注文住宅に失敗しないためには?家づくり成功の10ヶ条【前編】
新築一戸建ての購入は、人生において一大イベントです。
よほど裕福な方でもない限り、家を購入するチャンスは人生で一度きり。
その一度しかないチャンスで、絶対に失敗したくないと誰もが思いますよね。
家づくりに失敗したというブログをよく見かけたり、家づくりは3度目でやっと満足のいく家を建てられると言われていたり、すこし家づくりを難しく考えすぎているように思います。
はじめに言ってしまいますが、考え方さえ間違えなければ、家づくりを成功させることは簡単です。
誰にでも、絶対にできます。
この記事では、一人でも多く家づくりで失敗して後悔する方を減らせるよう、家づくりを成功に導くための10ヶ条をお伝えします。
実は、注文住宅に成功する究極の方法は、カタログをうまく活用することです。
この10ヶ条に加え、カタログ活用法までマスターすれば、まさに鬼に金棒!
注文住宅に成功する確率をぐっと上げたい方は、こちらの記事を先にお読み、10ヶ条を知る方が効果的です。
はじめに
まずはじめに、家づくりの成功とは何かをはっきりとさせておく必要があります。
家づくりの成功は、大きくて設備の充実した凄い家を建てることでしょうか?
もしあなたのゴールが「すごい家」を建てることなら、この記事は参考にならないと思います。
家を建てる目的は、あなたやあなたのご家族の生活をよりよくするためで、家づくりの成功とは、今よりも良い生活を送れることだと考えています。
家づくりは幸せな生活を手に入れるための手段です。
決して家を建てることが目的になってはいけません。
幸せな生活を送るための家づくり。
そのために必要な考え方を、ここではお伝えします。
その1:無理のない資金計画を立てる
最初に最も大切なことをお伝えします。
それは、絶対に無理な資金計画はしないということです。
多くの方は、一生に一度の大きな買い物なので、少しでもいいものを建てようとしてしまいます。
しかし、家は上を見ればいくらでも贅沢品があるので、欲を言い出すとキリがありません。
「欲を持ってしまい、少しずつ背伸びした計画にしていった結果、住宅ローンを支払うのが苦しくなってしまった」というのは、本当によくある失敗です。
今のご自分の生活をベースに、住宅ローンはいくらまでなら楽に支払えるのか、住宅会社に相談に行く前にはっきりと決めておきましょう。
このとき、少し余裕があるくらいの計画にしておくことがポイントです。
住宅ローンの支払いのために、過度に節約したり、楽しみを我慢しなければいけないような計画にならないよう、注意してください。
その2:費用をなるべく抑える
家を建てると、申し込み時に決めた期間は住宅ローンを払い続けなければいけません。
お金に余裕があれば話は変わってきますが、新築を建てる方の95%以上は20年以上の長期スパンで住宅ローンを申し込みます。
その期間中、住宅ローン以外にも、生きていくために最低限必要なお金があります。
・食費や水道光熱費といった生活費
・幼稚園、小学校、中学校、高校と必要になるお金
・医療費や保険代
住宅ローンを支払いながら、これだけのお金を用意するのは本当に大変です。
そのうえ、豊かな生活を送ろうと思うと、下記のようなお金も必要ではないでしょうか?
・子供に習い事をさせてあげるためのお金
・趣味に使うお金
・外食や旅行など、たまに贅沢をするためのお金
家にかかる費用をなるべく抑えることができれば、それだけ他にまわせるお金が増えるので、確実に生活が豊かになります。
家にこだわりたいのはわかりますが、その後の生活を豊かにしたいのであれば、家へのこだわりは必要最低限におさえ、その他のことにお金を使えた方が、楽しく豊かな生活を送れるのではないでしょうか?
その3:決めた予算をオーバーしない
計画を進めていくと、ついついあれやこれやと追加をしてしまい、気が付いたときには予算をオーバーしてしまいがちです。
これからの生活を想像すると、あれも欲しいこれも欲しいとなるのは当たり前です。
しかし、そこは将来のために、あなたの生活に絶対に必要なもの以外は追加しないように、我慢が必要です。
はじめにも説明しましたが、家はこれからの生活をより良くするための手段です。
例えば月5,000円分の予算をオーバーすると、1年で6万円、10年で60万円、35年で210万円ものお金を支払うことになります。
210万円もあれば、ある程度のことはできますよね。
家を質素にしすぎる必要はありませんが、贅沢にしすぎる必要もありません。
あなたが一生懸命働いて稼いだお金は、家を売っている会社のために使うのではなく、あなたやあなたのご家族のために使って下さい。
その4:生涯ライフプランを考慮した間取りにする
結婚、出産、子供の小学校入学など、ライフスタイルが変わるタイミングで家の購入を検討される方がとても多いのですが、ライフスタイルが変わるタイミングだからこそ、気を付けなければいけないことがあります。
それは、今の生活にフォーカスしすぎないということです。
例えば子供が生まれたタイミングであれば、「子供が小さいから」と考えてしまいますし、子供が小学校に入学したタイミングであれば、「プライバシーの確保できる子供部屋を・・・」なんて考えてしまいがちです。
しかしこれから建てる家では、今この瞬間の生活はもちろんですが、これから10年、20年、30年と生活をしていくのです。
お子様は、小学生・中学生・高校生へと成長し、ゆくゆくは結婚もされるでしょう。
お子様の成長とともに、あなた達ご夫婦も歳をとっていきます。
ご家族の成長に合わせてライフスタイルは変化することを忘れないでください。
ライフスタイルが変われば、生活も変わります。
変わっていくライフスタイルに対応できる間取りの工夫が大切です。
その5:メリットだけでなくデメリットも理解する
家を建てると、良いことがたくさんあります。
- 生活音を気にせず子供をのびのび育てられる
- 自分の家という安心感
- 資産として残る
これはほんの一部ですが、賃貸では絶対に得ることのできないメリットです。
しかし、賃貸のように簡単に引っ越すことはできませんし、固定資産税や修繕費といった維持費も発生するなど、持ち家だからこそのデメリットもあります。
ライフプランによっては、家を建てない方がいいこともあります。
メリットだけなく、デメリットもしっかりと把握し、あなたのライフプランと照らし合わせて家を建てるべきかどうか判断してください。