外観の色選びは、その全体的な雰囲気を大きく左右します。

特に、塗装の色は一見したときの印象を決定づける重要な要素。

和風住宅には、ベージュやクリーム色、深緑、深茶色などがよく合います。

これらの色は、自然との調和を表現し、和風住宅の落ち着いた印象を裏付けるものとなるのです。

 

また、選ぶ塗料にも注意が必要。

耐久性や保護力、さらには風合いによって選び分けることが求められます。

 

例えば、シリコン系の塗料は、色の持続性が高く、劣化に強いという特徴。

アクリル系の塗料は、乾燥後も柔軟性があり、割れにくいという特性があります。

 

それぞれの特性を理解した上で、家の位置や周囲の環境、そしてあなたの好みに合わせて塗料を選びましょう。

 

その他、木材自体の色を生かした自然塗装もおすすめ。

自然の風合いをそのまま活かし、年月とともに変化する木の表情を楽しむことができますよ。

 

和風住宅のメリットデメリット

和風住宅は日本の伝統美を感じられる魅力的な選択肢ですが、その一方で考慮すべきポイントもあります。

メリットとデメリットを理解し、最適解を見つけましょう。

 

メリット

 

和風住宅には多くのメリットがありますが、ここでは特に重要な3つを紹介します。

  • 耐震性が高い
  • 自然との調和性が高い
  • 昔ながらの伝統的な美しさがある

 

見た目の美しさはもちろんのこと、伝統的な和風住宅の建築技法は、地震に対する優れた耐震性は抜群。

さらに近年では、伝統的な技法と最新の耐震技術を組み合わせた和風住宅も増えており、安全性が一層高まっています。

 

デメリット

 

和風住宅の魅力は多く、伝統と自然の温もりが存分に楽しめる点は大きなメリットといえます。

しかし、その一方でデメリットも存在します。

  • 費用が高い
  • 広い敷地が必要
  • 日照や風通しが悪い

 

和風住宅は、伝統的な構造や素材、技術を用いるため、一般的な洋風の住宅や現代的な設計の住宅に比べてコストが高くなるのは最大のデメリットかもしれません。

特に、自然素材を使用した和風住宅は、経年変化によるメンテナンスも必要となり、これがまたコストに影響を与えるのです。

 

平屋を選択すると、近隣の建物との距離をあけることや間取りを工夫しないと日照不足や風通しの悪い家になってしまう恐れも。

これらのデメリットを踏まえつつ、自分のライフスタイルや予算、住宅に求める価値を考慮に入れて、和風住宅が適しているかを判断することをおすすめします。

 

和風な家の費用

和風住宅の建築費用は、設計内容、使用材料、土地の条件、工法などにより大きく変動します。

さらに、専門的な和風住宅の建築には伝統的な技法を理解している職人や専門家の手間がかかるため、一般的な住宅よりも費用が高くなる傾向があるのです。

 

相場としては、土地費用を除いて中規模の和風な注文住宅を建てる場合、約3000万円~5000万円程度が目安。

ただし、上質な材料を多用したり、伝統的な技術を駆使したりすると、これ以上になることも少なくありません。

理想とする家のイメージとかかる費用を考えて、無理のない範囲で計画を立てることをおすすめします。

 

メンテナンス費

 

初期費用だけでなく維持費も考慮に入れることが重要。

和風住宅は木造が主で、定期的なメンテナンスが必要です。

 

和風住宅は主に木造であるため、虫害や腐朽といった問題を防ぐために定期的なチェックと修繕が必須。

 

例えば、年に一度のプロによる建物チェックや、必要に応じた修繕などが含まれます。これらの費用は年間で約10万円~30万円程度が一般的。

 

和風住宅は天然素材を多用するため、経年劣化によるメンテナンスも必要となります。

木材の保護塗装や屋根の修理などの費用も一度に数十万円から数百万円となることが考えられるのです。

 

和風住宅のメンテナンスには年間で数十万円から数百万円、大規模な修繕を行う年にはそれ以上の費用が必要となることも。

和風住宅はその美しさと落ち着きが魅力ですが、それを維持するためには一定の費用が必要となることを理解する必要があります。

これらの費用も考慮し日常的に先取り貯金をするように心掛けましょう。

 

和風な家のおしゃれな内装

風情あふれる空間は、まるで時がゆっくり流れる別世界。

和風の家だからこそ、その内装には独特の美しさと趣があります。

しかし、自分だけの和風空間を作るって難しそう…と思っていませんか?

実は和風の内装は、ちょっとした工夫で驚くほどおしゃれに変身することができるんです。

和風の家の内装を格上げするポイントを2つご紹介します。

 

玄関

 

玄関は、家の顔とも言える大切な空間です。

和風の家においても、その印象を左右する重要な要素の一つとなります。

自然素材を活かしたデザインが一般的で、土間の床は石やタイルなどがおすすめ。

木製の玄関ドアも一般的で、家全体との調和をはかるために木目や自然との調和性が高い深みのある茶色で品を纏うのもいいですね。

 

また、和風の玄関には「縁側」が設けられることもあります。

これは靴を脱いでから内部に入るためのスペースで、来客を迎える場としても機能します。

ここでは、床の間や生け花などを配置し、訪れる人々に静けさと落ち着きを提供することでより高級感のある家を演出することも可能。

植木など自然との相性も良いので、全体のバランスを考慮しながら専門家にイメージを共有してみてくださいね。

 

リビング

 

和風の家のリビングは、家族が集まり、リラックスし、また家事を行うための心地よい場所として特別な役割を果たします。

 

和風な内装のの特徴として自然素材の使用があります。

天井や壁には無垢の木材が使われ、床は畳や木材を使用することで、自然の温もりを感じさせ、リラックスした雰囲気を醸し出すことが叶いますよ。

 

また、家事もスムーズに行えるように配慮しましょう。

 

例えば、畳や木の床は掃除がしやすく、また、広々とした空間設計により、洗濯物を干すスペースを確保することも可能です。

また、リビングがダイニングやキッチンと一体化しているケースも多く、料理をしながらでも家族とのコミュニケーションを取ることができます。

 

これらの要素を組み合わせつつ、家族のライフスタイルや家事の動線を考えることで快適な空間作りが叶うのです。

 

まとめ

 

この記事では、和風の家のメリットデメリット、外観や内装の具体的な事例、またかかる費用までを解説しました。

和風な家は魅力的ですが、費用面や独特な技術を要することから、ハウスメーカーや工務店を探すのが大変かもしれません。

しかし、基本的な情報を知っていることで、相性の良い専門家を探しやすくなります。

この記事が、理想の家づくりの参考記事の1つになれば嬉しいですね。

これからも家づくりを学んでいきましょう。

 

 

くれぐれも、マイホーム作りは慎重に…

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【注文住宅の土地選び】重要な擁壁の役割と費用やトラブル例を解説! https://outinonayami.com/shinchiku/retaining-wall Wed, 05 Jul 2023 05:28:01 +0000 https://outinonayami.com/?p=17715 「借り物の住まいじゃなくて、歳をとっても長く安心して住める一軒家が欲しい。」 そう考える人は多くいます。 憧れのマイホームを実現のためには、適切な土地選びが何よりも大切。 もし気に入った土地が高台や丘に面していた時、『擁 […]]]>

「借り物の住まいじゃなくて、歳をとっても長く安心して住める一軒家が欲しい。」

そう考える人は多くいます。

憧れのマイホームを実現のためには、適切な土地選びが何よりも大切。

もし気に入った土地が高台や丘に面していた時、『擁壁』という言葉を耳にすることがあります。

専門的な用語かもしれませんが、この『擁壁』を理解することで、安全で快適な理想のマイホームが手に入る一歩に繋がるかもしれません。

擁壁の種類やコスト、法律や規制、そしてそれに関連するトラブルまで、本記事では詳しく解説していきます。

この記事を読むことで、擁壁を必要とする土地選びの失敗を防ぐことができますよ。

ぜひ、この情報を活用し、あなたの大切な一歩をしっかりと踏み出す準備をしてくださいね。

 

擁壁とは

擁壁とは、土砂の崩れを防ぐ構造物のこと。

坂道や高台、高低差のある土地で目にすることが多いと思います。

土地の形状を保つため、もしくは斜面を利用して建物を建てるために必要な工作物で、一見ただの壁に見えますが、その役割は絶大です。

擁壁の種類は、コンクリート製のものから石積みのものまでさまざま。

用途や地形、予算に合わせて選ぶことができますよ。

 

擁壁の役目

 

擁壁の主な役目は、土砂崩れや土地の陥落を防ぐこと。

つまり、擁壁がなければ斜面は自然と崩れてしまう可能性があり、家を建てるための土地としては適していません。

 

また、強い雨や地震などの自然災害が発生した場合でも、擁壁があることで安全を確保することができます。

しかし、ただ壁を作ればいいというわけではありません。

 

擁壁は地盤の種類や土の重さ、圧力など様々な要素を考慮して設計・建設され、定期的なメンテナンスも必要です。

もしメンテナンスを怠ると、擁壁はその役割を果たせず、土地や家屋に損害を与える可能性が高くなります。

 

擁壁工の種類

擁壁にはさまざまな種類があり、適用される土地や目的、予算により、最適なものが選ばれます。

数ある擁壁の種類から今回はメジャーな3つの擁壁、間知ブロック擁壁、石積み擁壁、コンクリート擁壁についてお伝えします。

間知ブロック擁壁

引用元:赤城商会

間知(けんち)ブロック擁壁は、ブロックを積み重ねて作られたものを指します。

比較的価格も安く、土量も少なくて済むのでよく選ばれる傾向。

しかし、構造上擁壁を斜めに作るためどうしても上の土地が狭くなってしまうというデメリットもあります。

広い土地に適した擁壁といえるでしょう。

大谷石積み擁壁

引用元:OWNER’S AGENT

大谷石積み擁壁は、自然石を使用した擁壁で、その風合いから景観を重視する人に好まれ、古くから全国各地で採用されてきました。

しかし、大谷石は風化が激しく老朽化しやすいため、崩れてしまうという事例も多数。

既にある擁壁でも現在の建築基準法を満たしていないものが多く、改修や修繕を行う必要がある擁壁です。

コンクリート擁壁

引用元:FRONTIER HOME⁺

コンクリート擁壁、特に鉄筋コンクリート製のものは、RC擁壁と言われ、その強度と耐久性で大きな荷重を支えることが可能。

その他に、工程や工法によって、「もたれ式」や「L型」をはじめとしたさまざまな種類に分けられます。

 

もたれ式

 

もたれ式の擁壁は地面に対して斜めに立てられ、地面の押し付ける力を下方向に逃がします。

一般的によく使われる工法であり、その経済性と施工の容易さから人気の施工方法の一つでもありますね。

片持ちばり式擁壁

 

土台となる部分に鉄筋コンクリートで留め具を作り、その上にある土の重さで固定する擁壁をさします。

約10mくらいの高さの擁壁に採用されることが多く、高さに比例して積み上げた土の重さが増すことを知っておきましょう。

 

L型

 

L型擁壁は基礎の土台部分がL字形の留め具になっており、地面の力を直接受け止める形状をしています。

鉄筋コンクリートを使用することで、その強度と耐久性を高めることが可能。

L型のほか、逆T字や逆L型もあります。

 

擁壁工事にかかる費用

擁壁工事にかかる費用は、種類や材料、施工面積、そして施工の難易度が主な要素ですが、それに加えて地盤調査も重要なポイント。

地盤の状態は擁壁の耐久性に大きく関わりますので、地盤調査によってその費用が左右されることも。

 

具体的な費用は数十万円から数百万円の範囲で、大規模なものだとそれ以上になることもあります。

最適な擁壁を選ぶためにも、事前に複数の業者から相見積もりを取るようにしましょう。

補助金・助成金

 

擁壁工事には、自治体や国からの補助金・助成金を利用できる場合があります。

 

例えば、災害からの復旧・防災対策など、公益性の高い工事には補助をだす自治体が多くあるので、各地区のHPや専門機関へ電話で問い合わせてみるのもおすすめです。

 

ただし、利用するためには一定の条件を満たし、申請や審査を通る必要があるので注意が必要。

地盤調査を含む全体の工事計画を作り、補助金・助成金の対象となるか自治体やハウスメーカーに相談してみてもいいですね。

 

条件をクリアし、支援を活用できれば擁壁工事の負担を軽減することに繋がります。

補助金や助成金の適用条件は、その制度を設けている公共機関や自治体によって異なりますが、一般的に以下のような条件が求められることが多いです。

  • 住所
  • 使用目的
  • 工事規模
  • 施工業者
  • 所得制限

具体的な条件や手続きは各自治体の窓口等に問い合わせてみましょう。

メンテナンス費用

 

擁壁のメンテナンス費用もまた、家計に影響を与える重要なポイントです。

擁壁は定期的に点検・補修が必要で、住宅管理費の一つとしてメンテナンス費用も必須コストに含めましょう。

 

例えば、ひび割れや崩れ、土砂の流出などの異常を早期に発見し、必要に応じて補修を行うことが求められます。

これらの問題を放置すると、擁壁の崩れや陥落に繋がる場合も。

 

これらの作業は専門的な知識と技術を必要とするため、プロの業者に依頼するのが一般的。

メンテナンスの頻度や費用は擁壁の種類や規模、地域の気候などによって変わりますが、大まかには数年に一度、数万円から数十万円程度を見込むことが一般的です。

初めての家づくりにとっては想定外の出費となることもあるため、事前に想定して貯蓄しておくことが重要ですね。

 

擁壁の耐用年数

擁壁は長期間にわたり安定した土地を保つための重要な役割を果たしますが、その寿命や耐用年数は、擁壁の種類や素材、設計、施工の質、そして環境条件によって大きく左右されます。

 

例えば、コンクリート製の擁壁の場合、良好な状態を保つための適切な設計と施工がなされ、定期的な点検やメンテナンスが行われていれば、その耐用年数は数十年から100年以上ともされます。

 

しかし、地震や豪雨といった自然災害、地盤の状態の変化などにより、予期せぬ損傷や劣化が生じることもあります。

これらのリスクを最小限に抑えるためには、適切な設計と施工、そして定期的な点検やメンテナンスが欠かせません。

新たに家を建てる際や土地を購入する際には、その土地の地盤状況や周囲の環境を考慮し、専門家の意見を取り入れて耐用年数の目安を把握しておきましょう。

 

買ってはいけない土地とは?

前述したように理想の家を手に入れるためには、土地選びが重要。

急斜面や擁壁が必要な斜面地、自然災害リスクが高い崖下や川辺、地盤が弱い場所や地滑りの歴史がある土地など、これらは特に注意が必要なケースです。

 

また、適切な宅地造成と擁壁の設置・改修の費用も見逃せません。

これら全てを考慮し、総合的な視点から土地の購入を決定することが、安心して快適な生活を送るための重要なステップとなります。

法律・規制

 

土地を購入する際には、関連する法律や規制にも注意が必要です。

 

例えば、建築基準法では、擁壁を含む土地改良に対して一定の規制が設けられています。

 

また、都市計画法に基づく用途地域の制限など、特別な規制がある地域では、新たに擁壁を建設することが難しくなる場合も。

 

その他、既存の擁壁が設置されている場合でも、その所有者や維持管理の責任者が明確でない場合、後のトラブルの元となることもあります。

これらの法律や規制は地域や時期によって変わることもあるため、不動産業者や法律の専門家と相談しながら、事前に詳細な調査を行うようにしましょう。

 

擁壁のある住宅トラブル例

擁壁から起こりうるトラブルは想像以上に多岐に渡ります。

ここでは、隣人間で起こり得る問題、擁壁の構造から生じるトラブル、そして自然災害によるリスクについて、具体的な例を挙げながら解説しました。

どんなに魅力的な土地でも、潜在的な問題を把握し、対策を考えることで、快適な生活を維持することに繋がりますよ。

隣人トラブル

 

擁壁が境界線上に建っている場合、その所有権やメンテナンス費用の負担などが明確でなければ、隣人間でトラブルが発生する場合があります。

また、擁壁の建設や修理により、隣地に影響が出る場合も。

これらの問題を避けるためには、事前に擁壁の所有者や維持管理責任者が誰であるかを確認し、必要であれば第三者など専門家に相談することも視野に入れましょう。

構造トラブル

 

擁壁は地盤を支える重要な役割を果たすため、設計や施工が不適切な場合、重大な問題を引き起こす可能性があります。

擁壁が崩壊したり、地盤が沈下したりすると、家全体が危険にさらされるのです。

定期的な点検と適切なメンテナンスを行うことで、これらのトラブルを防ぎましょう。

自然災害トラブル

 

自然災害は、擁壁にとって大きな敵です。

 

特に、地震や豪雨は、擁壁を破壊する力となり得ます。

また、擁壁があることで、土砂災害のリスクも高まる場合もあり、リスクを最小限に抑えるためには、自然災害に対する適切な対策と、定期的な擁壁の点検・メンテナンスが重要でしょう。

 

まとめ

 

擁壁は斜面地を安定させるための重要な構造物で、土地を安全に利用するためには欠かせません。

その役割や種類、施工にかかる費用や耐用年数を理解することで、適切な土地選びや家づくりを進めることが可能になります。

 

しかし、擁壁がある土地を購入する際には、そのリスクも十分に考慮しましょう。

法律や規制、地盤の状態、自然災害のリスク、そして隣人間でのトラブルなど、様々な視点から擁壁を考えることで、より安全で快適な住環境を築くことができます。

憧れのマイホームを手に入れ、生活をより豊かにするために、これからも一緒に学んでいきましょう。

 

 

くれぐれも、マイホーム作りは慎重に…

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おしゃれな寄棟屋根の家に住みたい!外観事例と魅力を徹底解説 https://outinonayami.com/shinchiku/stylish-hipped-roof Wed, 21 Jun 2023 03:00:32 +0000 https://outinonayami.com/?p=17680 「他とは違うおしゃれな家に住みたい!」 「家を建てるなら、よく見る箱型のような家じゃなくて、昔ながらの趣のある家にしたい。」 せっかく家を買うのなら理想の家づくりがしたい思う人は多くいます。   寄棟は一見する […]]]>

「他とは違うおしゃれな家に住みたい!」

「家を建てるなら、よく見る箱型のような家じゃなくて、昔ながらの趣のある家にしたい。」

せっかく家を買うのなら理想の家づくりがしたい思う人は多くいます。

 

寄棟は一見すると難しそうな専門用語に感じますが、実は日本の古民家でよく見る四つの屋根が交差するあの形のことなんです。

この記事を読むことで、寄棟の事例や魅力だけでなく、残念ポイントも知ることができます。

寄棟について詳しく知ることで、理想の家づくりに一歩近づくかもしれません。

特に注文住宅は選べる範囲が無限大。

費用面、利便性、満足度の高い家づくりを目指しましょう。

 

寄棟ってどんな屋根?

 

寄棟とは、日本の伝統的な建築でよく見かける屋根の形状の一つです。

建物の中心に通る棟を中心に、四方から屋根が寄り掛かる形状、これが寄棟の特徴で、四角く均等な形が和風の美しさを醸し出します。

 

外見だけでなく、寄棟の形状は雨風から家をしっかり守る役割も果たすのです。

日本の伝統美とモダンデザインを組み合わせた寄棟は、おしゃれかつ機能性も高い屋根といえるでしょう。

 

寄棟の種類

 

『寄棟』にはいくつかバリエーションがあります。

引用元:テイガク

  • 正寄棟
  • 方形
  • 切妻
  • 片流れ

 

これらは主要なものであり、『寄棟』といってもさまざまな形が存在します。

一般的に『寄棟』と言われると、正寄棟のことを指していることがほとんど。

屋根は家全体の印象を左右する重要なポイントの一つです。

違いをしっかり理解することで、選択肢が広がりますね。

 

おしゃれな外観の寄棟事例

 

この章では、独特な形状の寄棟が作り出すおしゃれな外観の事例をご紹介します。

外壁の素材や色、さらには塗装の仕方まで、全てが一軒家の印象を大きく左右するポイント。

これらの要素を上手に活用し、あなただけのおしゃれな寄棟の家を実現させましょう。

 

おしゃれでモダンな外観

引用元:ハヤトホーム

モダンの現代的な雰囲気と寄棟の和な雰囲気が重なり、シンプルかつオリジナリティの高い家を叶えることができます。

ベージュやブラウンカラーを採用することで、落ち着いた雰囲気が醸しでる家になるでしょう。

 

おしゃれでかっこいい外観

引用元:HERBAR HOUSE®

ブラックやグレーの色合いでクールでかっこいい家づくりが叶います。

さらに寄棟にすることで、他とは一味違う独創的でおしゃれな演出ができるでしょう。

 

おしゃれでシンプルな外観

引用元:ニチハ株式会社

シンプルだからこそ、外壁の建材をこだわってみたり、寄棟の屋根を瓦にしてみたり、オリジナリティを演出するのもおすすめです。

寄棟を取り入れることで、少し古風でしっかりとした雰囲気をだすことができますよ。

 

おしゃれな平屋の外観

引用元:リブタイムズ

木や花など自然と相性の良い『寄棟』。

外観に天然の素材を取り入れることで、自然との調和をより深めることができます。

 

お店の雰囲気作りの一環として『寄棟』を取り入れてみるのも良いですね。

 

例えば、シックにするならお蕎麦屋さん、明るさを強調するならカフェも魅力的です。

 

おしゃれな寄棟の魅力

 

寄棟の特徴的な形状は、ただ美しいだけではなく、その背後には強さと機能性が秘められています。

この章では、見た目、災害への強さ、構造的な利点の3つの視点でまとめました。

記事を読むことで、より寄棟の魅力にハマると思います。

 

魅力①見た目

 

寄棟の魅力といえば、まず思い浮かぶのがその美しさ。

一般的な屋根とは一線を画すその独特の形状は、四方から屋根が寄りかかる美しいシルエットを描きます。

そのため、どの角度から見ても魅力的。

 

外観はもちろん、中から見上げた時の風景も一味違います。

寄棟の形状は自然光を室内に適度に取り入れることができ、居心地の良い空間を作り出すことが叶うのです。

 

また、外壁の素材や色、塗装の選択によって、寄棟の雰囲気も大きく変わります。

木の温もりを感じさせるナチュラルな塗装から、モダンで洗練された白や黒の塗装まで、自分の好みに合わせて選ぶことができますよ。

 

寄棟はただの屋根ではなく、家の個性と美しさを引き立てる大切な要素なのです。

 

魅力②災害に強い

 

寄棟の魅力は見た目だけではありません。

その構造にも大きなメリットがあるのです。

 

1つ目は、強風に対する耐性。

風は屋根の形状によって流れ方が変わります。

寄棟は風を上手く流し、風圧を分散させることができるので、風による屋根へのダメージを軽減することができるのです。

 

2つ目は、雪への対策。

特に雪の多い地域(北海道や日本海側)で暮らす人にとって、屋根からの雪の落下や雪の重みによる屋根への負荷は深刻な問題です。

寄棟は雪が積もりにくく、また積もった雪も比較的落ちやすいので、大雪が降った後でも安心して過ごすことができるのは嬉しいポイント。

 

3つ目は、地震への対策。

寄棟の形状は構造的に強固であり、地震の揺れによるダメージを軽減することが可能です。

また、屋根の重量を均等に分散させることができるので、建物全体の安定性を高める効果もあります。

 

これらの特徴により、寄棟は自然災害に強い住宅といえるでしょう。

 

魅力③構造的に有利

 

寄棟の魅力は、その構造的な利点にも見られます。

その一つとして、施工の際の自由度が高いこと。

2階部分のスペースを天井高にしたり、屋根裏を物置の一部として活用したり、活用方法もさまざま。

 

寄棟は、地域や気候による制約を受けにくいというメリットも。

先述した通り、四方に均等に重量を分散させる形状は、強風や地震に対する耐性を高め、建物全体の安定性と長期的な耐久性を高めます。

この魅力は特に地震の多い日本にとって、大きな強みといえるでしょう。

 

また、高い位置に窓を設置することで、室内の空気の循環を促進し、自然な風の流れを作り出すことができます。

そのため、室内全体を快適な空間に作り上げるのです。

 

地域や気候に合わせた施工が可能な寄棟は、見た目だけでなく、機能性に優れ、より快適な家づくりの一手となるでしょう。

 

寄棟の残念ポイント

 

寄棟の屋根はおしゃれさと機能性を兼ね備えていますが、その一方で注意点もあります。

コスト、構造問題、そして電気代節約に取り入れる人が多くなったソーラーパネルの設置問題などは、寄棟を選択する際に考慮すべきポイントです。

それぞれを詳しく見てみましょう。

 

残念① コスト高

 

寄棟はフラットな屋根に比べて建材や工数を要することから高いコストがかかります。

この費用は、主に施工に関連したものです。

 

寄棟の屋根は四方から屋根が交差する形状をしているため、その構造は複雑。

これは、単純な形状の屋根に比べて施工が難しく、専門的な技術が必要となり、その結果、建設費用が高くなる傾向があります。

 

また、寄棟の屋根は面積が広いため、必要な材料も多く、全体のコストを押し上げる要素となるのです。

 

建築時だけでなく、メンテナンスにもコストがかかる可能性が高いことも知っておきましょう。

四方から屋根が寄りかかっているため、雨漏りなどのトラブルが発生した際の修理が複雑になることもあります。

 

寄棟は魅力もたくさんありますが、その反面、見合う費用がかかることを理解しておくことが大切です。

 

残念② 屋根裏部屋を作りにくい

 

魅力ポイントの一つとして、構造の有利性をお伝えしました。

しかし、寄棟の屋根は独特な形状がゆえ、広い屋根裏部屋の設置するのは難しいでしょう。

 

例えば、仕事部屋や子供部屋として活用を考えると、広さが必要となるので適していないかもしれません。

また、外気の影響も受けやすく快適な環境を作るのは難しいでしょう。

 

寄棟の屋根の下に部屋を作るためには、通常の部屋作りよりも特殊な設計や施工が必要となります。

必要以上に費用が発生する可能性が高く、全体の建築費用が高額になる可能性も。

 

先述した通り、簡易の物置などに使用する分には問題ありませんが、どのような暮らしをしたいのか、それに伴い屋根裏は必要なのか、しっかりと検討することをおすすめします。

 

残念③ ソーラーパネルが置けない

 

ソーラーパネルを効果的に利用するためには、一定の角度と方向で屋根に設置することが重要です。

ソーラーパネルは一般的に南向きに設置することが推奨されますが、四方から沿った形状の寄棟は、一面の大きさに限りがあるため、十分な設置が難しいのです。

 

そのため、ソーラーパネルの効率的に使用したいと考えている人は、フラットな屋根や南向きの片流れの屋根が最適解になるでしょう。

 

寄棟を選ぶ際には、この点を考慮に入れ、電気代削減など、ソーラーパネルを設置する目的と、寄棟の屋根の特性を天秤にかける必要がありますね。

 

寄棟にするなら間取りはシンプルがベスト

 

寄棟の美しい屋根形状を生かすためには、間取りの選択も重要です。

一般的に、寄棟の屋根は中央に高い天井を持つため、開放感あふれるリビングエリアを作り出すことができます。

 

シンプルな間取りは、寄棟の魅力を最大限に引き出すためのポイント。

リビングエリアを中心に配置し、周囲の部屋をバランスよく配置することで、屋根の特徴的な形状を生かすことができますよ。

 

また、リビングエリアには大きな窓を設けることで、自然光をたっぷりと取り入れることができ、明るく開放的な空間を実現することができます。

 

寄棟の屋根形状とシンプルな間取りは、見た目のおしゃれさと実用性を両立させることができるのです。

無駄のない間取りは、家族の動線もスムーズになり、開放感のあるリビングは自ずと人が集まりやすいでしょう。

そうすることで、コミュニケーションが生まれ、快適な住まいを実現することができますね。

 

まとめ

 

寄棟は見た目のおしゃれさと機能性を持つ屋根ですが、注意点もあります。

コストが高く、屋根裏部屋やソーラーパネルの設置が難しいことが残念なポイント。

しかし、災害の多い日本にとって耐風や地震に強いことは魅力ではないでしょうか。

 

また、シンプルな間取りを選ぶことで寄棟の魅力を最大限に引き出せます。

誰とどんな暮らしをするのかで寄棟にすべきか否か、話し合ってみることをおすすめします。

 

 

くれぐれも、マイホーム作りは慎重に…

 

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未来の住まいを守る!敷地調査の重要性と避けるべきリスクとは? https://outinonayami.com/shinchiku/site-survey Wed, 07 Jun 2023 03:00:09 +0000 https://outinonayami.com/?p=17641 “憧れのマイホーム”その一歩を踏み出す前に、選んだ土地があなたの夢を叶えるための最適な場所であることを確認していますか? 敷地調査は、安全で快適な家を建てるための重要な土台作りのひとつです。 選んだ土地が安全で法的に問題 […]]]>

“憧れのマイホーム”その一歩を踏み出す前に、選んだ土地があなたの夢を叶えるための最適な場所であることを確認していますか?

敷地調査は、安全で快適な家を建てるための重要な土台作りのひとつです。

選んだ土地が安全で法的に問題がないことを事前に確認することで、未来に起こりうるトラブルの防止にも繫がります。

もし敷地調査をしなければ、あなたの夢の家は思わぬトラブルに直面するかもしれません。

安全で快適なマイホームを手に入れるため、敷地調査の詳細をくわしく見ていきましょう。

 

敷地調査とは

 

敷地調査は、家を建てる前に土地の適性を調査することを指します。

これは、土地が建築物の重さを支えるのに適しているのか、またその地盤が安定しているかどうかを確認するためのものです。

さらに、地形や地盤の特性、地震の影響、またはその土地が以前どのように利用されていたかなども調査します。

 

例えば、化学工場の跡地に家を建てる場合、その土地が汚染されていないかを調査する必要があります。

土地が山の斜面に位置しているなら、崩れや地滑りのリスクも評価する必要があるのです。

これらの事前調査は、家が安全に建てられ、かつ長期的に安定して住むことができることを確認するために必要不可欠な工程。

これが敷地調査を必要とする理由です。

 

役所調査

 

役所調査とは、建物を建てる前や土地を購入する前に、その土地に関する重要な情報を役所から集めることを指します。

この情報から分かることは以下。

  • 土地の所有者
  • 土地の大きさや形状
  • 土地の用途
  • 土地の災害のリスク

さまざまな事柄を書類から知ることができます。

土地の購入や家を建築する前に、その土地について詳しく知るために行う調査が『役所調査』というわけです。

 

測量調査

 

測量調査とは、土地の形状、大きさ、境界線などを正確に測定する作業のことを指します。

専門的な道具や技術を使って、土地の傾斜や高低差・土地の正確な位置を確認するのです。

これは建築前に、家がちゃんと土地に収まるのか、また土地のどの部分に建てるのが最適なのかを決めるために行います。

測量調査をしっかりと行わないと、隣地との境界線争いに発展する可能性も。

土地をしっかりと知ることで、これらのトラブルを避けることができるのです。

 

地盤調査

 

地盤調査とは、建物を建てる前にその土地の地下の様子を調べることを指します。

具体的には、その土地が建物の重さを支えることができるか、また地震の発生時に大きな被害を受けないか調査するのです。

 

例えば、砂浜の上に大きな城を作るとき、砂の土台がしっかりと固まっていて、城が崩れないか確認しますよね。

同様に、家を建てる土地の地下がしっかりしているかどうかを調べるのが『地盤調査』。

もし地下が柔らかかったり、地震で揺れやすい地盤だと分かれば、地震や地盤沈下の対策を考えることができます。

 

さまざまな調査を行うことで、未来のトラブルを予測し未然に防ぐことが、安全で快適な家づくりの一歩になるのです。

 

敷地調査が必要な理由

 

建物を安全に建築するために、敷地調査が必要な理由は以下。

  • 地盤の強度
  • 地質の特性
  • 災害リスク
  • 法律や規制

これらの情報は、安全で快適な家を建てるために必要なもので、それらを確認するのが敷地調査の目的です。

 

敷地調査をしないという選択肢もありますが、それには大きなリスクを伴います。

もし敷地調査をしなければ、地盤沈下や自然災害による建物の倒壊。

その他、土地の利用制限や建築規制を把握していないと、後から法律問題に巻き込まれる可能性もあります。

 

それだけでなく、地盤改良や防災対策が必要になると、建築後に追加のコストが発生する可能性も。

 

これらのリスクを避けるために、建築前に敷地調査を行うことがおすすめ。

初期費用や日数がかかったとしても、長期的に見れば安全面・経済面のどちらも確保することができるのです。

 

住宅を建築できない土地の特徴

 

一般的に、家が建てられない敷地には以下のような特徴があります。

土地が緩く自然災害が起こると地盤沈下や水没の恐れのある場所や、工場やガソリンスタンドの跡地の場合は土壌汚染の不安や心配もありますよね。

また、都市計画法や建築基準法などの規制により、特定の用途地域や建築規制地域では、建築が制限される場所もあります。

 

例えば、3階建ての家を建てたいと思っていても、道路や隣地の採光や通風の妨げになると建築することができません。

これは斜線制限といって、用途地域の規則の一つでもあります。

 

上記のように場所によっては、理想の家を建てることも維持することも難しいのです。

そのため、住宅を建てる前には、その土地の特性や法的制約を把握することが大切。

 

その他、「土地を相続したので家を建てよう」と安易に考えていると、実は建てられない土地だったということになる可能性もあるので注意が必要ですね。

 

敷地調査のチェックリスト

 

敷地調査といっても大きく分けて3つの分類に分けられます。

詳しく見てみましょう。

 

法的調査

 

法的調査とは、土地や建物に関する法的な情報を調査するもの。

具体的には、以下の項目が主にチェックされます。

  • 地籍調査:土地の所有者、面積、形状、境界等の調査
  • 登記簿謄本の確認:土地や建物の所有者など、土地に対する担保や権利関係を調査
  • 都市計画法に基づく用途地域の調査:土地がどのような用途地域に指定されているかを調査
  • 建築基準法に基づく調査:土地に対する建築に関する法規制を調査
  • 防災関連法規の調査:自然災害のリスク地域に含まれていないかを調査

調査により、土地や建物の法的な状況を明らかにし、購入や建築にあたってのリスクを評価することが叶うのです。

 

設備調査

 

設備調査は、土地や建物が必要な公共の設備やサービスに適切にアクセスできるかを確認することを指します。

  • 土地が公共の道路に適切に接続されているのか?
  • 公共の上下水道ネットワークに接続されているか?
  • 電力供給やガス供給の設備が利用可能であるのか?
  • インターネット接続や電話回線の利用可能なのか?

快適な住環境を整えるためには設備は重要なポイント。

もし利用できない場合は、追加の費用が発生し整備しないといけない可能性があるのです。

自前に調べることで、無駄な追加料金を払わなくてすみますよ。

 

環境調査

 

環境調査は、土地の環境的な健康性や影響を評価するための調査です。

主な内容は以下。

  • 土壌調査
  • 自然保護区域
  • 気候変動の影響
  • 騒音レベルの調査

これらの調査は、土地の健康性と将来的な土地の価値を確保するために重要なチェックポイント。

また、これらの調査結果は、購入後に予期せぬ費用や法的な問題を避けるためにも、調査は必ず実施することをおすすめします。

 

敷地調査立会いは必要?

 

敷地調査に立ち合うかどうかは、状況や工務店・ハウスメーカーによって異なります。

そこで、立ち合いありとなしでどのように違うのか、またメリットデメリットを含め詳しく見てみましょう。

 

立ち合う場合

 

現地に立ち会うことで、専門家から直接説明を受けることができます。

また、調査の過程や結果を深く理解することができ、地盤調査や測量調査などの具体的な作業を自分の目で見ることで安心感を得られるのはメリットといえるでしょう。

ただし、専門的な内容なので、結局よく分からなかったという意見もしばしば。

時間の拘束面はデメリットとも捉えられますね。

 

立ち合わない場合

 

前述した通り、調査は専門的な知識を必要とするため、人によっては立ち会っても内容を完全に理解することは難しくデメリットといえるでしょう。

立ち合わないことで、その間は自由な時間を確保することができ、別の作業がすすみます。

専門的なことは任せて、自分にできることをすることで、時間の有効活用ができるのはメリットですね。

 

敷地調査は専門家が行い、その結果を報告書などの形で提供します。

この報告書を見て、必要に応じて質問をすることも可能。

 

しかし、立ち会うことで直接説明を受けられるのは大きなメリットであり、自分の家だからこそ理解を深めたい場合には立ち会うことを検討してみてください。

 

調査方法が知りたい

 

立ち合いをする場合、どんな方法で敷地調査をするのかを事前に知っておくと、質問の理解度もあがります。

この章では、実際にどのような方法で行うのか、また期間はどの程度要するのかを解説しました。

一連の流れを知ることで、敷地調査の理解度を深めましょう。

 

やり方と期間

 

敷地調査は専門的な知識や技術を必要とする作業であり、通常は調査会社や専門家が行います。

以下に、敷地調査の主要な手順を5段階に分けて簡単にまとめてみました。

  1. 何のために敷地調査を行うのかを明確にする
  2. 調査を行う会社を選ぶ
  3. 調査業者が決まったら、調査の範囲と詳細を決定する
  4. 専門家が現地に出向き、必要な調査を実施
  5. 調査の結果をまとめた報告書の作成と提出

以上の手順により敷地調査が行われますが、具体的な作業内容や手順は調査の種類や目的、土地の状態などにより異なります。

 

全体の流れとして期間は、数週間から数ヶ月を要することが一般的。

ただし、複数の調査を同時に行ったり、調査会社のスケジュールに余裕がある場合は、期間が短縮されることもあります。

また、土地に問題が発見されたなど、予定より長い期間を要することも考慮しておきましょう。

 

敷地調査で受けとる書類

 

敷地調査の結果は、報告書と敷地調査図という形で記録されます。

これらは、調査が適切に行われたことを証明し、調査結果の詳細を明らかにするために非常に重要書類です。

 

報告書

敷地調査の報告書は、調査結果の詳細な記録で、調査した各項目についての評価と解釈、さらには推奨される行動や考慮すべきリスクを含んでいます。

報告書は、家づくりの他の関係者に対する公式な共通の書類となり、法律や規制、保険や融資の申請などの文書証明として要求されることもある重要なものなので必ず保管しましょう。

 

敷地調査図

 

敷地調査図は、敷地の形状、大きさ、境界などを示す図面のこと。

敷地調査図は、敷地の特性を視覚的に示すことで、設計者が土地の特性を一目で理解し、適した設計図をひくヒントになる重要な書類なのです。

 

敷地調査共通仕様書とは

 

引用元:敷地調査共通仕様書(国土交通省)

敷地調査共通仕様書は、敷地調査に関連する要件や工程を明記した文書のこと。

調査会社や建設業者などが、敷地調査を正確かつ一貫性をもって示すガイドラインともいえますね。

 

敷地調査の費用相場

 

敷地調査にはいくらくらい費用がかかるのでしょう。

「必要性は理解したけど、高額だと厳しいなぁ…」そう思う人もいるかもしれません。

この章では一般的にいくらくらい必要とするのか目安を解説しました。

参考になれば幸いです。

 

費用相場

 

敷地調査は専門的な技術と時間を必要とするため、一般的には有料です。

また、場所や面積によっても費用は変動しますが、1件あたり5~8万円が一つの目安です。

 

また、新築の家を建てる際、一部のハウスメーカーや建設会社は、契約の一環として無料の敷地調査を提供することがあります。

これは特に地盤調査の場合によく見られますが、この場合でも詳細な調査や特殊な調査が必要な場合は追加料金が発生することも。

 

家の土台となる調査は非常に重要で、場合によっては調査専門の業者へ依頼することも検討してみましょう。

コスト・サービス・実績等を比較し、自分の状況に最も適した選択をすることをおすすめします。

 

まとめ 

 

注文住宅を建築する際の一歩として、敷地調査は重要。

安全で快適な生活が長期的にできるのか、敷地調査では、家の土台となる部分をチェックするのです。

 

もし敷地調査を怠ると、自然災害による地盤沈下や家の傾きなどのトラブルが生じる可能性も。

また、近隣との境界線トラブルに巻き込まれたりする可能性も考えられます。

敷地調査は時間とコストがかかるかもしれませんが、それによって防げる潜在的な問題を考えれば、決して無駄な投資ではありません。

 

家を建てる前に、しっかりと土台を固め、世代が変わっても住み続けられる家づくりを目指しましょう。

 

 

くれぐれも、マイホーム作りは慎重に…

 

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